CORSAIR PCケース シャーシ組み付け

 先日本塗りを終えていたCORSAIRの巨大なPCケースです。

 組み付けると見えなくなってしまう個所もある為、先にある程度撮影しておきました。

最初の状態も紹介しますね。

元々はザラザラとした塗装がしてあって、本来なら「研磨→プライマー塗布→2液ウレタンサフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程か、もしくは旧塗膜を剥がしてしまう方法が望ましのですが、今回はかなりのパーツ数(とサイズ)がある為、サイドパネル以外は「二度塗り」と言う方法で対応しています。しかもどれも片面だけでは無く「両面」を塗装していますので、これでもかなりの手間が掛かっています。

 本来のサフェーサーを研いで作った下地とは違い、多少の艶引けやシャープさには欠けますが、普段は見えない個所なのでこれで十分だと思います。

 内側は1度塗りの予定でしたが、吊るして両面一緒に塗る事が出来た為、殆どのパーツを二度塗りで対応しています。

 パネルに着いていた小さい部品はそれぞれビニール袋などに小分けしてありますが、元々着いていた個所はすっかり忘れていますので、

 作業前に撮影しておいた画像を見ながら元に戻しておきます。

 「そんなの見れば判るでしょ」と思いきや、全く同じ径の穴が同じ数(4ヵ所)隣にあったりするので、こういうのは覚えておけません。

ちなみにネジについて調べてみたところ、PCケースに使われている物は通常のミリでは無くインチとの事で、さらには「No.6-32UNC」と言う事まで分かったので無理に締める事は辞めて、現在Monotaroでタップを手配している所です。届き次第、各ネジ穴山を綺麗に浚っておこうと思いますのでそちらはどうぞもう少々お待ちくださいませ。

こちらのパーツは本塗り時にネジ穴にサイズ違いの細いネジを挿し込んで固定していた為、ネジ山に塗料は着いておらず、試しに取り付けてみる事にしました。

が!

折角綺麗になった塗装に直接ネジを打ち込むのも嫌だったので、私的に好きなプラスチックワッシャーを探してみる事にしました。

プラスチックワッシャ―と言うと通常は白っぽい半透明な色をしていますが、どうせならと言う事で黒を探してみましたが、意外とと言うか全然種類がありません。

こうなったら白でもと思ったのですが、欲しいサイズは無いのです。一番小さくてもM4(内径が4ミリ)で、しかも外径が10mmって・・・。とてもじゃないですが格好悪すぎて使えません。

その後も色々探しまくりましたが結局どこにも無いので、

作る事にしました(苦)。

  元々使われていたネジの皿部分の外径とネジ山の太さを測り、Illustratorでデータを作成します。

 先ほどの0.5mm厚のABS板をレーザー加工機でカットします。ヴィオラ・ダ・ガンバのカーボンケースの金具を取り付ける時に使った方法と同じ感じですね。

 こんな感じでプラスチックワッシャーが出来ました。最近気が付きましたが、いくら仕事が忙しくてもお金が増えない理由が良く判りました…。

 と言う事で、多分どこでも手に入らないワッシャーの完成です(笑)。

 こんな感じでネジにセットし、

 締めるとこんな感じです。

整備屋さんなどは良く判ると思うのですが、ネジの締め付ける力と言うのは相当の物で、それでさらに「捻り」までが加わると塗膜は無事では済みません。

今回は最初の段階でこういったネジ周りをタッチアップした個所がいくつもあり、言われてはいないのですがオーナー様的にはかなりそういった所も気になっていたと思います。

と言う訳でこちらは一旦停止で、ネジ山を切るタップが届きましたら再開していきますのでもう少々お待ちくださいませ。

 そしてシャーシです。

 照明の位置は以前より上がっているのですが、それでももうギリギリで・・・。

 シャーシも二度塗りを行っています。

こちらもタップが届き次第各ネジ穴を浚い直しておきます。

 シャーシに元々着いていたクッションテープなどです。

こちらは作業前の状態で、クッションテープが貼ってあった位置など後からでも判るようかなりの枚数を撮影しています。

 両面テープを貼り直し、

 元位置に貼り付けます。

が!

どうやらこちらのプラスチックモールは塗膜が厚くなった為に嵌らなくなってしまった模様です…。

ただしこのモール、恐らくは鉄板のエッジで怪我や配線を傷付けない役目をする為の物で、今回の塗装でエッジは滑らかになっているのでもう必要ないかも知れません。

汎用のU字ゴムモールなどでも代用出来ると思いますが、余り格好良く無い気もしますので、私的には何も着けなくて良いのでは、と思う次第です。こちらは後程改めてお伺いさせて頂きますね。

完成までにはまだ時間が掛かりそうですがどうぞもう少々お待ちくださいませ!