アランミクリメガネフレーム×2塗装 完成

大変お待たせしました!先日テンプル部の本塗りを終えていたアランミクリのメガネフレーム2点の塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々以前当店で塗らせて頂いた内の2本で、使っている内に塗装が剥がれてした物と、使う機会が無かった物を新たな色でご依頼頂きました。

また今回は艶ありと艶消しの2通りとなります。

こちらが艶ありで、

こちらが艶消しの仕様となります。

艶ありの方はクリスタルクリアーの仕様となります。

判り易いよう、人形に着けてみました。

オレンジ・グリーン共にメタリックとなります。

蝶番の部分は恐らくフレームに打ち込みなので分解が出来ず、なのでマスキングでの対応とし、フロントとテンプルそれぞれ別けて塗装を行っています。

そしてこちらはブラウン&グリーンの艶消し仕様です。

プラモデルの塗装にある艶消しはもっと艶の無い状態だと思いますが、あれは触れないで飾っておく事が前提で、なのでちょっと爪で擦ると簡単に傷が付いてしまいます。対して自動車補修用の艶消しは日常的に触れ、また屋外で使う事も想定されていますから、プラモデルのそれに比べると艶があるように感じられるかと思います。

ブラウンからモスグリーンにグラデーションしています。今まで塗ったフレームに比べると、こちらはかなり落ち着いた配色となっています。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度も当店をご利用頂き誠に有難うございました!

Lancer Evolution Engine Cover

いつもご贔屓頂いているショップさんからご依頼を頂いたランサーのヘッドカバーです。

状態としては新品で、いつもは布状研磨副資材(アシレックスレモン)を使ってネチネチと足付け処理を行うのですが、今回は作業が簡略化&さらに細部までしっかり足付け処理が出来るよう、ウェットブラストを試してみました。

使ったのは普通のサンドブラスト用(ドライ)のガンで、ヘッドカバーが収まる容器(衣装ケース)に重曹を入れ、それを吸い上げるだけの方法です。判り易いよう動画を撮影しました。

最初にやった時は何も気にせずに作業したので身体中ベタベタになって気持ち悪い感じになったので、今回は合羽を着て、また排気ファンの直ぐ前で作業を行いました。

ただこれでも跳ね返った重曹を身体中に浴びる事になるので、その後小さい物は箱の中で行おうと。現在8年放置したブラストボックスをウェットブラストで使えるよう改造中です。

その後良く洗い流し、乾燥させました。既存の塗膜を侵す事無く、良い感じに足付け処理が成されているのが判ると思います。

凸文字部は研磨して素地を光らせるよう承っていますので、塗装前に粗研ぎを行っておきます。

最終は#800を使いますが、どの道後で削るのでこの時点では#120でOKです。

念の為、全体にプライマーを塗布しておきました。

まずは下色として、黒とイエロー(VW社サンフラワー) を塗布します。

その後、イエローに塗った部分に明るいグリーン=当店規定の色相環4時を指す緑を塗布します。隠ぺい力が極端に悪いので、下色にイエローを塗っています。

その後、黒の上に日産純正色の「ミッドナイトパープルⅡ」(カラーコード:LV4)を重ねます。以前S20のヘッドカバーに採用した塗料で、余った色はご依頼主様より買い取らせて頂きました。

ただこのミッドナイトパープルⅡは小物だと余り派手さが無いので、

さらにそれにマジョーラっぽい色変化をする光干渉型のパール=当店規定のHL-150を重ねました。海外から取り寄せたパウダータイプの顔料に、STANDOXのベースコート用バインダー(MIX599)に5%添加して使っています。

当店規定のHL-150は、ブルー→レッド→オレンジに変化する顔料です。

ご希望が「鮮やかなグリーンと紫のグラデーション」との事で、 このような配色となりました。

その後凸文字部を研磨して金属素地を露出させて光らせ、そこに密着剤を塗装後、 クリアーを塗って本塗り完了となります。

見る角度によって色相が変化します。

こういった色は画像よりも動画の方が判り易いと思い、そちらも紹介します。

動画は編集無しで、しかも部分的にしか撮影していないので、それだけを見るとインチキ臭いというか訳が分からない筈ですが、そもそもこの日記(ブログ)で補助的に使う物としているので問題ありません(ただその意図が判らず「騙された!」と思って悪い評価を着けられていたりするみたいですが・・・)。

その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、さらに数日寝かしたら完成となります。

この状態だと紫に見えますが、

角度をつけて寝かすと、奥の部分がイエローに変化しているのが判ると思います。

グラデーションの境目で色の粒子感(ダマ)が見えるのは嫌だったので、そこだけ口径0.5mmのエアーブラシで暈しています。

本塗りに使う色は後で同じ色が再現できるよう、予めデータ化=色見本を作成しています。

また色見本は平面・曲面それぞれ判り易いよう、二種類用意しています。

元々が「元の状態に戻す」と言う自動車補修塗装(板金塗装)を行っていた為、その場限りの一品物みたいなのが余り好きでは無く、出来る限りデータを残すようにしています。

「世界で一つ」と言えば聞こえは良いのですが、偶発的な事に身を任せるというのが余り好きでは無いので(それを仕事として行うのはどうなのかと思いますので)、極力人の手によって塗られたというのが判らないようにしています。

 

ヴェルファイアテールランプ マスキングシート作成

先日お預かりしておりましたトヨタヴェルファイアの純正テールランプです。

オーナー様からは予めクリアー抜きの箇所に印を着けて頂いたいますので、それを目安にマスキングシートを作成します。

印を剥がし、改めて内部反射板の壁のラインに沿ってラインテープを貼り付けます。

その上に紙を貼り、鉛筆の芯を擦るようにして輪郭を抽出します。昔ながらの石刷りの方法ですね。

これをスキャナーで読み込み、輪郭をトレースしてベクトルデータを作成します。

それを基にカッティングプロッターでマスキングシートをカットします。

何度か修正した後、完成したデータを保存しておきます。

続けてリヤゲート側となります。同じ様に内部の輪郭に沿ってラインテープを貼り、

それを基にしてデータを作成→マスキングシートをカットします。一部プレスラインに沿っているのでその部分で何度か修正を行いました。

出来上がったデータを使ってマスキングシートをカットし、本塗りに挑みます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ゼンハイザーE945マイク マーブルレッド 本塗り

先日お預かりしておりましたゼンハイザーE945ボーカルマイクです。

本体は#800相当の布状研磨副資材(アシレックスレモン)で空研ぎを行い、グリルはナイロンブラシとウォッシュコンパウンドで網目の奥までしっかり足付け処理をしてあります。

イメージとしてはこのような内容で承っておりまして、今回はまずベースカラーのマーブル柄のキャンディーレッド塗装を行う事となります。マーブル柄はビニールラップを使って下色のシルバーにランダムな模様を与える塗装で、その際にかなりの段差が出来ますから一度に仕上げるのは難しく、なのでロゴ入れと二回に別けて行います。

また今回のマーブル塗装(ラップ塗装)はどうしてもランダム=偶然的な作業になる為、それの道先案内人的な感じで色板も用意しています(しかしこの後これがどんどん増えて行く事に・・・)。

まずは下色としてベースコートの黒を塗ります。

グリルはキャンディーレッドと黒の塗り分けとなる為、ここで黒く残す網の部分をマスキングします。

キャンディーレッドの下色としてシルバーを塗布します。今回はいつものSTANDOX粗目シルバー原色のMIX598 では無く、比較的隠ぺい力の高く目の粗いMIX811を使います。

 

そしてラップ塗装を行います。

手順としては、黒を塗った上にシルバーを重ね、それが乾かない内にビニールラップを被せ、それを剥がす事で意匠を与える、といった感じです。

ただ如何せん、このラップ塗装は何か偶発的な事象に頼るような所があり、以前から私的にモヤモヤしていた事もあって、

色々とデータを取ってみる事にしました。

それぞれビニールラップの種類を変えたり、剥がすタイミングを変更したり、シルバーをMIX811=100%からMIX811:MIX598=1:1にする等、条件を変えた内容で色々試してみました。雇われの身だったらまず首になっているか、「アイツは自分の事しか考えていない」と陰口を叩かれていたと思います(むしろそれが当然だと思います)。

と言う訳で、胃液が口から出て来る前に勢いそのまま、本番のラップ塗装を行いました。

シルバーについては結局今まで通りのMIX811そのままで、ビニールラップを今までのポリエチレンから塩化ビニールに変更してみました。

データ取りと練習の甲斐あって良い具合に出来たと思います。

その後キャンディーレッドを塗布します。かなり艶がありますがこれはハードナーが添加された為で、いつも通りのベースコートとなります。

そしてクリアーを塗って本塗り(下塗り)完了です。

マーブル柄の凸凹が残っていますので、クリアーはいつもより多めに3コート塗ってあり、この後これを研いで平滑にします。

グリルはマーブル柄では無くレッド&ブラックで、ただし下側のリングにネームロゴが入りますから、こちらもそこだけ後でもう一度本塗りを行います。

この後は一応一日自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

カワサキZX6Rテールランプ&ウィンカー塗装承ってます

先日到着しておりましたカワサキZX6Rび純正テールランプとウィンカーレンズ一式です。こちらは少し前に同じ製品の塗装でご依頼頂いた方と同じオーナー様で、今回はその時よりも薄い「極薄め」のスモーク塗装でご依頼頂きました。この度もご贔屓頂き誠に有難うございます!

前回と同様、こちらのウィンカーレンズは枠とレンズが一体になっている為、それぞれを塗り分けるのは難しく、なので一旦枠も含めて全体をスモーク塗装に仕上げ、その後枠の部分のみを艶消し黒で塗装を行います。

今回も見本の為、ウィンカーレンズが装着される土台部分も一緒にお預かりしました。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!