キャノンレンズフードET-74塗装 完成

canon3 大変お待たせしました!キャノンのレンズフードボディ同色仕様の塗装、本日完成となります。

画像は実際にレンズに装着した状態です。ちなみにレンズ本体の塗装をご希望される方も時々いらっしゃるのですが、本体は稼動部などがあるのでこれを塗るにはバラバラの部品単品にしなければならなく、となるとそれ専門の方に分解をお願いし再塗装後にまた組み付けをお願いするといった事になるので現実的では無いですよね。カビが生えたレンズを直すより買い直した方が安く済むというのと同じ事なのです。残念ではありますが・・・。

canon4クリアーの艶に関しては「艶消し」になっています。一度「半艶」で塗った事もありますが余りの違和感なので艶消しに塗り直したといった事例があります。

ちなみに本体の方の塗装は表面に粒々したような塗り方になっています。これについては以前より「NIKONカメラのボディと同じような塗装に出来ないか」といったご要望を頂いておりますので早いとこ試してみたいんですけどね。既に一度テストして方向性は見えていますのでいずれ実現させたいです。忘れている訳ではありませんのでご安心下さい。

canon一応こちらが作業前の状態です。このページから見た方だと何がどうなったか判らないと思いましたので念の為・・・。

canon5黒い部分はベースコートは塗っていません。ただし最後には全体に艶消しクリアーを塗っているので段差は殆ど感じないと思います。

当店で行っている塗装としては全てが手作業となる訳ですが、目指している方向性としては「手作りの味わい」などは一切無く、まるで製造ラインでロボットが作業したような如何にも機械的な「量産品」のようなレベルです。

これを一点ものの塗装でやるには意外と大変なのですが、元々やっていた塗装が「直した事が判らないように」といった補修塗装だったのでむしろ肌に合っているのだと思います。何だかんだ言っても楽しいですし(笑)。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

キャノンレンズフード 本塗り

canon こちらもお待たせしました!無事本塗り完了していますので御安心下さい。レンズも一緒にお借りしているのでGW連休前に完成出来ればよかったんですけどね。まあそんな軽く出来る作業では無いのでご理解頂ければと思います。

ちなみに色板は前回のご依頼で作っていたんですよね。うっかり忘れていました・・・。

canon1 ちなみに当店でスタンダードにしている仕様は、この型のレンズフードを一番最初にご依頼頂いた方が作ってくれたものを採用させて頂いております。上の画像の右の方に写る仕様書がまさにそれの写しで、今も有り難く使わせて頂いております。確か千葉から3時間掛けて来て頂いたんですよね(恐)。

作業工程としては、最初に根元付近をマスキングします。簡単そうに見えますが真っ直ぐなラインを出すのに10回以上貼り直していたりします。先端も3mm幅でマスキングしています。

canon2 で、まず最初にベースカラーのグレーベージュを塗布します。勿論プラスチック素地にはプラスチックプライマーも塗布しています。

canon4ベースカラーを塗ってから数十分放置してテープフリーな状態になったら赤ラインを入れる為のマスキングをします。ここの作業が異様に神経を使うところで胃液が逆流して来ます。

最初に塗ったグレーベージュの部分には極力手を触れないようにして作業をしますが、完全に触らないでと言うのも難しいので途中何度も手を洗いながら作業しています。

canon3  赤ラインの入れ方としては、最初にガイド用として幅が1mm程度のマスキングテープを貼り、それに沿って回りのテープを貼っていきます。ちょっと面倒ですがそうしないと真っ直ぐ同じ幅のラインは引けないんですよね。上に写っているのがそのテープです。センチメートル単位では無くインチサイズだったので20分の1インチ?でしょうか。

canon5 そしてこんな感じで赤ライン塗装の準備が出来ました。こういった作業は他の仕事と一緒には出来ないのでどうしても単価が高くなってしまいます。ベージュに塗るだけなら¥12,000ですが、黒い部分残して赤いラインを入れると2万円は越してしまいます。

canon6 マスキングが出来たら予め作成しておいた赤のベースコートを塗布します。赤と言うよりは朱色っぽいですかね。

canon7 そしてマスキングを全て剥がします。見た目だけならこれで終わりでも構わないのですが、このままだと耐久性は缶スプレーと変わりないので続けてクリアーを塗ります。手垢とか付いて落ちなかったら嫌ですし塗装が簡単に擦り切れても困りますしね。

canon8 黒い部分はプラスチック素地になるので忘れずにプラスチックプライマーを塗布し、最後に艶消しクリアーを塗って無事本塗り完了です。本塗り作業自体は一日で出来るのですが、他の作業は全く出来なくなるので前もって「この日に塗る」と予定を立てるのは難しいのです。

canon9そして一時間くらい経つとこんな感じに艶が消えてきて、完全硬化するとさらに艶は引けて来ます。

現時点での見た目としては、とても塗装して仕上げたとは思えない仕上がりに出来ていると思います(段差やラインのブレなどの違和感などは感じられないかと思います)。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!

キャノンレンズフード 塗装承ってます

canonこちらは昨日到着しておりますキャノンのレンズフードとレンズです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

塗装をご依頼頂いたのは黒いレンズフード(ET-74)の方で、レンズ本体は色見本の為に一緒にお預かりしました。黒いレンズフードをレンズ本体のようなグレーベージュでご依頼承っています。

内容としては、

・グレーベージュ(2コート艶消しクリアー仕上げ)

・黒ライン2箇所

・赤ライン入れ

となります。基本的にはこちらのページにある内容と同じで、これの赤ポッチが無い仕様ですね。シルバーにプリントされた文字などは残すようにして仕上げます。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!