先日本体の本塗り(下塗り)を終えていたシュア NEXADYNE8/C(NXN8/C-J)のグリルです。ナイロンブラシとウォッシュコンパウンドで足付け処理を行ってあります。
今回こちらには「SHURE」のロゴ入れをグリーンで承っていますので、
改めて2色のインクリボンを取り寄せました。
ちなみに通常のグリーンであればシアンとイエローを重ねて表現出来ますが、今回それだと色が濃すぎた為、元々設定に無い色=象のロケットさんの特色インクを購入したという訳です。
尚、デカールの作成についてはこちらの記事で紹介していますので宜しければご参照くださいませ。今回のようにサイズが小さく塗装(マスキングシートの作成)で対応が出来ない場合にはこちらのデカールで対応しています。
手前がライム、右奥がグリーンとなります。
購入する前まではライムの方が合っているかと思いましたが、テスト印刷してみるとグリーンの方が合っている感じです。
色々試してみた結果、下地にシルバーメタリック、その上にイエロー、さらにその上に今回導入したグリーンを重ねて丁度良さそうな色になりました。一個だけの為に大分インクを使っちゃいましたね。
グリルは元々黒が塗ってあって、ただ塗膜が非常に薄い為か軽い足付け処理だけで角から下地(鉄)が露出してしまったので、
一旦プライマーを塗りました。錆止めと、金属に上塗り(今回の場合は黒)が密着する為ですね。
続けてベースコートの黒を塗布します。艶が出ているのはハードナー(硬化剤)を添加している為で、今回クリアーをVOCエクストリームプラスを使うかも知れなかったので念の為入れておきました(入れて悪いと言う事は無く、むしろ手間が掛かるので出来れば入れたく無いというのが全塗装屋の希望です)。
ベースコートが乾いたら場所を工場二階に移し、デカールを貼り付けます。
マイク正面を向く箇所にデカールを貼り付けます(実際は正面に来ないので、本体の方のロゴをこれに合わせます)。
その後40℃20分くらいの熱を掛けてデカールを乾燥させます。今回は工場屋根裏に置いて熱を入れとしました(今の季節は40℃~50℃になるので運ぶ手間が無ければ丁度良いです)。
そしてクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!
結局今回はVOCエクストリームプラスでは無く、同社スタンドックスのクリスタルクリアーを使いました。
この後一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。
その後は先に塗ったマイク本体にこちらのグリルを装着して中心位置を決め、SHUREのロゴ位置に合わせてマイク本体にオリジナルのロゴ入れ→クリアー塗装を行います。
それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!