メッキパーツ下準備

次はフォレスターのフロントグリルの作業に入りますので、まずはメッキパーツの下準備から始めます。

メッキ素地(装飾クロムメッキ)はそのまま上塗りを行っても十分に密着しない為(密着剤を使っても長くは持たない為)、まずはそれの下地作りから始めますが、通常の素材と違ってかなりの手間と時間が掛かってしまうのでそれ単体だと採算が合わない所がありますから、今回のようにある程度の数を纏めて作業をするようにしています。サンドブラストが出来れば楽なんですけどね(これを行うと素材のABS樹脂とメッキとで層間剥離が起きるのでNGです)。

今回作業しているのは以下の案件となります。


フォレスターSJフロントグリル塗装承ってます

ホンダストリーム フロントグリルメッキモール塗装承ってます

レイバック グリルメッキモール&エンブレム塗装承ってます


それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ルノー純正シャークアンテナ塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたルノー純正部品のシャークアンテナ塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はこの様な新品塗装済みだった物に、

見本に合わせて調色作業を行ない、

ルノー純正色の「ジョンシリウス」(カラーコード:J37)で塗装を施しました。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

塗膜構成としては、カラーベース→パールベース→トップコート(クリアー)の3層パールカラーとなります。

ベースコートの膜厚が大きくなると多少なり艶が引けた感じになる為、

完全硬化後には磨き処理も行っています。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

ランエボヘッドカバー塗装 完成

先日下塗りを行っていたランサーエボリューション純正のマグネシウムヘッドカバー、フェラーリロッソコルサ(カラーコード:300)で完成です。

最初の状態も紹介します。

元々は2コートのキャンディーレッドで塗られた新品状態で、

予め凸部を研磨してマグネシウム素地を露出させ、

一旦全体に腐食防止の為のエポキシプライマーサフェーサーを塗布し、

フェラーリロッソコルサで本塗り(下塗り)を行いました。

その後凸部を研磨してマグネシウム素地を光らせ、

部分的に足付け処理→クリアーを塗りました。所謂「プレスライン暈し」ですね。

こちらのMgマーク(マグネシウムマーク)は研磨後に筆でクリアーを塗っています。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

こちらはいつもブレンボキャリパー塗装の御依頼を頂いているショップさんで、無事納品も完了しております。この度も当店をご利用頂きまして誠にありがとう御座いました!

ポルシェシフトノブボタン部塗装 完成

先日本塗りを終えていたポルシェケイマンGT4RS純正のシフトノブとそのボタンです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、再度足付け処理→クリアー塗装のみを行っておきました。

またオーナー様が分解の際に折ってしまっていた爪の部分は、構造用エポキシ接着剤を使って修理しておきました。素材はPPかPAと思われ、足付け処理とプライマーも塗ってかなりガッチリ接着&爪の動きも阻害しないように出来ているかと思いますのでご安心くださいませ。

そして塗装したカバーパネルを所定の位置に貼り付けたら完成です。大変お待たせしました!

最初の状態も紹介します。

元々はこの状態で、今回ボタンのカバーパネルを黒で塗り潰し、

既存と同じデザインにしつつ、

文字を既存のイエローから、ポルシェ純正色のラバオレンジ(M2A)に似せた色で塗装を施しました。尚、フリーの状態だとボタンが奥の方に下がってしまうので、手前に出てくるよう棒を差し込んで仮固定しています。

尚、オレンジの文字は塗装では無くデカールを作製して対応しています。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

一度目の本塗りではクリスタルクリアーに、その後デカールの段差を研磨して2回目に行ったトップ同社スタンドックスのVOCエクストリームプラスを使用しています。

今回難しかったのは黒字にオレンジのデカールを貼る事で、これが白の上であればそんなに難しくはないのですが、オレンジ単体では隠蔽力が弱く下地の黒が透けてしまう為、最初に白(特色ホワイト)を印刷し、さらにその上にオレンジ=マゼンタ+イエロー2回(+艶出し1回)の合計4回(5回)の重ね刷りを行っています。そうなると各層で微妙なズレが生じてしまいますから、良質な仕上がりの物を選べるようにと数十個分のデカールを印刷し、その中から一番良く出来た物を選んで使うという事で対応しました。

今回は単に文字の色を変えるというご依頼ですが、これを量産では無く「一個だけ」でやるのは中々手間が掛かる(費用が大きくなる)のが判るかと思います(結構簡単に出来ると思っている方が多いようで、お問い合わせは多いのですが今回のようにご依頼にまで至るのは極稀なのです)。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度の御依頼、誠にありがとう御座いました!

ドゥカティブレンボキャリパー塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたドゥカティ純正のリヤブレンボキャリパー塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はこの様な未塗装アルマイト仕上げだった物に、

見本として一緒にお預かりしたこちらのフロントキャリパーと同じような配色でと承りました。

素地はザラザラとした梨地だったので、

エポキシプライマーサーフェサーと下塗りを行って平滑な仕上がりにしています。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

凸部はフロントキャリパーのロゴを参考にして似たような赤色(近似色)を作りました。

分かり易いよう並べてみました。

一般的な赤に比べると朱色寄り(黄色寄り)の色味となっています。

裏表のパーツを仮合わせしてみました。

今回は分解した状態で塗っていて、それぞれを組み付けるとこのような感じになります。

それぞれの合わせ面には塗装・サンドブラストは行わず、既存のアルマイト被膜を残してあります。

その他塗膜を厚くしたくない箇所=ボルト取り付け部やパッド固定ピンを差し込む穴の内側などはプライマーとベースコートの黒のみで薄膜に仕上げています(特にこの穴の内側にクリアーが入るとシャフトが入らなくなるので)。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度の御依頼、誠にありがとうございました!