ハーレー タンクコンソールパネル塗装承ってます

先日到着しておりましたハーレーのフューエルタンクコンソールパネルです。こちらのオーナー様は少し前にファイアーパターン柄でマイクの塗装をご依頼頂いた方で、この度も当店をご贔屓頂き誠にありがとう御座います!

素材はアルミダイキャスト=鋳造製品で、現状艶あり黒の塗装が施されています。

全体的に小傷やくすみが気になるとの事で、現状と同じく艶あり黒への塗装で、またクリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様で承っています。

部分的に飛び石傷なども見受けられますが、こちらはスポットパテ=エポキシプライマーサーフェサーの筆挿しで対応しようと思います。

あとは全体的に塗装の凸凹(ラウンド)が大きいので、足付け処理前に#800~#1500で研磨して肌を均しておこうと思います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

SHURE SM58Sマイク 本塗り

先日お預かりしておりましたシュアのSM58スイッチ付きマイクです。

マイク本体は#800相当の布状研磨副資材(アシレックスレモン)で足付け処理を行っています。

スイッチ付きの場合はこちらのプレートが取り外せるので、こちらも同じように足付け処理をしています。

グリルは通常の方法(ペーパー掛け)では細部まで研磨出来ない為、ナイロンブラシとウォッシュコンパウンド(液状研磨剤)を使って足付け処理を行っています。こちらのみ水を使った研ぎですね。

色はこちらのトヨタ「ダークグリーンマイカ」(カラーコード:6R4)で承っていますので、配合データを基に原色を計量調色して色を作ります。

よく脱脂清掃をしてエアーブローで埃を飛ばしたらベースコートを塗布します。

黄味の緑をメインに、グリーンパールやイエローパールが使われています。

コート毎に15分程のフラッシュオフタイム(コート間の乾燥時間)を設け、しっかり乾燥させたら

最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

クリアーは合計2コート、この場合もコート間に10分程のフラッシュオフライムを設けています。

フラッシュオフタイムは使用するハードナー(硬化剤)とシンナーによって時間が変わり、今の時期だと比較的乾燥硬化速度の速いタイプ=具体的にはSTANDOX MS5-25と2Kシンナー10-20を使っています。それぞれの数字は気温を表していて、これを目安にそれぞれ選択するようにしています。

気温が低くても面積が大きい場合、例えば先日本塗りを行ったメルセデスW124のフロントグリルなどは塗り難く時間が掛かる上に磨き処理が出来ない為、ハードナーを乾燥硬化が遅いタイプ=MS15-30を使っています。指触乾燥が遅い分レベリングが良い(肌が平滑になり易い)のですが、その分「タレ」のリスクも上がるので、それぞれの状況によって使い分ける必要があります。選択は気温だけが目安ではないという事ですね。

またスプレー時のエアー圧によっても指触乾燥の時間は変わる為、エアー圧を上げて被塗面とスプレーガンとの距離を大きくしたり、逆にエアー圧を下げて近くしたりして調整したりもします。使用するエアーやクリアーの温度によっても諸々変わるので、この辺は毎日やっていないと難しい所はあるかも知れません(ワークショップを行うとその辺の事に気付けて勉強になります)。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ジープバックランプ塗装承ってます

先日到着しておりましたJEEPのバックランプです。こちらのオーナー様は以前ソリオのテールランプ塗装をご依頼頂いた方で、この度も当店をご贔屓頂きありがとうございます!

ご依頼内容はスモーク塗装べた塗りで、クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーへの変更で承っています。

スモーク濃度の参考画像も紹介します。

今回のスモーク濃度はこの時のWRX STIのテールランプを参考に調整するようにします。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

W124フロントグリル&ワイパーアーム等4点 本塗り

先日サーフェサーを塗っておいたメルセデスベンツW124のワイパーアームです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、ガイドコートとしてベースコートの黒をパラパラと塗っています。

研ぎ作業は空研ぎで(水を使わない研ぎで)、最初はコシのあるタイプ=トレカット#800で肌目を落とし、その後アシレックス#800→#1300でペーパー目を均します。空研ぎのメリットは今の寒い時期でも水を使わなくて済む(手荒れし難い)事ですが、粉塵が舞うので建物屋内で行うとそこら中粉だらけになってしまいますから、今の工場では水研ぎをメインにしています。昔みたいに外に向かって勢いよくエアーブロー!なんて事が許される時代ではないですからね。

よく脱脂清掃をしたら台にセットして本塗り準備完了です。

フロントグリルは重曹によるウェットブラストである程度の脱脂も出来ていますが(重曹は弱アルカリ性なので油分を除去出来ます)、スプレーガンにシリコンオフを入れて上から下に洗い流すようにして最終脱脂処理も行っています。

フロントグリルも手で持って回して塗れるよう、バランスの良い場所で芯棒に固定しています。

 

とても塗り難いフロントグリルは裏側からのアクセスが必須なので、スプレーがし易いよう広いスペースを設け、且つ安定・安全なように固定しています。

エアーブローをして埃を飛ばしたら、プラスチックプライマーを四方八方から満遍なく塗っておきます。

ボンネットオープナーはPA=ポリアミド性なので、

こちらもプラスチックプライマーを塗布しておきます。

ワイパーアームカバーは半艶黒に塗られていますが、フチはプラスチック素地が露出しているのでこちらもプラスチックプライマーを塗っておきます。こちらは恐らくABS樹脂製だと思います。

ワイパーアームは金属素地が露出している箇所があるので、スポット的にプライマーを塗っておきます。

特にウェットブラストで剥がれてしまった裏側にはしっかり塗っておきます。

そしてベースコートを塗布します。

色はメルセデス純正色の「アズライトブルー」(カラーコード:366)となります。

裏側のワイパーアームと干渉する部分には塗料が着かないようマスキングをしています。

ベースコートは3.5コート程塗っています。1コート毎に15分程の乾燥時間=フラッシュオフを設け、2コートで完全隠蔽させ、一旦そこで表面を軽くサンディング(付着したゴミの除去)、最後の3コート目を塗ったら追いかけてミッドコート(0.5コート)を行います。メタリックのムラ取りのような感じですね。

ベースコート完了です。

クリアーは塗り始めたら一気に行う感じなので比較的あっという間で(オールペンでも一時間掛かりません)、本塗りで時間が掛かるのはむしろここまでですね。台にセットされて塗装の準備が出来た状態からでも4時間くらいを要しています。

フロントグリルの升目は表側からだけではなく、むしろ裏側から積極的に塗っているような感じで行っています。

そしてクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

スプレー塗装の基本は「被塗面に対して垂直」ですが、

こういった形状でそれを行うのは物理的に不可能なので、

縦横斜め8方向からスプレーするようにし、

さらにそれを裏表=16方向から塗る事で升目の内側の隅々までしっかり肌を作れるようにしています。

勿論この辺は技術云々だけで出来る事では無く、レベリング性能の高いクリアー等の良い材料のお陰で成り立っています。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

Harley Davidson CVO Turn Signal Lens

ハーレーCVOの純正リヤウィンカーレンズです。これまでディーラー様含め何度か施工していた物と似ていますが、こちらはレンズ面にスリット=溝が入ったタイプとなります。

こちらにご指定の濃度でスモーク塗装を施しました。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

ご依頼頂いたのはかなり前で、画像だけ用意して下書きフォルダに入れておいたのですが、新たにお問合せ頂いた内容でこちらと同じレンズだったので施工例のページに追加する事にしました。

この度のご依頼、誠に有難う御座いました!