Brembo Caliper Chromaflair

こちらは依頼品では無く当店に在庫していた三菱ランサーエボリューション用ブレンボのリヤキャリパーで、サンプルとしてマジョーラアンドロメダ該当のクロマフレアカラーで塗装を施しました。

最初の状態を撮影していなかったので、代わりに別の同型品の画像を紹介します。

元々はこの様な赤く塗装されていた物を、

いつもオーバーホールを担当して貰っているブレーキ屋さんにサンドブラストを貰いました。

いつもの様に全体にプライマーを塗った後にベースコートの黒を塗り、

マジョーラのアンドロメダに採用されている米国JDSU社のクロマフレア顔料=ChromaFlairを、スタンドックスの樹脂(MIX599)に含有させた塗料を使って塗装を施しました。

DUPONT(現CROMAX)にはクロマリュージョンカラーなる塗料もあるので通常であればそれを使うのですが、私的にどうしてもSTANDOXの塗装システムとして使いたいと言う事で正規ルートで顔料を輸入している方にお願いして特注で作って貰っています(クロマフレア顔料はかなり厳密に管理されているので通常は入手が不可=当店でも顔料単体では譲って貰えないのでベースコート樹脂へ添加した状態で卸して貰っています)。詳しくは以下の記事で紹介していますので宜しければご参照くださいませ。

特種塗料と言うかクロマフレア顔料

クロマフレア風顔料

STANDOX+クロマフレア

>STANDOX+クロマフレア色見本 完成

ロゴは白にする予定だったのですが、サンプルとして欲しかったのでシルバーを採用しました。

 そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。

動画も撮ったのでそちらも紹介します(当サーバーでは負荷が多き過ぎるのでXに投稿した記事を紹介します)。

各完成時の画像はいつもの通サイズの縮小以外は未加工となります。

クロマフレアカラーは1リッターで10万円を超えるので、塗装料金とは別に材料費が必要となります。ご了承くださいませ。

塗膜構成自体はいつものスタンドックスと同様になりますので、経年で層間剥離を起こして塗膜がペリペリと剥がれたりしませんのでご安心ください。

当店でマジョーラをそのまま使わないのはこれが理由で、日本ペイント社の塗料であるアンドロメダをスタンドックスの塗装システムでそのまま使うと下色(黒)やクリアーとの間で剥離を起こす可能性がある為、塗装システム全体を日本ペイント社の物(アドミラでしょうか)にしなければなりません。ショーケースに飾っておくだけなら他社の塗料と混合しても大丈夫だと思いますが、実用する物=特にブレーキキャリパーのような過酷な環境下で使う物では確立した塗装システム内で行うのが基本となります(昔アルバイトに行っていた工場ではデュポンのベースコートにロックのクリアーを塗っていましたが、密着性が悪いのでフロント周りは飛び石による傷が激しく、数年でクリアーだけがペリペリと剥がれるといった事が起きていました)。

 

完成時の動画も撮影したので紹介します。

アンドロメダ以外にもアンドロメダⅡ、マゼラン、トラぺジウム等のクロマフレア顔料を用意していて、マイクでは実際のサンプルを作成していますのでそちらをご参照頂ければと思います。

マイク塗装専用サイト

SHURE BETA58A Microphone

大変お待たせしました! SHURE BETA58Aダイナミックボーカルマイクの塗装、本日完成となります。

今回オリジナルのロゴが入るのでこちらでの掲載は控えていたのですが、オーナー様よりご承諾頂きましたので紹介させて頂きます。

今回はイエローとブルーの2トーンカラーで、それぞれソリッドカラーとなるのですが、一般の方(塗装に詳しくない方)の場合はパールやメタリック、ソリッドカラーなどの区別が判らないという方の方が多いと思いますので、そういった場合は実際の画像などを添付したイメージイラストを作成するようにしています。

ロゴはデカールでは無く塗装で、ただしイエローは隠蔽力が弱く青の上に塗り重ねると膜厚が大きくなって汚い仕上がりになってしまう事が予想されたので、先にイエローを塗ってロゴの形にカットしたマスキングシートを貼り付けたうえに青を塗っています。通常とは逆の方法ですね。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーとなります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

掲載の旨のご連絡を頂いたのは作業が終わった後だったので作業中の画像は無いのですが内容についてはいつもの通りで、マイク本体は#800相当の布状研磨副資材を、グリルはナイロンブラシとウォッシュコンパウンド(液状研磨剤)を使って足付け処理しています。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

Lancer EVOLUTION Engine Cover

三菱ランサーエボリューションのマグネシウム製ヘッドカバーです。いつもご贔屓頂いている業者さんからご依頼頂きました。

マグネシウム素材は一旦腐食が始まるとそれの修正には非常に手間とコストが掛かる為、塗装する際には新品をご用意頂いています(やってやれない事は無いのですが下地処理費だけで新品部品が何個か買えてしまう事になるので余り現実的ではありません)。

今回は塗装と、またヘッドカバー天面の凸文字やフィンなど全て削って平滑にするよう承っています。

新品時の塗装は肌が悪く、凸文字の周りはラインも凸凹になっているので今回はこの辺も払拭したいと思います。

 最初はアルミ用砥石の電動グラインダーで粗研ぎを行います。

上の3本ラインやMg(マグネシウム)の凸マークも削り落とします。

砥石グラインダーは傷が深く入ってしまうので寸止めくらいで止めておき、

その後シングルアクションサンダー#120→ダブルアクションサンダー#120→#180で均し、当て板を使って手研ぎ#180→#240でラインを整えます。

その後全体の足付け処理を行い、耐食性の高いプライマーを塗布します。

元々新品時に塗られている塗装は2コートキャンディーカラーで、塗膜の厚みが薄い為か経年で腐食が発生するので、今回マグネシウム素地を露出した以外の箇所にもしっかりプライマーを塗っておきます。

続けてベースコート→トップコートを塗って本塗り完了です。

塗色は三菱純正のランスブルー(カラーコード:T36)となります。

後で磨き処理が出来るような形状では無いので(凸凹しているので)、レベリング性の良いクリスタルクリアーを使用しています。

スプレーガンの使い方は「塗装面に対して垂直」が基本ですが、この様な形状でそれを行うのは物理的に難しいので、敢えてスプレーガンに角度をつけて多方向から塗る事で死角を無くすようにしています。

塗り難いプラグホールの内側やその周りはスプレーパターンを一番細くして狙い撃つようにし、円は「八角形」と考えて塗っています。縦縦横横斜め斜めといった感じですね。

その後一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させさらに数日寝かしたら完成です。

完成画像はサイズの縮小以外は未加工となります(作業中の画像はシャッタースピード優先で暗くなってしまう場合があるので明るく加工修正する場合があります)。

この辺は純正だと色がちゃんと塗られていませんが、再塗装の際にはしっかりベースコートもクリアーも入れるようにしています。

こちら側は「EVOLUTION」の凸文字があった箇所ですね。

本来ならこの時のようにプライマーとは別に「サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」の行程も入れたいのですが、

そうなるとかなりのコスト高になってしまうので、サフェの研磨作業を省きウェットオンウェットで仕上げるようにしています。

ただしこの場合多少の艶引け(肌荒れ)が起きてしまうので、

目立つ天面は磨き処理も行っています。

この度も当店をご利用頂き有難うございました!

Lancer EVO Brembo Gold Met.

いつもの業者さんからご依頼を頂いていたランサーエボリューション純正ブレンボキャリパー一式です。

状態としてはいつものようにクリアー層が剥がれる層間剥離が起きています。

その後はいつものブレーキ屋さんにてサンドブラストを行って貰いました。

洗浄とマスキングも行われているのでこのままでも塗れる状態なのですが、

目立つ正面(ロゴ面)を#120のシングルアクションで梨地をある程度削り落とし、#120→#180のダブルアクションサンダーでペーパー目を均し、その後#240で手研ぎを行います。研ぎ粉もかなり出るので、シリコンオフを全体にスプレーして洗い流すようにして脱脂清掃を行います。

その後プライマーを塗り、塗膜の厚みをつけたくない箇所=ボルト固定部やパッド固定ピンを差し込む穴、ガスケット当たり面などにベースコートの黒を塗ってマスキングを行って本塗りを行いました。

その後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

そして完成です。

今回はBNR34ブレンボキャリパーに採用されているゴールドの近似色をご指定頂きました。

ロゴの色は赤で、

サイズは元の通りにフロント80ミリ、

リヤ54ミリとしています。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

この度も御依頼有難うございました!

SHURE RK143G SM58 Replacement Grille

以前ご依頼頂いて紹介していなかった案件なのですが、意外とお問合せが多い為、施工事例として作業内容を紹介します。

SHUREのマイクに装着するグリル部分のパーツで、現状シルバーメタリックに塗装されているのですが、元々の塗膜は非常に薄く(クリアー塗装は無し)、金属アレルギーをお持ちの方だとその影響を受けてしまうとの事でご相談を受けました。

「見た目的には純正と同じように」との事で、STANDOX原色のMIX595を採用します。

作業中の撮影していなかったので、こちらを含む一部の画像は別の案件の物を使わせて頂きます。

塗膜の厚みをつけるだけならクリアー塗装のみでも良さそうですが、塗装を行うにはまず素地調整=足付け処理が必要で、その際に被塗面には傷が付いてしまいますから、今回の場合にもベースコート(シルバー)の塗装は必須となります。

尚、グリルの場合はその構造上(メッシュ形状)ペーパーが隙間の奥に当たらない為、

この場合はサンドブラスト処理を行うか、

またはナイロンブラシとウォッシュコンパウンド(液状研磨剤)を使って足付け処理を行うようにしています。これらは新たに塗装する塗膜が簡単に剥がれないようにする為の下地処理となります。

その後プライマーを塗り、シルバーメタリック(ベースコート)→艶消しクリアー(トップコート)の塗装を行って、60℃40分程の熱を掛けたら完成です。

クリアーまでしっかり塗って膜厚を確保する事で金属アレルギーでも問題無く使えるように出来たと思います。

見た目も純正の状態と遜色無く仕上がっているかと思います。

その後オーナー様から使用上のご感想とご報告を頂いたのでこちらも紹介をさせて頂きます。


「マイクのグリル塗装をして頂いてからは唇の荒れは1度も発症しておりません。唇の荒れが金属アレルギーからきていたものなのかは正直なところ検査などをしたわけでは無い為断定は出来ませんが……。
グリルを交換してからは不調になることは無くなったため、おそらく私自身金属アレルギーが原因だったのだと思われます。

塗装して頂いてから週1のペースで3時間~4時間ほど現在まで使い続けていますが、アレルギーは今のところでておらずとても助かっております。」


 この度のご依頼、誠にありがとうございました!