ダースベイダーやら石仮面やら

jojo19先日メガネフレームの艶あり黒を塗った時に、ちょっとブースが寂しかったので色々一緒に塗らせて貰いました。定番ですがリゴラック(FRP成型用ポリエステル樹脂)をシリコン型に流し込んで作ったジョジョの石仮面とかダースベイダーとかです。

darth2ここまではいつも通りで、今回は検証も兼ねてひさしぶりにメッキ調の塗装をしてみました。その為には一旦黒(じゃなくて何色でも大丈夫です)の艶ありに仕上げておく必要があります。

darth1 メッキ調の塗装は下地の影響をモロに受けますので、この段階ではこれでもかと言うくらいの艶有りに仕上げます。肌目が残ってもそのまま出てしまうのでかなり塗り込むのが基本です(それ故に面積が大きいのは難しいです)。

jojo15石仮面のような「割れ」を表現したディテールにクリアーを塗てしまうと折角のそれが潰れてしまうのでちょっとナンセンスですが、何事も実際にやってみないと判りませんのでとにかく試してみます。言うだけは誰でも出来ますからね。

jojo16今回使ったのは業界では有名なモトクロームで、ただし密着性が非常に劣る面があるので仕事では使っていません。御依頼頂いても対応出来ませんので何卒御了承下さいませ。

jojo17で、塗ってみるとこんな感じになります。奥がモトクロームを塗る前の黒い状態で、比べてみると手前の物には金属感が出ているのが判ると思います。

jojo18先ほどのはちょっと塗り過ぎた感があるので、こちらは薄くウェットを心掛けて塗ってみました。ターミネーターのような金属感が出たと思います。

ただこれを使った事のある塗装屋さんなら判ると思いますが(皆経験してますよね)、この後クリアーを塗ると金属的な質感はグッと落ちてしまいます。それ用の専用クリアーとして中間に使うモトクリアー(多分水性クリアー)なる物がありますが、私的な見解ではこれのせいで密着性が著しく劣ってしまう傾向にあります。実際に私が経験した事ですが、ちょっとしたきっかけで被塗物を落としたら、塗ってあったクリアーがセミの抜け殻みたいにパカっと綺麗に剥がれてしまいました。それはもう、まるでラジコンのポリカーボネート製ボディの様に・・・(恐)。

そういった事があってとてもこれでは実用は無理と思っていましたが、先日買ったプラモデルのタチコマをこれで銀々に塗ってみたくて色々塗装方法を考えていました。そうじゃ無くても以前からどうにか成らないかと思っていた所もあったので、今回は試しに色々なバージョンでテスト品を作ってみましたが、テストした物の中には問題のモトクリアー無しで通常のクリアーを塗った物でもかなり金属感を維持出来た物があったので、今後の経過を確認&検証してみたいと思います。

これの他に凄いメッキ感のダースベイダーもあるのでそちらは後日紹介しますね。仕事として考えなければ色々用途はありそうで結構楽しいです。

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