ワイヤレスマウス 下塗り

 先日お預りしておりましたロジクール社のワイヤレスマイク、LogicoolG Pro wirelessです。その後分解作業を行いましたので、まずはカバーパネルの下塗りを行います。

 本来であればそのまま本塗りなのですが、今回は「G」のロゴ部分と、画像では見えませんがその上にある直径1ミリのインジケーターランプ×3個をマスキングで残す為、まずはクリアーを塗って段差を埋めておく事にします。「段差って?」と思うかと思いますが、そちらは後日紹介出来るかと思います。

 黒い部分は艶消しの黒が塗られているのですが、足付け処理をした際に素地(こちらは黒のABS樹脂)が露出している個所があると思われますので、「G」の部分を含め全体にプラスチックプライマーを塗布してからクリアーを塗っています。クリアーは普通の2液ウレタンとなります。

画像では「G」の部分はツライチに見えますが、実際にはGの周りに接合部の溝があります。先日工場に来て頂いた塗装屋さん方々にも実物を見て貰ったのですが、これは裏から見ないと判らない!と皆さん驚いていました。

この後熱を入れたら恐らく継ぎ目も見えると思いますので、その後はしっかり硬化させ、その溝が判らないよう研ぎ出してからの本塗りとなります(その前に「G」のマスキングシートを作らないといけなく、これが大変な作業なのですが・・・)。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

T-MAXフロントカウル 本塗り

 先日お預りしておりましたヤマハT-MAXのフロントカウルパネルです。先ほど紹介したSHUREワイヤレスマイクの下塗りと同じく「艶ありの黒」だったので並行して作業をしています。

カウルにはエンブレムやスクリーン(?)の糊が残っていたので、全体をシリコンオフで清掃後、#800相当の布製研磨副資材(アシレックスレモン)で足付け処理を行いました。

 いつもの芯棒だけだと中心の位置が取り難いので、自作ロングワニクリップを使って3点支持で固定しておきます。

 最終脱脂処理をし、エアーブローをして埃を飛ばしたら本塗り開始です。

 まずはベースコートの黒を塗布します。ここで肌を荒らすとクリアーを塗った後にまで影響が残るので、ウェットコートでしっかり塗り込み、コート毎のフラッシュオフもしっかり設け、完全隠蔽するまで3コート程を塗装しておきます(黒であれば実際は2コートで十分隠蔽するのですが、塗り残しの無いよう3コートは塗ります)。

 そして最後にクリアー(クリスタル)を塗って本塗り完了です。お待たせしました!

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

SHURE BLX2/BETA58Aワイヤレスマイク 下塗り

 先日お預りしておりましたSHUREのワイヤレスマイクBLX2/BETA58Aです。

今回こちらは「マーブルレッド」の塗装で承っておりますので、まずは黒の塗装で下地を作ります。

 グリルボールはいつものようにウォッシュコンパウンド(液状研磨剤)とナイロンブラシで足付け処理を行い、スペーサーリングは黒アルマイトでは無く「艶消しの黒」の塗装だったので、マイク本体と同じく#800相当の空研ぎで足付け処理を行っています。

 ゴムのボタン部分とインジケーターランプはカッティングプロッターでカットしたテープでマスキングをしておきます。

 各パーツの断面などは塗装がされていなく、プラスチック素地が露出していると思われる為、そういった個所にプラスチックプライマーを塗ってから全体へベースコート(黒)を塗布します。

ちなみに前回行った方法ではコストを落とす必要があった為に「このままシルバーを塗ってラップ」と言う方法を行いましたが、やはりと言うか思ったのとはちょっと違った模様になってしまった為、今回は最初に行っていた通りの確実な方法(コスト高な作業)で行う事にしました。

 ベースコートの黒を塗った後にはいつも通りクリアーを塗って下塗り完了です。「下塗り」とはなっていますが、「艶ありの黒」のご依頼であればそれと変わり無い内容となります。

 ただしスイッチ部や全体的にも塗膜を余計につけたくない為、クリアーの塗り方はいつもより60%~70%くらいと遠慮気味に行っています(塗り過ぎると塗膜の強度が落ちたりフチに溜まったりする為)。

 特にスイッチ周りはこの後の本塗りもあるので綺麗に仕上げたいですから、この周りのクリアーは1コート程に留め、またボタン部分のマスキングは塗装直後に剥がしてフチの仕上りが悪くならないようにしています。

 こちらもいつもより控えめに塗っているので少し肌は荒れ目です(この後研磨するので問題ありません)。

この後はいつも通り60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、さらにチヂレ防止の為にもう一回程熱を入れてから本塗りに挑む予定です。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせてますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

NDロードスターヘッドカバー 本塗り

先日お預りしておりましたマツダNDロードスターのヘッドカバーです。

既存のヘッドカバーと違う点としては、表面に何か嫌な感じのクリアーがコーティングされている事で(塗料を弾きます)、そのまま上塗りをすると恐らく塗料の密着性が悪くなりますから、まずはシンナーを使ってそれを取り除きます。ゴムが着いているので浸けるような事はせず、スプレーで洗い流しては拭き取る、といった作業となります。

 その後リン酸処理を行うと、上の画像のようにひどく劣化したような姿になりますが、こうならないと塗料(プライマー)は密着しませんので、塗装を行うのであればむしろこうする事が必用です(もしくはサンドブラスト処理でもOKです)。アルマイト仕上げされたアルミ素地と同じく、塗装は下地が綺麗なまま塗っても剥がれてしまいます。

 プラグホールはマスキングでも良かったのですが、他にも塗る物があったので、まずは一旦全体にプライマーを塗ってしまい、

 膜厚をつけたくない(結晶塗装をしたくない)プラグホール回りを艶消し黒で塗ります。こちらは普通のSTANDOXのベースコートです。

 その後プラグホール部をマスキングし、全体に結晶塗装の赤を塗装し、140℃程の熱を30分くらい掛けると、画像の様に結晶目が現れます。そのまま冷えるとマスキングテープが非常に剥がし難い為、温かい内に剥がしています。

 この後は他の物と一緒に、次は恒温器(乾燥炉)でもう一度140℃30程の熱を掛けて焼き付けます。

今回のヘッドカバーは凸文字が無いのでこの後の研磨作業は必要なく、オイルキャップが付く周りだけペーパーを掛けてガタガタなのを綺麗に仕上げておくようにします。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

ホンダカブヘッドカバー結晶塗装 本塗り

先日お預りしておりましたホンダクロスカブ用ヘッドカバーです。

シンナーで洗浄後、リン酸処理を行い、裏側とボルト固定部をマスキングしました。

まずは全体にプライマーを塗り、

 続けて派手なイエローの結晶塗装用の塗料を塗布します。4輪車のヘッドカバーに比べるとサイズが小さいので結晶目が荒くならないよう控えめに塗っています。

 その後140℃30分程の熱を掛けるとチヂレ目が発生してきます。

結晶塗装の場合は規定だと120℃20分くらいの焼き付けで良いのですが、それだとどうしてもグニグニ感が残ってしまうので、当店の場合は140℃で40分くらいか、または140℃×30分を二回行うような感じにしています。ただし一個だけでこれをしようとするとコスト(と環境負荷)が掛かり過ぎてしまう為、ある程度の数が纏まってから一度に施工するようにしています(ちなみに今回は13個を纏めて塗っています)。

この後はまとめて恒温器(乾燥炉)でもう一度140℃30分程の熱を掛け、後日「HONDA」の凸文字部を研磨して光らせ、最後にクリアーを筆で塗ってもう一度熱を掛けます(その時は60℃40分程となります)。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!