東プレREALFORCE キーボードパネル塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていた東プレR3キーボードmac用日本語配列テンキーレスキーボードのパネル塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はシルバーの艶消し仕上げ(クリアー塗装無し)だった物に、

見本品としてお預かりしたパーツの白の近似色で塗装を施しました。

艶消しクリアー仕上げとなります。

予め外しておいたエンブレムプレートを元に戻しておきました。

同じく塗装前に外しておいたインジケーターランプのパネルも取り付けておきました。

塗膜の強度は自動車ボディの塗装と同様ですので、触っていて下地が露出するといった事も無いかと思います(クリアー塗装無しの場合だとあるあるですね)。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

東プレREALFORCE キーボードパネル 本塗り

先日お預かりしておりました東プレR3キーボードmac用日本語配列テンキーレスキーボードのパネルです。ABS樹脂にシルバーメタリック(クリアー塗装無し)が塗られていた物に、#800相当の布状研磨副資材(アシレックスレモン)で研磨して足付け処理を行いました。

よく脱脂清掃してエアーブローを行い、裏側のプラスチック素地が露出している箇所を含めプラスチックプライマーを塗布しておきます。

色についてはこちらのパーツ(未塗装着色樹脂)をお預かりしておりまして、今回は非調色=簡易的な色の作成となりますのでスティックで大体似たような感じの色に調整します。

使用したのは白の原色と、明るいイエローMIX575となります。

最初は適当な白(具体的には今回最初に青を混ぜて作ったダメにした色)を使って下地のシルバーをある程度隠蔽させ、

最後に先ほどの色を塗ります。

ベースコート(白)を塗ったキーボードと見本とを見比べて、ここでさらにイエローを追加して多少調整を行いました。

ベースコートが終わったら最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは艶消し仕様となります。

側面は嵌め込みになるので見えなくなると思いますが、一応裏側まで回り込むようにしてしっかりと塗っておきます。

その後数時間経つと艶が消えてサラサラとした艶消し白に仕上がります。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々おまちくださいませ!

東プレREALFORCE キーボードパネル塗装承ってます

先日到着しておりました東プレR3キーボードmac用日本語配列テンキーレスキーボードのパネルと、色見本の為のパーツです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

パネルの左上には四角いエンブレムプレートが埋め込まれていて、

右上の方にはがインジケータランプの灯火部分が四か所あります。

こちらは裏側に透明なパネルが溶接カシメで着いているので、これを削って取り外す事にします。

エンブレムプレートも裏側にはサービスホール(整備等であると便利な穴)が空いているので、これを利用して取り外せそうです。

表面は多少ザラザラとした梨地で、現状はシルバーの艶消し塗装が施されています(恐らくはクリアー塗装は無し)。

御依頼内容は、今回被塗物となるキーボードパネルとは別にお預かりしたこちらの蓋のパーツで、今回はこちらの白に近いような色味に(調色作業無し・近似色)、またクリアーは艶消し仕様で承っています。

尚、現状インジケーターランプ部に印字されている文字は塗り潰してしまいますので、こちらは無くなってしまいます(再現は行いません)。

と言う訳で、早速それぞれの部品を取り外す事にしました。

溶接カシメの頭の部分をドリルで揉んで削り落とし、透明なパネルを外します。こちらは問題無く外せました。

アクリルエンブレムはドライヤーで温めて両面テープの粘着力を弱くし、その間に後ろのサービスホールからヘラで押し出し、表側の少し浮いた隙間にヘラを差し込んで持ち上げます。

こんな感じで無事取り外し出来ました。サービスホールが無い場合外側から隙間に半ば無理やり薄くて硬い物(ピンセットやカッターの刃)を差し込んで起こすようにする為、どうしても被塗物に傷が付いてしまいますが、今回はこれのお陰でどちらも活かして外す事が出来ました。

インジケーターランプの透明プレートの方は、削ったカシメの代わりにエポキシ接着剤を点付けに、アクリルエンブレムの方は新たに両面テープで固定するようにしておきます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

Finalmouse TenZワイヤレスマウス塗装 完成

先日本塗りを終えていたFinalmouse Starlight Pro – TenZ ワイヤレスマウスです。

分解時の画像を見ながらそれぞれのパーツを元に戻していきます。

そして完成です。大変お待たせしました!

最初の状態も紹介します。

元々はシルバーに黒いラインが入って塗装が施されていた物を、

クリックボタン側(画面向かって右)を紫系の色に、

手前側を青系の色で塗装を施しました。

それぞれの色は見る角度で色味が変わるクロマフレア系の顔料を使っています。旧DUPONTだとクロマリュージョンカラー、日本ペイントだとマジョーラと呼ばれるような色ですね。

クリアーは半艶仕様となります。

全体を一旦黒に塗り、その面積を多めに残した仕様でのグラデーション塗装となっています。

側面のパーツとも繋がっているので、グラデーションを塗る際には仮組みをした状態でスプレーしています。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

動画の方が色の変化が判り易いかと思い、こちらでも撮影しておきました。

https://youtube.com/shorts/uRv6pVoxT08

(ショートになってしまうので埋め込みが出来ませんでした。)

ここからは室内での撮影となります。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

Finalmouse TenZワイヤレスマウス 本塗り

先日お預かりしておりましたたFinalmouse Starlight Pro – TenZ ワイヤレスマウスです。

マグネシウム合金は素地を露出させると厄介なので(とても腐食し易いので)、ペーパー掛けは最低限に留め、ナイロンブラシとウォッシュコンパウンド(液状研磨剤)を使っての足付け処理とします。

よく乾かし、

それぞれバラバラの状態で塗れるよう、クリップで固定出来る取っ手を作ったら一旦それらから外し、

一つの状態に仮組みをします。グラデーションやキャンディカラー等を行う場合、それぞれ別々に塗ると色が違ってしまうからですね。

ソール部分のパーツはプラスチック製で、裏は塗装されていなく素地の箇所があったので、念のためプラスチックプライマーを塗っておきます。

ただ今回の場合まずは下色として「黒」を塗る必要があったので、仮組みしたパーツは再び分解し、それぞれ単品で塗る事にしました。

全てのパーツをベースコートの黒に塗り、

よく乾燥させた後、マウスのトップ部分のパーツ3点を仮組みします。

使う色はそれぞれ見る角度で色(色相)が変わるクロマフレア系(所謂マジョーラと呼ばれる系)の顔料で、

塗り分け指定の画像を参考に、グラデーション塗装を行います。

ちなみにそのままいきなり塗るのは怖いのと、また後々の為にデータを残しておきたいという事もあり、見本用の素材も一緒に塗っています。

まずそれぞれの塗り分けと塗り方を、色見本となるこちらで試し吹きを行います。

曲面だけでは無く平面的な見本も欲しいので、それぞれ同じ仕様で塗装します。

こちらは青~紫に変化する色=当店規定のNo.19ですね。元々はパウダータイプの顔料を、ベースコート用の樹脂(MIX599)に10%程混ぜて使っています。

マウス先端は紫系の色で、グリーン・オレンジにも変化します。こちらも同じくパウダータイプの顔料で、当店規定ではH150としています。塗装屋さんなら判ると思いますが、色に対して自分勝手な名前を付けるのは嫌なので、こういった場合は番号=カラーコードにしています。

尚、グラデ―ションもその境界線が曖昧になるのが嫌なので(パールのミストが目立つのが嫌なので)、

 

最後に再び黒を、今度は口径の小さいエアーブラシで吹いています。ちなみに黒の塗装範囲は敢えて広めにしています(オーナー様のご要望です)。前後の色の比率は同じくらいですね。

ベースコートが完了したらそれぞれを再び分解します。

注意点としては、被塗面には素手で触れないようにですね。

クリアーも口径の小さく微粒子化し易いエアーブラシタイプのスプレーガン(口径0.5mm)を使います。

クリアーは半艶仕様で、ただシンナーを入れると(希釈率を上げると)艶具合が変わってしまいますから、それは通常通りの値にしています。

塗り方自体は艶ありと同様ウェットで、合計2コート行います。

私的に重きを置いているのは「再現性」で、例えば自動車補修塗装(事故修理)であれば、より元の姿=新車の状態に近づける事が最も重要になりますから、今回の場合でも、後日同じような内容で塗装を行う際に極力誤差なく仕上げたいのです。その時々の気分で仕上がりが変わるような事はしたくないんですよね。

その後数時間経つと艶が消えます。

同じ塗り方、同じ材料でも、形状によって艶具合は違って見えて、こちらの平面であればむしろ艶消しに見えますが、

曲面で見ると艶がある=半艶仕上げなのが判ると思います。いくら長く続けていても時と共に記憶は薄れてしまいますから(さらに勘違いをしてしまいますから)、後で見ても判断がつくよう見本を残すようにしています。

  マウス先端は紫系で承っているのに「金色じゃん!」と思うかも知れませんが、

見る角度でしっかり紫に見えますのでご安心くださいませ。今回採用したH150は色相の変化が比較的強い顔料なのが特徴ですね。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!