スバルボルテックスジェネレーター本塗り

先日下準備を行っておいたUSスバル純正ボルテックスジェネレーターです。

元々艶消しの黒が塗られていますが、

フチなどはプラスチック素地が露出していると思いますので、念のためプラスチックプライマーを塗っておきます。裏側に貼ってある板は被塗物が曲がらないようにと、棚板に被塗面が接触しないようにする為ですね。

本塗り前にはブース内の清掃も行っています。

撮影しているのは明るい壁側の近くですが、スプレーする際はこの排気ダクト(浄化装置)の近くで行います。塗装台の上には巨大なベアリングを改造したターンテーブルを置いてあるので、被塗物を回しながら塗れるようになっています。

夏場の外気温は35℃くらいで、ブース内も同じかそれ以上の温度になりますから、本塗り時はクーラーを点けて雰囲気温度を下げて塗り易いようにしています。

まずはベースコートを塗布します。

色はスバル純正色の「マグネタイトグレーメタリック」(カラーコード:P8Y)となります。

ベースコートは「色さえ着けばOK」と言う訳では無く、ここで出来る肌によって仕上がりが大きく変わりますから、塗り方やシンナーの選択なども重要になってきます。クリアーを塗った直ぐの時は綺麗でも、ベースコートで肌を荒らしてしまうと完全硬化した後に艶が引けたような仕上がりになってしまうんですよね。

なのでベースコートはシンナーの揮発速度を遅いタイプにし、しっかりウェットコートでツルンとした肌を出すようにしています。

そして最後にトップコート=クリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

軟化剤も10%添加してあります。

フィンの側面もしっかり意識して塗るようにして肌を出しておきます。

軟化剤を入れると指触乾燥が遅くなるのでそれだけゴミが着くリスクが高くなりますから、事前にベース内の清掃を済ませておきました。

ちなみに塗装面が天面では無く側面になればそのリスクがかなり減らせるので、吊るせる物なら塗り終わってクリアーが伸びなくなったら天井から吊るした状態で保管しておくようにします。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ホンダスーパーワンフロントグリル塗装承ってます

先日到着しておりましたホンダの新型EV自動車Super-ONEのフロントグリルです。こちらのオーナー様は以前テスラのハンドルカバーをご依頼頂いた方で、この度も当店をご贔屓頂き有難うございます!

御依頼内容はホンダ「クリスタルブラック・パール」(カラーコード::NH731P)への塗装で承っています。

また今回は「真ん中のエンブレム部分を埋めてフラットに」「「運転席側の普通充電口扉を埋めてフラットに」といった作業も承っています。

既存のホンダエンブレムは取り外し、

フランジ状に凹んだ部分と穴をエポキシ系樹脂で埋めるような作業となります。

充電口扉はグリル本体と別部品となりますので溶接し、その後同じようにエポキシ樹脂で溶接跡を均し、最終的にはパテとサフェでラインを整えるようにします。

ただし今回の素材はPP=ポリプロピレンですので、通常の溶接方法では上手くくっ付きませんから、専用の溶接機を使っての作業になるかと思います。ただこの機器は当店にはありませんので外部委託での作業となりますが、幸いにして当工場がある大田区には多くの樹脂加工会社があるので、対応してくれる所を探そうと思います。

素地表面はザラザラとした梨地なので、全体を「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった作業で下地を平滑にしてから上塗りを行うようにします。またクリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様で承っています。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。実作業はかなり先になりますが、まずは外注依頼の為に分解作業だけ行っておこうと思います。

改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

アルファロメオ アウターハンドル塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたアルファロメオ用社外品アウターハンドルの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

 元々はこの様に塗装の肌が悪く成形されたラインも凸凹していたので、

研磨してラインを整え

サフェで下地を作り直してから

ご指定の塗色=アルファロメオ純正の「ROSSO ALFA」(カラーコード:289A)で塗装を施しました。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

  自動車のボディを塗っていた時も今回のようなアウターハンドル等の小物製品を塗ってはいましたが、その時はあくまでも「ボディのおまけ」みたいな感覚で、今回のようにラインの修正や見えない裏側まで気を遣って塗っていたりはしていませんでした。大抵は保険作業(事故修理)がメインなので、小物にここまで時間を掛けるという場面は殆ど無いんですよね(しかもこれを雇われの身でやっていたらかなり疎まれるかクビだと思います)。

そういったジレンマもあって、普通の人(一般的な塗装屋さん)が気にしないような所でもある程度時間を掛けて作業出来る今の小物塗装屋にとなりました。

初期の頃は自転車フレームの対物保険修理塗装等もやりましたが、ここ10年以上は全て実費作業(オーナー様の自腹)でのお受付となっています。普通の塗装屋さん(自動車補修塗装屋さん)であればあり得ないと思われる事ですが、お陰様で一度も赤字を出す事なく運営し続けられています。

ちなみに以前何度か当店を買いたいというM&Aの会社から何度かメールで問い合わせがありまして、売る気は無いと返信していたのですが直接話をしたいと言う事で、それであれば1億円で如何でしょう?と返信したらその後一切連絡が来なくなりました(笑)。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

スバルボルテックスジェネレーター下準備

先日お預かりしておりましたUSスバル純正ボルテックスジェネレーターです。

飛び出ていた両面テープの台紙は食み出ないよう裏側にマスキングテープで止めていて、

フチから3ミリくらいの所から内側を養生紙=ロールマスカーを使ってマスキングします。そのままボディに取り付けるならマスキングしないで塗装しても構わないのですが、部品単品でお渡しするとなると見た目が悪いですし、しかもポリプロピレン製の台紙は塗料が密着しないのでペリペリと塗装が剥がれて非常に鬱陶しい事態になってしまいます。

そのままだとうっかり中央の細い所で折れてしまいそうなので、作業前に当て板を取り付けておきます。まさに普通の木材にマスキングテープを貼っただけの物ですね(上にある物は少し長さが足りなかったので使わなかった物です)。

しっかり固定出来たら表面を#800~#1300相当の布状研磨副資材(アシレックスレモン~オレンジ)で足付け処理を行います。フチの裏側までしっかりとですね。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

アルファロメオアウターハンドル 本塗り

先日サーフェサーの研ぎ作業を行っておいたアルファロメオ用社外品アウターハンドルです。

それぞれ手で持って塗れるよう芯棒に固定しています。

よく脱脂清掃し、エアーブローで埃を飛ばしたら本塗り開始です。

樹脂素地が露出している箇所にはプラスチックプライマーを塗布します。

黒い箇所は隠蔽し難いので全体にピンクを下塗りしました。

下色はグレーでも構わないのですが、隠蔽が弱い色の場合は多少色相も合わせるようにしています。スズキのチャンピオンイエローは隠蔽力がかなり低いので下色にオーカー系の無機顔料を含んだイエロー等を塗っておくような感じですね。今回は同じく無機顔料系のオキサイドレッドを含んだピンクとなっています。

続けてご指定頂いたアルファロメオ純正の「ROSSO ALFA」(カラーコード:289A)を塗布します。

青味の赤(MIX816クランベリーレッド)を多く含んだどす黒い感じの赤ですね。

ベースコートで肌を荒らすと仕上がり時に艶が引けた状態になってしまうので、

しっかりウェットに塗ってツルンとした肌に仕上げます。

そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

トップコート(クリアー)に使うスプレーガンは通常口径1.0mmでしたが、

少し前から0.8mmも使うようになりました。

今回のようにパーツ毎に表面積が小さい場合は0.8mmの方が塗り易い感じです。

逆に面積が広い物だとミストが馴染まなく肌が荒れてしまう場合があるので今まで通り1.0mmを使ってます。

逆にこの時のようにピンポイントで細かい隙間までクリアーを塗りたい場合は口径0.3mmのエアーブラシを使ったりします。それぞれ違う塗り方ですがどちらも難しいです(とは言えご依頼頂いた預かり品では無い塗装は精神的に断然楽です)。

元々の塗装は裏側がザラザラしていましたが、こちらもヌメっとした仕上がりにしておきました。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!