KAWASAKI Z400FXライトケース 本塗り

z400fx7 先日サフェーサーを塗布しておいたカワサキZ400FXのライトケースです。サフェーサーを研ぐ前に全体にパラパラと黒を塗ってガイドコートとします。

z400fx9 最初か固い当て板を使って#320→#400と空研ぎを行い、その後柔らかいスポンジの当て板で#600→#800と水研ぎをしてラインを均します。

z400fx10 機械でプレスして作ったような物では無いようで(恐らくはへら絞りとハンマリング)、全体に大きなウネリがありますから、それを損ねないようにしつつ当て板(ペーパー)の角がスジ状に残らないように研ぎ付けます。

ちなみにサフェ研ぎで当て板を使わないと言うことは殆どありません。サフェが固い為に単なる手研ぎだと肌の凸凹でさえ残ってしまうのです。一般的に自動車の新品パネルにサフェを塗りたがらないケースがありますが、あれは塗るのが面倒なだけで無く研ぎがとても面倒だからです。

z400fx12 サフェ研ぎを行った時点で角など素地の金属が露出してしまった個所もあるので、色を塗る前に部分的にプライマーを塗布しておきます。画像だとちょっと分かりにくいですが、左手前の出っ張った部分の角と、右奥の丸い穴の周り辺りにも塗っています。

z400fx13 ベースコートの黒を塗り、半艶クリアーを塗って本塗り完了です。

塗ったばかりの時は通常のクリアー同様艶々ですが、この後徐々に艶が消えていきます。

z400fx14 自然乾燥の状態で2時間くらい経った状態です。良い感じに艶が消えてくれているのが分かると思います。

z400fx15一昔前の艶消し&半艶仕上げは、既存の艶ありクリアーに後から「艶消し剤」を添加する方法でしたが、それだとどうしても艶の出し方が不安でムラにもなり易く、非常に使い難かったのです(DUPONTのAU175とか酷かったですが、まさかまだあるんじゃ…恐)。

最近はベンツやポルシェなどで新車時から艶消し塗装のラインナップがある為、塗料メーカーもそれの補修をし易いようにと色々対策をしてくれて、従来の艶ありクリアーに混ぜるタイプではなく、最初から艶消し専用になったクリアーが用意されています。

勿論これを使っても塗り方や環境によって仕上がりは変わりますが、それでも従来の方法に比べるととてもやり易くなったので本当に助かっています。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!