Plastic Box

業者様からご依頼を頂いた電子機器のプラスチック製ボックスケースです。

ケース全体に成型時の歪があって、白などの明るい色であればこれがそんなに目立たないのですが、今回は「漆のような黒で」とご依頼を頂いていますので、まずはこちらを処理します。

 当て板に砥石を使って全体を#800で砥ぎ付けます。

細部まで足付けをする為、スコッチの他にナイロンブラシとウォッシュコンパウンドを使って処理します。

 右が処理前、左が下地処理後の状態となります。

 ベースコートの黒を塗布し、ドライレタリングを貼り付けます。

 イラストはご依頼主様からIllustratorのデータを入稿して頂き、それを専門の業者様にてドライレタリングを作製して貰いました。

ドライレタリングの使用は今回が初めてなので、事前にテストも行っています。

 最後にクリアーを塗って本塗り完了です。

 質感としては塗装屋デカールよりも「箔」に近い仕上がりとなります。

 その後60℃40分程の熱を掛けて完全硬化させ、さらに数日寝かしたら完成となります。

 今回は中に電子機器が入る為に開閉できる事が必要で、可動部の溝や接触する箇所にはクリアーを塗らないようにしました。

 ご依頼者様からは「模様の細かい部分も本当に綺麗な仕上がりで見とれてしまいました」とのお言葉も頂戴しました。

この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

Interior Parts LCD Monitor

30年近く前の世界初車載液晶テレビモニターのパーツ一式をご指定の色に塗装しました。

 こちらが最初の状態です。

 当店にご依頼頂く前に「この素材は出来ない!!」とお断りされたとの事ですが、樹脂素材はABS製のようですので、自動車補修用の塗料であれば問題はありません。

 ただネックなのは外せない(外すと壊れる可能性が高い)付属品がある事で、それらに関してはマスキングで対応するしかなく、そういった点で仕上がりが劣ってしまう事に関しては事前にご了承を頂きました。

 マスキングが必要な各部品やシートにはそれぞれオーナー様が予めマスキングをして判るようにして頂いています。

色は参考としてこちらの内装部品を一緒にお預かりしていますので、今回はこの色に合わせて塗装を行います。

  またモニターパネル側面にある電源ボタンのロゴの再現も承っております。

さらにそれとは別にリモコンボタンの塗装も承っています。下のボタンのロゴを上のロゴに変更します。

 まずは色を作ります。一応基となる色を見本帳から選びだし、

 配合データから色を作成して微調整を行い、

 色板に塗装して色味を確認します。

 ロゴは基に似たフォントを探し出してサイズを調整し、

実際にプリントアウトして微調整を行います。

各文字は塗装では無くデカールで行います。

デカールについては以下の記事が判り易いかと思いますので宜しければご参照下さいませ。

1/43ポルシェミニカー用 デカール作成

 作業前の準備が整ったら被塗物の下地処理を行います。今回は素地のシボ模様を活かした(残した)仕上げとしますので、ナイロンブラシとシリコンオフを使って細部を清掃し、全体を#1300程度で軽く研磨します。

 その後よくクリーニングし、マスキング作業を行います。被塗面は既に表面処理が行われた状態なので極力素手では触れないようにします。

 各シールはそれぞれサイズを計り、

 データを作製してカッティングロッタ―で丁度良いサイズのマスキングシートを作成して貼り付けます。

 下処理が終わったら台にセットして本塗り開始です。

各パーツを良く脱脂清掃します。

 まずはプラスチックプライマーを塗布し、

ベースコート(色)を塗り、見本と色が合っているかを確認します。

リモコンスイッチは文字を新たに入れ直すので、まずは黒で塗りつぶします。

 その後場所を変えてデカールの貼り付け作業を行います。

 ロゴの位置は透明フィルムで予め型を作製しておいたので、

 それに合わせて貼り付けます。

 同じようにリモコンボタンにもデカールを貼り付けます。

デカールを貼り終えたら十分に乾燥させます。

 そして最後に艶消しクリアーを塗って本塗り完了です。

 元のシボ模様を埋めないよう、クリアーを塗り過ぎないように注意します。

この後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、

さらに数日寝かしたら完成となります。

元々あった抉ったような跡は、シボ模様を消さないようにしつつパテで修正しておきました。

 真ん中の部品は色の見本としてお預かりした部品です。

 こちらは新たにロゴを入れ直して塗装したリモコンボタンです。

その後オーナー様から画像とコメントを頂戴しました。

先月仕上げていただいた、液晶テレビのパネル一式になります。元色グレー⇒ベージュに塗り直していただきました。塗り直したとはわからないほどの出来映えで嬉しく思います。実はプロフィット様に依頼する前に、別の業者にお願いしようとしたのですが、この素材は出来ない!!と断られました。が、プロフィット様にお願いしたら何事もなかった様に引き受けていただけて助かりました。作業掲載時は一式バラしての作業だったので完成したものを組み付けていくのがとても楽しかったです。軍手をはめ細心の注意を払いながら車両に取り付け、完成した姿を見ると塗料の色見も完璧で車内ととても馴染んでいます。今回はこの様な非常に貴重な代物を完璧な仕事で作業していただいた、プロフィット様には大変感謝しております。

との事です。こちらこそこの度は当店をご利用頂きまして誠に有難う御座いました!

SHURE SM58 Microphone

 先日お預りしておりましたSHUREのSM58ボーカルマイクです。今回のご依頼では納期指定のオプション(有料)を承っておりまして、本日完成となりましたので作業全体の流れを纏めて紹介させて頂きます。

今回のマイクはプレゼント用との事でネームロゴ入れもご用命頂き、事前に打ち合わせを行ってイメージイラストを作製しました。

 本体は#800相当で研磨し、グリルボールはペーパーでは細かい個所まで研げないので、ナイロンブラシとウォッシュコンパウンド(液体状の研磨材)を併用して足付け処理を行っています。

 今回御希望頂いている色はキャンディーカラー(レッド)の為、まずは下地にシルバーを塗装します。

 続けて透過性の赤=キャンディーレッドを塗布し、十分に乾燥させたらデカールの貼り付けを行います。

 中心位置に沿ってSHUREのデカールを貼り、さらに乾燥させます。

 その後クリアーを塗って下塗りを完了させます。

 60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させます。

 さらに後日、再び足付け処理を行って本塗りの準備を行います。

 ベースクリアー(透明なベースコート)を塗布後、十分に乾燥させたら予め作成しておいたマスキングシートを所定の位置に貼り付けます。

 周りを養生し、白のベースコートを塗布します。

 キャンディーレッドは顔料では無く染料の為(顔料タイプも使っていますが今回使用している赤はハウスオブカラー社のレッドの為染料に該当します)、直接白を塗ると「滲み」が生じる為、二回に別けて塗装しています。

 ネジを回して多少隙間を空け(塗料による固着を防ぐ為)、クリアーを塗って本塗り完了です。

 今回「聡」のネームロゴもデカールにすれば一度の塗装工程で済んだのですが、この辺はケースバイケースで使い分けるようにしています。

 その後再び60℃40分程の熱を掛けて硬化させ、さらに数日寝かしたら完成となります。

 現在キャンディーレッドは3種類を使い分けていて、マイクの場合は一番発色の良い赤を使うようにしています(逆に耐候性は低いので車の部品等への使用には控えています)。

 クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様となります。

締めた状態で、SHUREのロゴとネームロゴがピッタリ中心に来るようにしています。

 こちらは自然光下で撮影した画像です。

 どの画像もサイズを半分程に縮小したのみで、編集加工はしておりません(カメラ本体の設定もニュートラルにしています)。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

AUDI S1 Interior parts

 アウディ S1の内装部品、エアーベント4個です。

 一部は裏側のコーティングが剥がれていますが、塗装するのは表側からなので問題はありません。

 塗装する部品を外します。

基本的に分解・組み付け作業には対応しておりませんが、当店は元々車体の塗装を行っていたと言う事もあり、今回のような自動車部品であれば塗装の付帯作業としてお受付出来る場合もあります。ただしその際に生じる破損、部品の紛失、その後の不具合等については補償が出来ませんので何卒ご了承下さいませ(分解のみのお受付はしておりませんのでご注意下さいませ)。

 被塗面を足付け処理します。尚、素材はアクリル樹脂となります。

 台にセットし、プラスチックプライマーを塗布します。

 下色として白を塗布します。

 ベースカラーを塗布します。色はアウディ純正色の「ベガスイエロー」(カラーコード:LZ1A)で承りました。

 そしてクリアーを塗って本塗り完了です。

 クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」で承りました(オプションで変更可能です)。

 この後一日自然乾燥し、その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させます。

さらに数日寝かしたら組み付けを行います。

 完成です。

 画像はどれもサイズを縮小したのみで、その他の編集加工は行っておらず、撮ったそのままとなります。

また塗装面にはワックス等のコーティング剤も塗っていません。

塗装本来の美しさを感じて頂ければと思います。

SUBARU BRZ Interior Parts

 スバルBRZの純正内装部品です。艶消し黒の塗装でご依頼を承りました。

 メータークラスターはPP(ポリプロピレン)製の未塗装品で、表面はザラザラとした梨地となっています。

 インパネはてっきりカーボン柄の成型品かと思いきや、プラスチックの上にカーボン調のシートが貼ってあります。

 カーボン調のシートは裏側に回り込んで貼られている為、その上に被さっている枠を外します。

 ドライヤーなど色々試してみましたが端が千切れて上手く剥がせない為、思い切ってサンダーで削り落とす事にしました。

 カーボンシートを残さず剥がしたらダブルアクションサンダーで素地を均します。

最終番手を#180で整えたらシリコンオフを使って脱脂清掃し、プラスチックプライマーを塗布します。

メータークラスターは表面がザラザラとした梨地で、これにそのまま上塗りをしても美しい仕上がりにはならない為、まずは平滑な下地を作ります。全体を#120~#180のペーパーで研磨し、

ペーパーが当たり難い箇所にはスコッチブライトやナイロンブラシ、ウォッシュコンパウンド(液状の研磨材)を使い、隅までしっかり足付け処理を行います。

こちらも良く脱脂清掃し、爪部分をマスキングして台にセットします。

さらに念を入れて、足付け処理のし難いボルト穴周りやスイッチ部の断面部分、裏に回り込んだ箇所などにガスプライマーを使って火炎処理を行っておきます。

 全体にサフェーサーを塗布します。

後にかなり削るので、5~6コートをウェットに塗り込みます。

 その後60℃40分程の熱を掛けて硬化させ、さらに数日寝かしました。

砥ぎ作業の前にガイドコートとして全体に黒をスプレーしておきます。

最初は固い当て板を使い、#320~#400で平滑なラインを研ぎ出します。

 その後は#600~#800で細かいラインを整えます。

 メータークラスターも同じように全体を平滑にするよう研ぎ出し、

 最終#800の目に均しておきます。

 一番最初に外しておいた枠を取り付けておきます。元々溶着で着いていた為、同じようにABS樹脂で溶接しておきます。 良く脱脂清掃し、本塗の準備を行います。

 

今回は艶消し仕上げの為に塗装後の磨き処理が出来ませんから、ゴミが着かないよう目立つ被塗面を地面に対して垂直にし、また高い位置で固定出来るようにしました。

 まずはベースコートを塗布します。

この状態でも艶消し仕上げにはなりますが、強度(耐久性)が無いので、

 この後にクリアーを塗ります。

クリアーは艶消し仕上げ専用の物で、強度としては艶あり仕上げと変わりありません。自動車車体の塗膜と同等の物となります。

 その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、さらに数日寝かしたら完成となります。

 下地をしっかりと整えた事と、上塗りもウェットに塗り込んだ事で、傷の付き難いツルンとした美しい艶消し仕上げになっているかと思います。

SUBARU Impreza Shift Panel

同じ色(黒)でも、艶具合によってその仕上がりは大きく変わります。上記の記事では艶消し・半艶・艶ありの仕上がりをそれぞれ紹介していますので、艶具合でお悩みの方はご参考にしてみて頂ければと思います。