Painting Stones

stone8週に一回程度、以前御依頼頂いた内容を纏めて紹介しています。ただ今回の物は現在は仕事としては取り扱っていない物ですので、この作業内容に関してはお問い合わせはされません様御願い申し上げます。

今回紹介する案件は、現在の「小物塗装」のスタイルで始めた最初の頃に行った塗装で、依頼された物では無く、小物塗装のイメージを紹介する動画を作る為に行ったものです。「小物塗装ではこんな事も出来ます」みたいな感じですかね。

stone1 小物塗装を始める前の2年間くらいの時期は勤め人として塗装屋を行っていまして、その前には既に自動車板金塗装のPRO_Fitは閉めていましたから、新たな小物塗装としての仕事のツテも無くかなり暇だったのを覚えています。まあ当時は腰痛が酷かったのでそれの為の治療期間と言う事もあってのんびりやっていたんですよね。

で、とりあえず小物塗装用のウェブサイトを作る上で、何かしら紹介出来る素材として、とりあえず身近にある物を塗ってみよう!(?)と言う事で、その辺に落ちている石を塗ってみる事にしました(画像の河原はあくまでもイメージ画像です)。

stone2 ただ作業内容としては結構真面目にやっていて、石そのままじゃどうにもなりませんから、まずは全体にスプレーパテ(ポリエステル系)を塗布し、さらに「研磨→2液ウレタンサフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった感じで下地を作っています。

stone3 白っぽいのがスプレーパテで、その上にある少しグレー味のあるのがサフェーサーです。比較的形の良い石を使いましたが、それでも塗装する上では相当ボコボコだと言う事がよく判りました。今思い出しましたがスプレーパテの前には普通にヘラでポリパテも行っていた筈です。

stone4 最初にまずは黒を塗ってクリアーを塗り、「艶々の黒」で仕上げます。

stone5 その後熱を入れて完全に硬貨させた後、24時間以内に金属感のあるメッキ調の塗料を塗ります。尚これは密着性が著しく悪いので現在はお受付しておりません。メッキ感を出す為に2液ウレタンクリアーを塗る前に水性系?の1液クリアーを塗るのですが、恐らくそれが全然密着しない原因だと思います。「絶対に触らない」と言う事が前提じゃないと使えない塗料ですかね。

stone6 と言う訳で、見た目は金属にしか見えなくなった石を持って最初に採取した多摩川で撮影しました。コンセプトとしては、単なる石ころでも塗装を施す事によって全く違うような物が作れる!みたいな感じですかね。

stone7その他に木目の水圧転写やカーボン柄にした物や、蓄光塗料を塗ってリアル飛行石みたいなのも作ってみましたが、どれもメッキ調の塗装程のインパクトは無かったように思います。

と言う事で、次回はもう少しまともな物を・・・。