ロータス凸文字作成 鋳造型 レーザーカット

lotus51本業の方でご依頼頂いているロータスエリーゼの樹脂製エンジンカバーに、新たに凸文字を金属で作ろう!と言う計画です。計画と言うか既にご依頼を頂いていて、ただあくまでもレーザーカットや鋳造は「塗装の付帯作業」と言う事で、作業内容はいつもの日記の方では無くこちらの社外記で紹介させていただきます。

road87本当は金属を直接レーザーカットが出来る業者さんにお願い出来れば良いのですが、色々ハードルが高いので結局自分で鋳造して作る事にしました。鋳造作業自体は以前から自分用に購入した新型ロードスターのヘッドカバーで色々試していて、いつもの流れですが「趣味が仕事に繋がった」という事で今回のご依頼に至っています。

ちなみに私がNDロードスターを持っていると言う訳では無く単にヘッドカバーだけを自分用に買っただけですので念のため・・・。

lotus49尚、ロゴのデザインは結構色々検討して頂いています。レーザー加工機を使った鋳型の作成の利点は「一点物の作成が容易」という事で、本来必要な「マスター型」の作製が不要ですから、コストを抑えつつ意匠に拘る事が可能です。3Dプリンターの流れに似ていますかね。lotus47データ自体はjpegでは無くIllustratorなどでベクトルデータを作成しなければならないのですが、既存のフォントでも気に入った物があればそれをベースにアウトライン化して使う事が出来ます。今回は純正のロゴに拘って、それの字間や配置を調整しています。

lotus48徐々にイメージが固まって来て、最終的に「LOTUS」はゴシック、「ELISE」は筆記体という事になっていきました。

lotus50そして最終的に上の画像の右下のものに決まりました。既にデータで出来ているので後はこれをレーザー加工機に持っていくだけです。いやー、ようやくですよ!(もう早く切りたくて切りたくて・・・笑)。

lotus52 型に使う素材は6ミリ厚のMDF板です。ちなみにこの時は「I」と「S」の間がレーザーの燃焼で消失して狭くなってしまったので後にデータを修正してやり直しています。こういう手直しがその場で簡単に出来るのが良いですよね。

lotus53 注型の方法は色々ありますが、一応今まで上手くいっているオーバーフロー方式を採用しています。余計な湯道を作らなくて済むので後の作業がとても楽で気に入ってます。

lotus54 そしてカットした物をそれぞれ組み合わせていきます。フチが壁になっているのは流し込んだ金属が流れ出ない為で、とにかく金属は樹脂と違って表面張力が強くて弾くような感じになるのである程度の量を盛って抑えなければなりません。

lotus55そしてこんな感じで型が完成です。ちなみにオス型になっているのは単にフラットな板の上にカットして不要になった物を乗せているだけで、実際にはこの状態では使いません。メス型に金属を流し込んだら単なる平板を押し込みます。

それでは作業進行しましたらまた紹介しますね。もう少々お待ち下さいませ!

2 thoughts on “ロータス凸文字作成 鋳造型 レーザーカット

  1. こちらに記事を書かれると言うことは私にコメントしなさいと(笑)
    いやはや,これは完成が楽しみです。<私のじゃないですけど。

    そして,その勢いでND用試作品の完成も達成されることを希望します!

    • 次回はALPINAの凸文字も作る予定なのですが、それが終わったらNDの方もスタートしようと思います。
      ちなみに先日インプレッサWRXのミラーカバーに塗ったソウルレッドプレミアムメタリック風キャンディーレッドがかなり綺麗だったので、結晶塗装では無くそれで塗りたいな~なんて思っていたりしています。ただその前に早く依頼が来てくれると良いのですが(笑)。

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