s先日足付け処理をしておいたドルチェ&ガッバーナのメガネフレームです。
今回は前回のご依頼と同様、レンズが当たる箇所には塗装をしないよう承っていますので、そこをマスキングします。
一度に貼ろうとしても上手くは出来ないので、1.0㎜~1.5㎜くらいにカットしたテープを1辺あたり3回に分けて貼っていきます。12×2~24本貼るような感じです。
蝶番の金具部分もマスキングします。また二回目のクリアーを塗ったあとすぐに剥がせるよう、ぶつ切りマスキング部は最後に貼ります。
テンプルの凸文字はそのままで、飾り金具は同じようにマスキングします。ここは少し突起しているので側面が出てしまいますがOKです。
最終脱脂処理を行い、エアーブローをして埃を飛ばします(同時に自分の体も)。
プラスチックプライマーを薄く満遍なく、二回に分けて塗布します。
プラスチックプライマーはIWATAの小型低圧ガンLPH-50の口径0.4mmを使っています。
ベースコートはSATAのDEKOR口径0.5mmのエアーブラシを使っています。
ベースコートが十分乾いたら、凸文字の周りをマスキングして凸文字部の塗料を拭き取ります。
最後に#1500相当の布状研磨副資材(アシレックスピーチ)を使って研ぎ出します。
フロントの飾り金具はフレームより一段低くなっているので、マスキングを剥がすのみとなります。
メッキ部に密着剤を塗り、クリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!
作業的には特段変わった事をやっているのでは無く、RB26のタイミングベルトカバーの凸文字表面を削りだすのと同じような方法です。
二回目のクリアー塗装後、レンズ当たり面と蝶番部に貼ったマスキングは直ぐに剥がしています。
飾り金具部も、とてもマスキングで塗ったとは見えないように出来ているかと思います。
この後は一晩以上寝かし、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。レンズ当たり面周りはペーパーで段差を均し、コンパウンドで磨きます。
それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!