大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたルノー純正部品のシャークアンテナ塗装、本日完成となります。
最初の状態も紹介します。
見本に合わせて調色作業を行ない、
ルノー純正色の「ジョンシリウス」(カラーコード:J37)で塗装を施しました。
クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。
塗膜構成としては、カラーベース→パールベース→トップコート(クリアー)の3層パールカラーとなります。
先日下塗りを行っていたランサーエボリューション純正のマグネシウムヘッドカバー、フェラーリロッソコルサ(カラーコード:300)で完成です。
最初の状態も紹介します。
一旦全体に腐食防止の為のエポキシプライマーサフェーサーを塗布し、
部分的に足付け処理→クリアーを塗りました。所謂「プレスライン暈し」ですね。
こちらのMgマーク(マグネシウムマーク)は研磨後に筆でクリアーを塗っています。
クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。
こちらはいつもブレンボキャリパー塗装の御依頼を頂いているショップさんで、無事納品も完了しております。この度も当店をご利用頂きまして誠にありがとう御座いました!
先日本塗りを終えていたポルシェケイマンGT4RS純正のシフトノブとそのボタンです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、再度足付け処理→クリアー塗装のみを行っておきました。
またオーナー様が分解の際に折ってしまっていた爪の部分は、構造用エポキシ接着剤を使って修理しておきました。素材はPPかPAと思われ、足付け処理とプライマーも塗ってかなりガッチリ接着&爪の動きも阻害しないように出来ているかと思いますのでご安心くださいませ。
そして塗装したカバーパネルを所定の位置に貼り付けたら完成です。大変お待たせしました!
最初の状態も紹介します。
元々はこの状態で、今回ボタンのカバーパネルを黒で塗り潰し、
文字を既存のイエローから、ポルシェ純正色のラバオレンジ(M2A)に似せた色で塗装を施しました。尚、フリーの状態だとボタンが奥の方に下がってしまうので、手前に出てくるよう棒を差し込んで仮固定しています。
尚、オレンジの文字は塗装では無くデカールを作製して対応しています。
一度目の本塗りではクリスタルクリアーに、その後デカールの段差を研磨して2回目に行ったトップ同社スタンドックスのVOCエクストリームプラスを使用しています。
今回難しかったのは黒字にオレンジのデカールを貼る事で、これが白の上であればそんなに難しくはないのですが、オレンジ単体では隠蔽力が弱く下地の黒が透けてしまう為、最初に白(特色ホワイト)を印刷し、さらにその上にオレンジ=マゼンタ+イエロー2回(+艶出し1回)の合計4回(5回)の重ね刷りを行っています。そうなると各層で微妙なズレが生じてしまいますから、良質な仕上がりの物を選べるようにと数十個分のデカールを印刷し、その中から一番良く出来た物を選んで使うという事で対応しました。
今回は単に文字の色を変えるというご依頼ですが、これを量産では無く「一個だけ」でやるのは中々手間が掛かる(費用が大きくなる)のが判るかと思います(結構簡単に出来ると思っている方が多いようで、お問い合わせは多いのですが今回のようにご依頼にまで至るのは極稀なのです)。
大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたドゥカティ純正のリヤブレンボキャリパー塗装、本日完成となります。
最初の状態も紹介します。
見本として一緒にお預かりしたこちらのフロントキャリパーと同じような配色でと承りました。
エポキシプライマーサーフェサーと下塗りを行って平滑な仕上がりにしています。
凸部はフロントキャリパーのロゴを参考にして似たような赤色(近似色)を作りました。
一般的な赤に比べると朱色寄り(黄色寄り)の色味となっています。
今回は分解した状態で塗っていて、それぞれを組み付けるとこのような感じになります。
それぞれの合わせ面には塗装・サンドブラストは行わず、既存のアルマイト被膜を残してあります。
その他塗膜を厚くしたくない箇所=ボルト取り付け部やパッド固定ピンを差し込む穴の内側などはプライマーとベースコートの黒のみで薄膜に仕上げています(特にこの穴の内側にクリアーが入るとシャフトが入らなくなるので)。
先日調色作業を行なっておいたルノー純正部品のシャークアンテナです。
元々新品塗装済み品だったので傷などは無く、#800相当の布状研磨副資材(アシレックスレモン)で足付け処理を行いました。
フチは台座のゴムで隠れますが、一応内側までしっかり色を入れておくようにします。この辺はプラスチック素地が露出しているのでプラスチックプライマーも塗っておきます。
まずは下色として適当な白(VWキャンディホワイト)を塗ります。
今回は3コート塗装となるのである程度の膜厚が付きますから(6コート程)、ベースコートにはハードナーも添加しておきます。
続けてカラーベースのイエローを塗布します。このカラーベース自体も隠蔽力が弱く、そのまま黒の上に塗ってもコート数が多くなってしまう為、その防止として白を塗っています。
白+カラーベース3コートで、合計4コートとなります。ここでもベースコートにはハードナーを添加しています。
本体スタンドックスの溶剤型ベースコートではハードナーの添加は必要なく、それの理由としてはこの後に塗るクリアー中のハードナーがベースコートに浸透して2液反応する為です(2Komponente。componentで無いのはドイツ語だからだと思います)。ただ膜厚が大きくなるとハードナーがベースコートの奥まで浸透しきらなくなる為、それの補助的に使う訳ですね。
ただクリアーも新たな物が開発~販売され、それが既存の溶剤型ベースコートと相性(密着性)が悪くなってしまう事があるので、その場合は全ての場面においてベースコートへのハードナー添加が必須となる訳です。当店の場合だとVOCエクストリームプラスクリアーを使う時などがそうですね。
そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!
クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。
ルーフアンテナは一時期業者さんからの御依頼も受けていたので、トータル500個は塗っているかも知れません。
業者さんからの御依頼だと同じ色を何個も同時に塗るので(それこそ数百個とかも普通です)、利益的に考えるとそういった仕事の方が良いのですが、如何せん全く面白くないと言う事もあって今はBtoCでのご依頼が殆どになっています。一部BtoB=企業様からの御依頼も受けていますが、今残っているのはやっていて楽しい案件だけですね。
この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。
それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!