NISSAN BNR32 RB26→RB28

日産スカイラインGT-R用RB26エンジンのアルミ製タイミングベルトカバーです。

凸文字の「RB26」を「RB28」への変更に、また今回は結晶塗装では無く「艶あり黒」の塗装で承りました。

最初の状態は以下のページで詳しく紹介しております。宜しければご参照下さいませ。

→ RB26→RB28凸文字加工&塗装承ってます


 旧塗膜は劣化していたので、溶剤槽に浸け置きして剥がしておきました。

 変更するのは「8」の文字だけで、予め作製してあったデータからマスキングシートを作成し、それを3ミリ厚のアルミ板に貼って切り出します。

 バンドソーで粗切りし、

 ヤスリで形を整えます。

その他の画像は以下のページで詳しく紹介しておりますので宜しければご参照下さいませ。

→ RB26→RB28凸文字加工


 文字を削る前にサンドブラストを行って素地調整を行います。

 シングルサンダー、ベルトサンダーを使って「6」の凸文字を削り落とします。

 アルミ板から切り出した「8」を耐熱性のあるエポキシ背着材(3M オフホワイト)で接着し、硬化させた後にフチの隙間をエポキシプライマーサーフェサーで埋めておきます。

 その後プライマーを塗り、サーフェサーを塗布しました。

→ RB26→RB28タイミングベルトカバー サフェ入れ


 その後熱を掛けて塗膜を硬化させ、サーフェサーを研ぎます。

 タイミングベルトカバー全体にベースコートの黒を塗装後、

 凸部を研磨してアルミ素地を光らせ、

 最後にクリアーを塗布します。

→ RB26→RB28タイミングベルトカバー 本塗り


 そして完成です。

その他の完成画像は以下リンク先からもご確認頂けます。

RB26→RB28タイミングベルトカバー塗装 完成


 

KATOクレーンミニカー 窓作成&組付け

 先日黒色の塗装を終えていたKATO社製の1/50クレーンミニカーSR-250Riです。

その後塗りなおしていたパーツなどもあり、ようやく本日から組付け作業に入りました。

 まずは運転席の窓の取り付けです。

壊さずに外せたパーツもフチには接着剤で旧塗膜がくっついて残っているので、これらをカッターやペーパーなどを使って削り落しておきます。

こちらは塗装前の画像で、これらのうち二つの窓が破損してしまったので今回新たに作り直します。

本来であればこういった作業は本業ではないので社外記での紹介となりますが、色々混合してしまったので今回はこちらの日記で紹介しております。通常分解組付け作業や部品の製作などはお受付しておりませんのでご了承くださいませ(壊れたミニカー修理などのお問合せはされませんようお願い申し上げます)。

 破損した部品をスキャナーでパソコンに取り込み、画像加工ソフト(adbe Illustrator)を使ってデータを作成します。

 0.1~0.2mmでの調整なので画面上では判断が出来なく、とりあえず紙に印刷して枠の太さを確認します。

 ちょうど良さそうなデータからカッティングプロッターを使ってマスキングシートを作成します。レーザー加工機じゃないとできないかと思いましたが、アンカーポイントが少なかったからか意外と良い感じにカット出来ました。

 窓を作る為に0.2mm厚のプラバン(ポリスチレン板)を用意しました。

ちなみに本来ならPC(ポリカーボネート)かPMMA(アクリル樹脂)が望ましかったのですが、この厚みでその製品は無かったので仕方なくPS(ポリスチレン)を使っています。もちろんですがABSもありません(そもそもここまで透明なABS樹脂は出来ないのではと)。

 PSはシリコンオフで溶けてしまうので(耐溶剤がとても弱いのです)、脱脂には無水アルコールを使っています。IPA(イソプロピルアルコール)でも大丈夫かも知れません。

 アクリルポリウレタン樹脂塗料ではPSを侵してしまうので、ドライコートで溶剤を飛ばしながら塗っています。

 ・・・が、やはりダメでした。溶剤でPSの表面が溶けてしまい、密着しないのです(判っていましたがもしかして大丈夫かもと一応試してみました)。

 と言う訳で改めてマスキングシートを作り直し、今度は2Kエナメルの黒(STANDOX MIX412)を塗りました。所謂1コートソリッドです。

この後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

 ベースコートで塗った時はマスキングシートに塗膜が一緒にくっついてしまっていましたが(大丈夫そうに見える部分も裏から見ると白くなって浮いているが判りました)、今回は大丈夫そうです。

 マスキングを剥がしました。

ただどうしてもフチがガタガタしているので、

 一番良さそうな物の、辺の内側と外側を全て塗り直しました。0.3mmのエアーブラシを使い、こちらは普通にベースコートです。

 これで窓枠取り付けの準備が完了です。尚、新たに作った窓は右下にあるワイパーの上にある二つです。

 窓の接着には模型用の透明接着剤を使います。

ちなみにこういった物を一旦仕舞ってしまうと再度発見するのが難しくなってしまうので、パッケージはそのままで一部だけをカットして製品を取り出せるようにし、使い終わったらお店で売っているのと同じように壁のワイヤーネットに引っかけるようにしています。

天井に工業用カーテンレールを取り付けて、S字フックでワイヤーネットを吊るしています。こうすると在庫確認も一発なので、「買った筈なんだけどどこに仕舞ったんだっけ・・・」という事がなくなります。工具や文房具なども場所を分けてそれぞれ同じようにしています。

 窓枠を取り付けていきます。一番右の参画窓が新たに作った物です(綿棒はデカール記載の会社の電話番号を隠しています)。

 フロントガラスは隅に若干の割れがあったのですが、殆ど目立たないので再利用しています。

 こちらの後ろの窓も新たに作成した物です。

 ワイパー2本の内の一本は根本のピンが折れてしまっていたので、ブレード部分に両面テープを貼って補助してあげます。

 接着面積が小さい部分はエポキシ接着剤を使います。

 天井のフォグランプを取り付けました。すぐに着けると倒れてしまうので、硬化反応が始まるまで待ってから取り付けています。

バックミラー(ドアミラー)も同じようにして取り付けますが、うっかりこちらを触ってしまいそうなのでそれは後日にすることにしました。

一つ取り付けては乾燥(硬化or重合)待ちといった感じで、しかも一旦作業が始まるとキリが良くなるまで片付けられませんから、まだもう少し時間が掛かりそうです。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせていただきます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ホンダインサイト 内装パーツ 本塗り

 先日サーフェサーを塗っておいたホンダインサイトのウインドウスイッチパネル一式です。

その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、ガイドコートとしてベースコートの黒をパラパラと塗っておきました。

 最初は固い当て板(木片)と#320の空研ぎでライン出しを行います。

ガイドコートが残る箇所が低い部分で、こういった場所は裏側を見るとクリップなどを固定する柱があり、いわゆる成型時のヒケによって表側にその影響が出ているのが判ります。体積が大きい分、冷えた時の収縮率が大きく、表側を凹ませてしまう訳です。そしてそれが判らなくなるよう、表面を梨地にしています。

 全体を低いラインまで研ぎだし、その後#400→布状研磨副資材(アシレックススカイ)でラインを均します。

 さらに再びガイドコートを行い、

 次は#600→#800で水研ぎをし、最後は布状研磨副資材(アシレックスレモン)でペーパー目を均します。

 よく清掃し、マスキングを貼り直して台にセットします。

 最終脱脂を行い、本塗り開始です。まずはプラスチック素地が露出している箇所(主に爪部分)にプラスチックプライマーを塗布します。

 そしてベースコートの黒を塗ります。

黒はSTANDOX原色の黒(MIX571)そのままで、これを「ウェットコート→フラッシュオフタイム=コート間の乾燥(15分くらい)」を3~4回繰り返し、1~2時間くらい掛けて行います。

 ベースコートをウェットで塗ると「ゴミが付きやすい」(埋まって表面張力で突起になる)、下地を侵して「チヂレを起こしやすい」、「いつまで経っても乾かない」というデメリット(実はそうでは無いのですが)がありますが、ドライコートで塗ってここで肌を荒らしてしまうと、その上に塗るクリアーをいくら艶々にしても硬化後に艶が消えて(引けて)しまい、とても残念な仕上がりになるので、ウェットコートが基本となります。

またドライコートを重ねると密着性が悪くなり、塗膜自体の強度も落ちてしまうのでNGです。

 ベースコートをしっかり乾燥させたら、最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

冬場はクリアーの粘度が高くなって塗りにくいので、塗装前にはあらかじめ温めてから塗るようにしています。

車の補修塗装と違って小物塗装の場合は「新車肌の再現」は必要ないので、とにかくレベリングが良くなるようシンナーの揮発速度を遅くし、ガン距離も近めにしてテロンとなる肌に仕上げています(ただし「デロデロ」とは違います)。

この後は一晩自然乾燥させて塗膜中の溶剤をゆっくり揮発させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。もう少々お待ちくださいませ!

GMCホイールキャップ 複製&塗装承ってます

 先日到着しておりましたGMCのホイールセンターキャップです。

こちらは2年前にも同じ内容でご依頼をいただいた方で、その後新たに作成したホイールキャップも飛んでいってしまった(!)との事で、今回再び2つの製作と塗装をご用命頂きました。この度もご贔屓頂きありがとうございます!

このホイールキャップは上側にピンが付いていて、これをホイールの穴に差し込んで、下側一か所をボルトで取り付けるといった構造になっています。

今回一色送ってもらったのがこちらのボルトで、素材がステンレスなのでもしかしたらこれが悪かったのかも知れません(ステンレスボルトは伸びるのでトルクが必要な場合や振動のある箇所には適していません)。次はプレッシャーワッシャーとロックタイト(緩み防止剤)が必須ですね。

 前回と同様、センターカバー自体をエポキシ樹脂で作成し、ガンメタと赤で塗り分けます。

以前の施工内容を大まかに紹介します。


【前回の施工内容】

お預かりした部品を基に、シリコーン型を作成しました。画像はまず表面の型を作るため、半分粘土に埋めて真空脱泡するところです。

GMCホイールキャップ シリコーン型 完成~試注型


ボルト取り付け部はそこがもげないようアルミ素材を加工して埋め込んでいます。

ただボルト自体が取れてしまっては全く意味がなかったのですが・・・。

GMCホイールキャップ ボルト固定部作製


出来上がった型にローレット加工を施したアルミを埋め込み、エポキシ樹脂とガラスパウダーを混合した物を入れて複製品を作りました。

GMCホイールキャップ 第一回注型樹脂 完成


サフェーサーを塗り、ピンを打ち込みました。

GMCホイールキャップ 下準備


ガンメタと赤は二回に分けて塗装しています。先日施工したVMAXダクトカバーのYAMAHA凹み文字を塗った時と同じ方法ですね。

GMCホイールキャップ 本塗り


フチのゴムパッキンなども同じようにします。

GMCホイールキャップ複製&塗装 完成


使った材料や作業内容などは過去記事を見れば判るので、その点今回は(まだ)気が楽です。さらにシリコーン型も以前作った物が使える筈なので、今回こそは地獄を見なくても大丈夫な気がします。多分、、、ですが・・・(笑)。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

レンズ関係透過性塗装 下準備

 先日作業前準備を行っていた透過性塗装関係のパーツ一式です。よく乾燥させた後、被塗面以外の部分をマスキングします。ネジや突起がある箇所は紙が破れてしまうので、マスキングテープで補強したりもします。

 中古品の場合はレンズに深い傷が付いていたりするので、その場合は#400で空研ぎ後、研磨粒子の当たりが柔らかい布状の研磨副資材でペーパー目を均します。

また新品でも社外品の場合はバリが残っているので(今回の場合だとMUGENのテールランプ)、そこは#180~#240で平らに削り、徐々に番手を上げて(ペーパーを細かくして)同じようにペーパー目を均しておきます。

全体を最終#1300相当で足付け処理が完了です。

尚、この時点で脱脂作業は二回行っていて、台の上に並べて準備する際にもう一回、本塗り前にさらにもう一回行い、計4回脱脂を行っています。透過性塗装でハジキが出ると延々とその跡が残ってしまう為、十分過ぎるくらいに行っておきます。

今回の案件で塗り分け(クリアー抜き)が必要なのはGRBインプレッサのテールランプで、既存のデータからカッティングプロッターを使ってマスキングシートを作成しておきます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。先に内装パーツを塗ってからの本塗りとなりますので、週末~来週になる予定です。どうぞもう少々お待ちくださいませ!