SHURE SM58Sマイク 本塗り

先日お預かりしておりましたシュアのSM58スイッチ付きマイクです。

マイク本体は#800相当の布状研磨副資材(アシレックスレモン)で足付け処理を行っています。

スイッチ付きの場合はこちらのプレートが取り外せるので、こちらも同じように足付け処理をしています。

グリルは通常の方法(ペーパー掛け)では細部まで研磨出来ない為、ナイロンブラシとウォッシュコンパウンド(液状研磨剤)を使って足付け処理を行っています。こちらのみ水を使った研ぎですね。

色はこちらのトヨタ「ダークグリーンマイカ」(カラーコード:6R4)で承っていますので、配合データを基に原色を計量調色して色を作ります。

よく脱脂清掃をしてエアーブローで埃を飛ばしたらベースコートを塗布します。

黄味の緑をメインに、グリーンパールやイエローパールが使われています。

コート毎に15分程のフラッシュオフタイム(コート間の乾燥時間)を設け、しっかり乾燥させたら

最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

クリアーは合計2コート、この場合もコート間に10分程のフラッシュオフライムを設けています。

フラッシュオフタイムは使用するハードナー(硬化剤)とシンナーによって時間が変わり、今の時期だと比較的乾燥硬化速度の速いタイプ=具体的にはSTANDOX MS5-25と2Kシンナー10-20を使っています。それぞれの数字は気温を表していて、これを目安にそれぞれ選択するようにしています。

気温が低くても面積が大きい場合、例えば先日本塗りを行ったメルセデスW124のフロントグリルなどは塗り難く時間が掛かる上に磨き処理が出来ない為、ハードナーを乾燥硬化が遅いタイプ=MS15-30を使っています。指触乾燥が遅い分レベリングが良い(肌が平滑になり易い)のですが、その分「タレ」のリスクも上がるので、それぞれの状況によって使い分ける必要があります。選択は気温だけが目安ではないという事ですね。

またスプレー時のエアー圧によっても指触乾燥の時間は変わる為、エアー圧を上げて被塗面とスプレーガンとの距離を大きくしたり、逆にエアー圧を下げて近くしたりして調整したりもします。使用するエアーやクリアーの温度によっても諸々変わるので、この辺は毎日やっていないと難しい所はあるかも知れません(ワークショップを行うとその辺の事に気付けて勉強になります)。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!