ルーフアンテナ 本塗り

先日お預かりしておりましたビートソニック社製ドルフィンアンテナ(TYPE-10)です。

元々艶あり黒の塗装が施されている物に、#800~#1300相当の布状研磨副資材(アシレックスレモン~オレンジ)で足付け処理を行っています。

スプレー塗装では裏側に回り込むようにしてフチまでしっかり塗れるようにします。またこの辺りはプラスチック素地が露出している為、プラスチックプライマーも塗布しておきます(ABS樹脂は塗料の密着性が良いので不要な場合もあるのですが、塗って悪い事は無いのでこの樹脂の場合でも一応塗るようにしています)。

まずはベースコートを塗布します。色はホンダ純正色の「アッシュグリーンメタリック」(カラーコード:G545M)となります。

画像だと艶があるのでクリアーコートのように見えますが、ベースコートの場合もウェットコートが基本なので塗った直ぐの時はこのように艶があります。特に気温が低く揮発速度が遅い冬場はこの状態が結構長く続きます。

その後10分くらい経つとこの様に艶が消えます。特に今回の塗色は原色にフリップコントローラー=MIX008メタリックアディティブが使われていて、これの効果としてはパール・メタリック顔料の配列をコントロールする役目(輝度感を高くする効果)がありますが、副作用として「艶消し」があり、通常よりも艶が引けた状態になります。これを利用したのが【激安コース】の艶消し黒ですね。ベースコート原色の黒にハードナーを添加するとさらに艶が出て「半艶」っぽくなりますが、それにこのMIX008を添加して艶を消している訳です(ただし入れられるのは15%まで)。

再びベースコートを行います。今回の場合だと3回程で完全隠蔽しますが、念のためもう1回、合計4コート塗っています。

ドライコートで塗ると表面が凸凹になってしまい、その上にいくら艶のあるトップコート(クリアー塗装)を行ってもベースコートの影響を受けてしまい、完全硬化後に艶が消えたような状態になってしまいます。なのでベースコートも肌を荒らさないよう平滑でツルンとした仕上がりにしておくようにする必要があります。ザラザラとして粉っぽくしてしまうとクリアーとの密着性も悪くなりますしね(経年による層間剥離)。

その後十分にセッティングタイムをおいて乾燥させたらクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

使われている原色はオレンジ(!?)、グリーン、メタリック2種、イエローパールなども入っています。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!