スーパーカブウィンカーレンズ2セット塗装承ってます

先日到着しておりましたスーパーカブ用のウィンカーレンズ前後一式です。こちらのオーナー様は10年程前に同じパーツで塗装をご依頼頂いておりまして、今回事故に遭われてしまったとの事で改めて今回もその時と同じ内容でご依頼承りました。この度もご贔屓頂き有難うございます!

尚、事故で破損したのはレンズ一個だけなのですが、透過性塗装の場合それ単品で塗ると他の部品と色が違ってしまう為、全部一式ご用意頂いております。

こちらのリヤウィンカーはアンバー=透過性の橙色、オレンジキャンディーべた塗りで、

フロントウィンカーについては前回と同様ウィンカー部のみオレンジ、ポジション部はマスキングしてクリアー抜き、最後に全体にクリアーコートで承っています。

尚、レンズ塗り分けの位置は内部反射板の「壁」の位置を参考にする為、こちらの土台部分も送って頂きました。

この様な感じで装着した状態でオレンジに塗る箇所のラインの位置決めを行います。

参考までに以前行った時の画像を紹介しますね。

この様な感じで同一レンズ内でオレンジを塗り分けます。

完成時の画像も紹介します。

10年前なので、恐らくこの時はまだオレンジキャンディー単体で塗っていて、この後もう少し純正っぽくと言う事でイエローキャンディーを足した今の仕様になっているかと思います(なので今回はもう少しイエロー寄りのオレンジにする予定です)。

そして今回先ほどのレンズとは別に、カブC125の純正ウィンカーレンズ一式の塗装もご依頼頂きました。

ご依頼内容は同じくアンバー=透過性の橙、オレンジキャンディー塗装で、

こちらのフロントウィンカーはオレンジキャンディーべた塗りに、

こちらのリヤウィンカーはオレンジキャンディーと黒の塗り分けでご指定頂いています。

正面の方が光るようになっていて、後方の方は内部反射板で光らない感じです。

その反射板の所を境界線に後ろ側を黒、表側をオレンジキャンディーとします。いずれもスモーク塗装は無し、クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様で承っています。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

ハーレー タンクコンソールパネル 本塗り

先日下準備を行っておいたハーレーのフューエルタンクコンソールパネルです。

 よく脱脂清掃し、エアーブローで埃を飛ばします。

裏側はフチから少し内側の所でマスキングをしておきました。尚フチにはゴムモールが付きます。

まずは素地が露出した箇所にプライマーを塗布します。

続けてベースコートの黒=STANDOX原色MIX571を塗布します。

肌が荒れないようウェットコートで、またコート毎には10分程度の乾燥時間=フラッシュオフタイムを設け、合計3コート程を塗りました。

元々デロデロとしていた肌は素地調整(研ぎ作業)で平滑になっているのが判るかと思います。

この後しっかり乾燥させたら、

最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

側面を塗る時は手で持って、上面を塗る際には棚板に置いた状態でスプレーしています。とにかく肌を見ながら塗るようにですね。

 旧塗膜の凸凹を研いで均したお陰で全体の雰囲気が良くなったと思います。

この後は恒温器に入れて一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ハーレー タンクコンソールパネル 下準備

先日お預かりしておりましたハーレーのフューエルタンクコンソールパネルです。

フチにゴムのモールが接着されていましたが、ドライヤーで温めて少しずつ丁寧に剥がし、何とか切れずに取り外せました。

深い傷や損傷などは無いのですが、ぱっと見の印象は全体がデロデロとしているので、コシのあるペーパーで水研ぎをして肌を均します。

深いペーパー傷を着けたくないので#1500から始めましたが、ラウンド(肌)の凸凹が激しい箇所もあるので、そういった所は#800の水研ぎを行います。かなり粘度の高い塗料で塗られているみたいですね。

全体の肌均しが終わったら、ウォッシュコンパウンドとスコッチ(研磨砥粒を塗布したナイロン不織布)を使って足付け処理を行います。

スコッチで入り難い箇所はナイロンブラシを使います。

その後良く洗浄し、マスキングを行います。手で持って塗ろうと思ったのですが、プレス成型では無く鋳造だからか意外に重たく、なので台に固定するようにしました。塗る時はターンテーブルに載せるか、もしくは柄の所を手で持つようにします。

この後は埃が着かない場所=恒温器の中に入れておき、タイミングが来たら本塗りを行います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

アプリリアテールランプ塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたアプリリアの純正テールランプ塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はクリアーだったテールランプのレンズに、

透過性の赤=レッドキャンディーで塗装を施しました。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

またテールランプ下側のナンバー灯になる箇所はマスキングをして赤くせず、クリアー塗装のみ行っています。

こちらも最初の状態を紹介しますね。

どうやって光るのか構造は判らないのですが、レンズ内部にある四角い黒い部分の箇所が赤くしないようにしています。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠にありがとう御座いました!

アプリリアテールランプ 本塗り

先日下準備を行っておいたアプリリリア(バイク)の純正テールランプです。

よく脱脂清掃してエアーブローで埃を飛ばしたら、

赤くしたくない部分=ナンバー灯の窓に予め作成しておいたマスキングシートを貼り付け、プラスチックプライマーを塗布します。

ちなみに先にプラスチックプライマーを塗ってからマスキングシートを貼ると、シートについている糊がレンズ側に残ってしまい大変な事になるのでこの順番としています。

続けて透過性の赤=レッドキャンディーを塗布します。

レッドキャンディーは全部で4コート程で、コート毎に15分~30分くらいのフラッシュオフタイム(コート間の乾燥時間)を設けています。一度に塗ると塗膜の中に溶剤が籠ってしまい、後で艶引けやブリスター・硬化不良等の原因になる為ですね。

ベースコートが終わったら、

ナンバー灯部分に貼ったマスキングシートを剥がします。

内部が黒いプレートになっているのでレンズも黒く見えますが、

横から透かすと透明なのが判るかと思います。

この部分にプラスチックプライマーを塗布し、

最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

通常だと三カ月程掛かる所でしたが、レンズ系は一度に纏めて塗るようにしているので、今回はギリギリ最後に入ったこちらが予定よりもかなり早く塗れることになりました。

逆に別件でお問合せを頂いていたメルセデスGクラスのフロントウィンカーの方は今回のターンに入れなかったので納期が3か月以上、ただしそれもある程度の数が纏まらなければさらに伸びてしまいますので、短縮をご希望の場合には別途納期指定のオプションをつけていただく事をお勧めしています。

ただしこの納期指定(短縮)のオプションは施行事例のある物に限り、実際にやってみないとどうなるのか判らないような時間の読めない物には対応が出来ませんのでご了承くださいませ。そういった点でマイクはある程度のメーカー、製品が決まっていて新品のみの限っている為に時間が読み易く、「次のライブで使いたい」や「誕生日に間に合わせたい」といった点でご利用が多くなっています。

ただ仕上がりが上がらないのに金額が上がるというのは私的には望んでいませんので、出来れば代替品等を用意して頂き、時間に余裕を持ってゆっくりお待ち頂ければと思っています。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!