大変お待たせしました!先日本塗りをポルシェボクスター用ブレンボキャリパー塗装、本日完成となります。
最初の状態も紹介します。
元々はこの様な状態だった物を、
いつものブレーキ屋さんにてサンドブラストを行って貰い、
ロゴの色はVW社のキャンディホワイト(LB9A)を採用しています。
大変お待たせしました!先日本塗りをポルシェボクスター用ブレンボキャリパー塗装、本日完成となります。
最初の状態も紹介します。
元々はこの様な状態だった物を、
いつものブレーキ屋さんにてサンドブラストを行って貰い、
ロゴの色はVW社のキャンディホワイト(LB9A)を採用しています。
先日お預かりしておりましたマツダNDロードスターの純正内装パーツです。
表面は人工皮革のようなシボ模様になっているので、まずはこちらをダブルアクションサンダー#120で削り落とし、
その後#180→#240で表面を均します。角はラインを崩さないよう手研ぎで、最後にフチと裏側を#320相当の布状研磨副資材(アシレックススカイ)で足付け処理をしておきます。
また念のためガスプライマーを使った火炎処理も行っておきます。これについてはこちらの記事で紹介していますので宜しければご参照くださいませ。ABS等の樹脂に比べて塗料の密着性が悪いPP=ポリプロピレンには有効となります。
プラスチックプライマーを塗り、続けてサーフェサーを塗布します。
左右を繋ぐ中央の部分が細くて曲がるので、塗膜が割れないようサーフェサーには軟化剤を10%程添加しています。
この後は一晩以上自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。
それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!
先日本塗りを終えていたスバルエンブレムです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておいたので、最後に予め作成しておいた両面テープを貼って組付けます。
最初の状態も紹介します。
元々はこの様な状態だった物に、
メッキの枠(土台)を艶あり黒に塗装し、
一旦透明な樹脂状態にしてからさらに全体(表と裏)を包むようにクリアーで下塗りを行い、
まずはアクリルプレートの裏側から六連星の部分を粗目のシルバーメタリック(MIX598)で塗装、その後周り(背面)黒メタリックで塗装しています。
そして最後に表側から透過性の赤=レッドキャンディー塗装を施しています。
この状態だと判り難いのですが、六連星がメッキの状態で同じく上に透過性の赤=レッドキャンディーを塗った物と見比べると違いが判り易いかと思います。メッキでは無くなった事でしっとりと落ち着いた感じになっています。
クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。
スバルエンブレムの中でもサイズは小さい方になるのですが、今回はかなり手間を掛けた内容となっています。
ちなみに撮影したのが夕方近く(午後4時頃)だったので太陽光は強く無く、ぱっと見は背面は単なる黒に見えますが、
改めて工場内のスポットライト下で撮影してみると、背面のメタリック粒子が輝いて見えるのが判るかと思います。こちらも画像はサイズの縮小以外は未加工となります。
なお、背面に塗った黒メタリックはメルセデス「マグノナイトブラック」(カラーコード:056)で、これには六連星の所に使った物と同じ粗目のメタリック顔料(MIX598)が採用されています。
先日到着しておりましたマセラティのグラントゥーリズモ純正リモコンキーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!
状態としてはいつものように未塗装の紺色系着色樹脂素地で、全体に小傷が入って艶があまりないような状態となっています。エンブレムプレートは比較的綺麗な状態なのが幸いでした(劣化して剥がれてしまっている場合もありますので)。
ご依頼内容としてはマセラティ純正色の「ビアンコフジ」(カラーコード:137739)で、カラーベース(白)+パールコート+トップコート(クリア)で重ねる3コートホワイトパールとなります。またクリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーへの変更で承っています。
参考までに以前施工した時の画像を紹介しますね。
こちらはフェラーリのリモコンキーですが、同じ色名:カラーコード=「ビアンコフジ」(カラーコード:137739)となります。それぞれの配合データを見てみると微妙に違うので今回はちゃんとマセラティの方を作るようにします(実際には同じ色の扱いだと思います)。
またこちらのリモコンキーは成型時のヒケによって全体のラインが凸凹していますので、上塗りの前には「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった下地処理を行うようにしています。艶が出ると歪はより目立ちますが、この下地処理によりラインを整えてあげると上記の画像のように美しい仕上がりになります。
それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!
先日本塗りを終えていた現行スバルフォレスター(SK)後期型のスバル純正前後エンブレムです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、予め作成しておいた両面テープを貼って組付けます。
最初の状態も紹介します。
元々はこの様な状態だった物に、
アクリルプレートは裏側の青い被膜を削り落として透過性の赤→シルバーメタリックを塗装したキャンディーレッドに仕上げています(クリアーも塗っています)。
各画像はサイズの縮小以外は未加工となります(撮ったそのままで明度や彩度やコントラスト等の調整は一切していません)。
アクリルプレートの塗装は数回に一回の割合でトラブルが生じていたのですが、それの改善として少し前から「クリアーの下塗り」を行う事によりほぼこれを解消できるようになっています(その分かなり手間が増えましたが…)。
ただそれでも一度問題が起きた事があり、その時は「中古品」だった為、既に紫外線でアクリル樹脂が劣化していた事が原因であると考え、現在は新品のみのお受付となっています。以前お客様から聞いた話なのですが、純正エンブレムは経年劣化(主に紫外線)で表面にクラックが入ってしまうようで、それが塗装をきっかけにして表れてしまったのだと思います。
ちなみにトラブルが生じたエンブレムはこちらで新品を買い直していて、そんな事なら受付を辞めてしまうのが一般的(正攻法)だと思うのですが、私的にそういったトラブルの改善が結構好きなので、何とか対応出来るようにした次第です。ちなみに当初はこの下塗りについては公にしていなかったのですが、ここまでの手間を掛けられるなら(同業者の方で同じようにやって貰えるなら)という事で作業内容を紹介するようにしました。尚これと同じような事で、メッキ素地への塗装や塗装不可能とされたPE=ポリエチレン樹脂への塗装方法もいずれは紹介しようかと思っています(ちなみに完全秘密主義と言う訳では無く、知り合い等には普通にオープンにしています。誰でも簡単に見れるウェブ上での紹介を控えているだけといった感じです)。
アクリルプレート塗装の順番としては、「裏側研磨→裏側クリアー塗装→表側クリアー塗装→裏側上塗り→表側上塗り」となっています。表裏を同時に塗れないので計4工程(4コート4ベイク)、これにメッキ枠の塗装2工程(下塗り→上塗り)が含まれ、計6回分の塗装工程となっています。