キャノンレンズフード 本塗り

canon こちらもお待たせしました!無事本塗り完了していますので御安心下さい。レンズも一緒にお借りしているのでGW連休前に完成出来ればよかったんですけどね。まあそんな軽く出来る作業では無いのでご理解頂ければと思います。

ちなみに色板は前回のご依頼で作っていたんですよね。うっかり忘れていました・・・。

canon1 ちなみに当店でスタンダードにしている仕様は、この型のレンズフードを一番最初にご依頼頂いた方が作ってくれたものを採用させて頂いております。上の画像の右の方に写る仕様書がまさにそれの写しで、今も有り難く使わせて頂いております。確か千葉から3時間掛けて来て頂いたんですよね(恐)。

作業工程としては、最初に根元付近をマスキングします。簡単そうに見えますが真っ直ぐなラインを出すのに10回以上貼り直していたりします。先端も3mm幅でマスキングしています。

canon2 で、まず最初にベースカラーのグレーベージュを塗布します。勿論プラスチック素地にはプラスチックプライマーも塗布しています。

canon4ベースカラーを塗ってから数十分放置してテープフリーな状態になったら赤ラインを入れる為のマスキングをします。ここの作業が異様に神経を使うところで胃液が逆流して来ます。

最初に塗ったグレーベージュの部分には極力手を触れないようにして作業をしますが、完全に触らないでと言うのも難しいので途中何度も手を洗いながら作業しています。

canon3  赤ラインの入れ方としては、最初にガイド用として幅が1mm程度のマスキングテープを貼り、それに沿って回りのテープを貼っていきます。ちょっと面倒ですがそうしないと真っ直ぐ同じ幅のラインは引けないんですよね。上に写っているのがそのテープです。センチメートル単位では無くインチサイズだったので20分の1インチ?でしょうか。

canon5 そしてこんな感じで赤ライン塗装の準備が出来ました。こういった作業は他の仕事と一緒には出来ないのでどうしても単価が高くなってしまいます。ベージュに塗るだけなら¥12,000ですが、黒い部分残して赤いラインを入れると2万円は越してしまいます。

canon6 マスキングが出来たら予め作成しておいた赤のベースコートを塗布します。赤と言うよりは朱色っぽいですかね。

canon7 そしてマスキングを全て剥がします。見た目だけならこれで終わりでも構わないのですが、このままだと耐久性は缶スプレーと変わりないので続けてクリアーを塗ります。手垢とか付いて落ちなかったら嫌ですし塗装が簡単に擦り切れても困りますしね。

canon8 黒い部分はプラスチック素地になるので忘れずにプラスチックプライマーを塗布し、最後に艶消しクリアーを塗って無事本塗り完了です。本塗り作業自体は一日で出来るのですが、他の作業は全く出来なくなるので前もって「この日に塗る」と予定を立てるのは難しいのです。

canon9そして一時間くらい経つとこんな感じに艶が消えてきて、完全硬化するとさらに艶は引けて来ます。

現時点での見た目としては、とても塗装して仕上げたとは思えない仕上がりに出来ていると思います(段差やラインのブレなどの違和感などは感じられないかと思います)。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!