大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたスーパーカブ2台分の純正ウィンカーレンズ一式塗装、本日完成となります。
最初の状態を紹介します。
元々はこのように、
クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。
いつものイエロー:オレンジ=5:1だと赤味が少なかったので、10年前にご依頼頂いた時の画像を参考に途中からイエロー=オレンジ:1:1の配合率に変えて塗装を行いました。
こちらのレンズは前回と同じく一部をクリアー抜きとしています。
先日オレンジキャンディーで本塗りを終えていたホンダスーパーカブのリヤウィンカーです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきました。
尚、今回はこちらのレンズの背面=反射板部分を黒色で承っていますので、
元々この部分(背面)は内部に反射板が入っているので光らない構造になっています。今回はそのメッキを見えなく無くするブラックアウト化ような感じですね。
最初の時と同じく、2度目のクリアーを塗ったら直ぐにフチのマスキング を剥がしておきます。
本来ならこの黒くなった部分から内部の反射板が見えるところを目立たなくしている訳ですね。
クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。
この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。
それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!
先日下準備を行っておいたスーパーカブ2台分のウィンカーレンズ一式です。
被塗面は勿論ですが、裏側や持ち手の部分にも埃はついているので、全体を満遍なくそして強力にエアーブローします。
エアーブローは被塗物だけでは無く作業者(私)体やスプレーガンなどもしっかり行います。
とりあえずは他の物と同じく透過性の橙=オレンジキャンディーで塗装します。
こちらのレンズは一部をクリアー抜きにしますので、オレンジに塗りたくない箇所をマスキングします。
続けていつものイエロー:オレンジ =5:1の透過色=キャンディーカラーを塗布します。
2コート塗った状態ではイエローにしか見えませんが、赤味は強いのでこのままコート数を重ねていくとオレンジになっていきます。
が、以前塗った時に比べると明らかに赤味が足りないので、
ここから色を変更して、イエロー:オレンジ=1:1のキャンディーカラーに変更しました。
画像は全部で4コート程塗った状態で、以前施工した時の色味に近づいたと思います。
クリアー抜き部分のマスキングを剥がし、プラスチックプライマーを塗布します。ちなみにプラスチックプライマーを塗ってからマスキングをするとくっ付き過ぎて糊が被塗面(レンズ)の方に残ってしまうのでNGです。どうしてもその順番でやりたい場合にはプラスチックプライマーの上にベースコートクリアー(透明なベースコート)を塗ります。
クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。
こちらのウィンカーは背面を黒でご指定頂いていますが、とりあえず一旦クリアーまで塗ってしまいます。まとめてやろうと思えば出来ない事も無いのですが、万が一の失敗(部品交換)を避ける為の安全策ですね。
尚、見える部分は正面=上の画像だと右側のみなので、背面(左側)はオレンジはしっかりは塗っていません。
ちなみに今回は事故によってレンズが損傷した為でのご依頼でしたが、
レンズ一個だけを塗っても他のレンズと色味が変わってしまう為、1台分セットでご用意頂いての塗装となっています。
自動車のボディカラー=下地を完全隠蔽しつつ配合データから計量調色出来るのであれば100%に近い数値で元の通りの色を作る事が出来ますが、今回のような透過性の塗装だと塗料中の顔料含有率や塗り方で簡単に色味が変わってしまいますので、たとえ塗り直すのが一個だけでも全部一緒に行うが基本となります(そういった理由から恐らく部品代も塗装費も相手方の損害保険で賄えたかと思います)。
フチのマスキングは2コート目のクリアーを塗り終わったら直ぐに剥がしています。
この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分の熱を掛けて塗膜を硬化させます。
背面を黒に塗るウィンカーは下地処理(足付け処理)とクリアーコートも今回と同じようにレンズ全体に塗るようにします(なので2個分+マスキング費となります)。
それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!
先日お預かりしておりましたスーパーカブ2台分のウィンカーレンズ一式です。
こちらのレンズはオレンジとクリアーをそれぞれ塗り分けるので、マスキングの位置が判るよう土台に装着した状態で(内部反射板の壁の位置が判る状態で)作業が出来るよう、レンズ裏側に透明フィルムを使ってマスキングを行います。
その他のレンズです。バツ切りマスキングになる箇所は塗装完了後すぐに剥がせるよう最後に貼るようにします。ついつい最初に貼りたくなりますが、逆です。
こちらも同じような感じで、フチ以外の部分を最初に貼り、最後に見切り箇所を貼るようにします。
被塗面を#800→#1300相当の布状研磨副資材(アシレックスレモン→オレンジ)を使って研磨~足付け処理を行います。
脱脂清掃をしたらそれぞれ手で持てるよう芯棒を固定しておきます。
塗り分けを行うレンズは一旦工場二階に場所を移します。明るい場所で作業をする為ですね。
レンズ内部と土台に塗料がつかないよう、マスキングを行います。
内部の反射板の壁に合わせて塗り分け位置のマスキングを行います。あとは本塗り直前にクリアー抜きにする箇所を養生する感じですね(今貼ってしまうと糊が残ってしまう可能性がある為)。
それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!
先日到着しておりましたバイク用のカーボンケブラーリアフェンダーです。こちらのオーナー様は先日アプリリアの純正テールランプ塗装をご依頼頂いた方で、この度も当店をご贔屓頂き誠にありがとう御座います!
「表面がよく見るといまいちな感じなので」との事で、表面をクリアーでの塗装と、
裏面を艶消し黒(【激安コース】仕様)で承っています。クリアーは塗らず、ベースコートの黒に直接ハードナーを添加して仕上げる方法ですね。バイクカウルの裏側等ではよく行う手法です。
尚、カウル表側のカーボン表面には予めクリアーゲルコートが塗られていて、パッと見はそんなに悪く内容に見受けられますが、実際には表面に傷や凸凹があるので、通常であれば「研磨→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった下地処理を行いますが、今回のようにカーボン地をそのまま残す場合はサフェの代わりにクリアーを使う事となり、まずはこれを1~2回程行って下地を整えてから本塗りを行います。予定としては下塗りクリアー2回+本塗りクリアー1回といった感じで、クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様で承っています。
こんな感じでクリアーゲル(透明なポリエステル樹脂)表面には、カーボン繊維の凸凹が出てしまっている状態となります。
尚、これを研磨して平滑にしてから改めてクリアーを塗装しても完全にこれを防ぐ事は出来ず(凸凹の原因はカーボン繊維と樹脂との差異による物なので)、ただし今回の塗装でこれについては大分軽減は出来ると思っています。
また判り難いのですがゲルコート表面には細かい傷が多数あり、これを研磨するだけでは除去しきれず、なのでクリアーの下塗りが必要になる訳ですね。
カーボン素地を活かしたクリアー塗装については色々前例がありますのでそちらを紹介させていただきます。
こちらはDUCATIのアッパーカウルですね。元々艶消し仕上げの新品で、この時は下塗り3回、本塗り1回、合計4回のクリアーコートを行っています。
こちらはアウディR8の純正リヤフェンダーパネルです。同じカーボンですがこちらはドライカーボンで、元々ボディカラー(ホワイトパール)に塗られていた物を削り落とし、改めてカーボン地を活かしたクリアー仕上げにしました。
それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!