レンズ関係透過性塗装 下準備

 先日作業前準備を行っていた透過性塗装関係のパーツ一式です。よく乾燥させた後、被塗面以外の部分をマスキングします。ネジや突起がある箇所は紙が破れてしまうので、マスキングテープで補強したりもします。

 中古品の場合はレンズに深い傷が付いていたりするので、その場合は#400で空研ぎ後、研磨粒子の当たりが柔らかい布状の研磨副資材でペーパー目を均します。

また新品でも社外品の場合はバリが残っているので(今回の場合だとMUGENのテールランプ)、そこは#180~#240で平らに削り、徐々に番手を上げて(ペーパーを細かくして)同じようにペーパー目を均しておきます。

全体を最終#1300相当で足付け処理が完了です。

尚、この時点で脱脂作業は二回行っていて、台の上に並べて準備する際にもう一回、本塗り前にさらにもう一回行い、計4回脱脂を行っています。透過性塗装でハジキが出ると延々とその跡が残ってしまう為、十分過ぎるくらいに行っておきます。

今回の案件で塗り分け(クリアー抜き)が必要なのはGRBインプレッサのテールランプで、既存のデータからカッティングプロッターを使ってマスキングシートを作成しておきます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。先に内装パーツを塗ってからの本塗りとなりますので、週末~来週になる予定です。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スズキGSX-R750 タンクカウル サフェ入れ

 先日お預かりしておりましたたSUZUKI GSX-R750のタンクカウルです。

「S」のシールの上にはクリアーが塗られていますが、このままペーパーを当てると糊が伸びて面倒な事になるので、先にドライヤーで温めて剥がしておきます。

 シールを剥がした箇所は一段低くなっているので、当て板を使って段差が緩やかになるよう研磨します。番手は#120→#180です。

 その後全体を#240で研磨して均し、フチは#320で足付け処理を行います。

脱脂清掃→台にセット→脱脂→エアーブローをし、プラスチック素地が露出した部分(白い部分)にプラスチックプライマーを塗布します。

シールを剥がした箇所をメインにサフェを塗り、その後全体に3コート程重ねます。

この後は一晩以上自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

YAMAHA VMAXキャブレターサイドカバー塗装 完成

 大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたヤマハVMAXの純正キャブレターサイドカバーの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介させて頂きますね。

元々はABS樹脂に装飾クロムメッキが施されたパーツとの事ですが、装着部位がエンジンの近くで熱(膨張&伸縮)による為か、どの車両でも最終的にはメッキが剥がれてしまうそうです。

今回はそれの防止と、またメッキのクドさを抑える為という事で、以前施工したプレオルームミラーと同様の3コートSPFシルバーでご依頼を頂きました。

 下色に黒を塗り、その上にバインダー(樹脂)で10倍に薄めたSTANDOX原色JLM-906を重ね、最後にクリスタルクリアーでコートしています。

 下色の黒を透かす事でコントラストを強調し、

 粒子の細かいメタリックで金属感を高めています。

 ちなみに私的な好みとしては「メッキの上に直接艶消しクリアー」が一番なのですが、それだと結局剥がれてしまうのでNGです。また当店でもお受付はしておりません。

 今回は既存のメッキも残っていないので、純正部品のように下地から剥がれて来るという事も防げるかと思います。

 尚、各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

 ストロボを使った撮影もしてみました。こちらは寝かした状態です。

 立ててみました。

 撮影時のストロボは上と右側からの二つを使っていて、その間には半透明の乳白アクリル板を入れています。撮影方法や使っている機材に関しては全部オープンにしていて、社外記の「撮影スタジオ」のタグから確認出来ますのでよろしければご参照くださいませ。

ちなみにPhotoshopも使っているので画像の加工はし放題なのですが、その恐ろしさを知っているだけに、仕事で塗った物は撮ったそのままにするようにしています。

 こちらのオーナー様からは現在テールランプの塗装(レッド&スモーク)も承っておりまして、そちらは次の透過性塗装のターンで塗る予定です。

テールランプと一緒でも構いませんし、先にこちらだけ発送でも大丈夫です。後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。

この度も当店をご利用頂きまして誠にありがとう御座いました!

YAMAHA VMAXキャブレターサイドカバー 本塗り

 先日サーフェサーを塗布しておいたヤマハVMAXの純正キャブレターサイドカバーです。その後60℃40分程の熱を掛け、ガイドコートとしてベースコートの黒をパラパラと塗っておきました。

 プラスチックパーツ特有の端の反りが強かったので、当て板を使って#600で水研ぎし、その後#800の手研ぎでラインを均して、最後に当たりの柔らかい布状研磨副資材(アシレックスレモン)でペーパー目を均しました。

 台にセットし、よく脱し清掃したら本塗り開始です。

 今回は形が複雑なのでスプレーガンでは無くエアーブラシ(SATA DEKOR 0.5mm)を使う事にしました。

 色は以前プレオのルームミラーに採用したSPFシルバーで、下色の黒を透かすよう樹脂で10倍に薄めた仕様(1:9)となります。

 また道先案内人的な感じで、色々なテストピースも用意しました。

 高輝度シルバーを美しく見せるには下色の肌を荒らさない事が必須事項で、最初に塗る黒はとにかくウェットに塗ります(トップコートでは無くベースコートです)。黒はIWATAのLPH-50(口径1.0mm)を使っています。

 1コート毎にしっかり乾燥させて塗り重ねていきます。

 スプレーガンに入れる塗料は濾紙(ストレーナーor吉野紙)を通していますが、ガンカップの中が本当にクリーンなのかが不安なので、最初に入れる塗料はわざと少量にし、最初の裏吹きやテストピースで使い切ってしまうようにしています。高輝度メタリックは下地が非常に重要です。

 その後バインダー(樹脂)で薄めたSTANDOX JLM-906を塗り重ねていきます。比率は以前使ったデータ通り、「JLM906:MIX599=1:9」となります。

 前回プレオを塗った時は「ウェットで3コート」と記録していたのですが、今回は形が複雑なので(特に溝の奥には色が入り難く)そこまでウェットに塗れませんから、シンナーを揮発が遅めのタイプ(25-35)にして、ドライ気味重ねていきました。結果セミウェットコートになるような感じです。

 下地の黒を隠蔽してしまうと意味が無いので、薄くムラにならないように塗り重ねました。

 そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 メッキ調の塗装に比べると劣りますが、STANDOX規定の塗膜性能を保持出来ているという事ではとても意味があります。

この状態だと全方向から光が当たっているので平面的に見えてしまいますが、普通の状況で見るとさらに金属感が高く感じられるかと思います。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

YAMAHA VMAXキャブレターサイドカバー サフェ入れ

 先日お預かりしておりましたヤマハVMAXの純正キャブレターサイドカバーです。元々はメッキが施されているパーツですが、予め剥がされた物を送って頂いておりました。

素材はABS樹脂で(メッキされているプラスチックは殆どがこちらとなります)、#400相当の布状研磨副資材(アシレックススカイ)で足付け処理を行います。左が作業前、右が足付け処理後です。

 プラスチックパーツはフチが若干反り返ったようになっていて、またランナー(湯口)の跡などがありますので、研磨して均しておきます。

 よく脱脂清掃し、プラスチックプライマーを塗布します。

 続けてサーフェサーを塗布します。

 この後は一晩以上自然乾燥させ、後日他の製品と一緒に恒温器で熱を入れて硬化させます。

例えば・・・、

色見本の制作は直接の売り上げにならないのでコストが掛けられませんから、こういった時についでに作業をさせて頂いております。画像は先日樹脂を注型して大量生産していた色見本用のマイクです。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!