AUDIXマイク塗装承ってます

先日到着しておりましたAUDIX OM11マイクです。こちらのオーナー様は以前にも同型のマイクをご依頼頂いておりまして、今回はそちらとは色違いの塗装で承りました。この度もご贔屓頂きありがとうございます!

ご依頼内容はファイアーパターン柄(2重)で、参考までに以前ご依頼頂いた時の画像を紹介します。

この時はシルバー~青でしたが、今回はこちらをシルバー~青紫系で承っています。

色の見本となる物もお預かりしましたので、そちらで色を確認します。

色味的には前回最小したKK-13 BURPLEが近いのですが、こちらはキャンディー塗装なのでグラデーションさせる際に色味が薄くなり、それが水色っぽくなる傾向にあるので、

これにKK-22 VOODOO VIOLETTE =バイオレットを混ぜて、赤味を強くするようにして調整しようと思います。

尚、色の見本となる物はメッキの上に透過性塗料を重ねた物で、今回行う塗装では下地は一般的なシルバーメタリックの塗装ですからこちらとは同じようにはなりません。メッキはメタリックの粒子感が無く、正面の反射が強く透かしが黒くはならず、塗装でこれを表現するには下地に同じような感じのメッキ調塗装が必要ですが、この塗装は密着性が著しく悪いので、マイクのように触ったり置いたりする実用品には不向きでお受付していません。

ちなみに以前、実用では無く「一度きりのPV撮影用」という事でワイヤレスマイク2本にメッキ調塗装を行った事があり、内一本はイエローキャンディー=金メッキ風の塗装を行いましたが、やはりというかマニュアル通りに行ってもまるで耐久性(密着性)が無く、実用には到底使えない物と考えました。

尚、前回ご依頼頂いたマイクにつきましては、「前回お願いいたしましたマイクも数年経過しておりますが、塗装被膜など全く問題なく現在も美しい状態を保てております。」とのお言葉を頂戴しています。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

SHURE BETA58Aマイク塗装 完成

先日本塗りを終えていたシュアBETA58マイクです。既に完成してお納めしておりますが、完成画像アップしていませんでしたので改めて紹介をさせて頂きます。

最初の状態も紹介します。

元々はこの様なグレーメタリックの艶消し仕上げ(クリアー塗装無し)だった物に、

レッドキャンディーカラーで塗装を施しました。

またマイク上部にはSHUREのロゴをゴールド色で配しています。

反対側はいつもの通りで、

SHUREのアルミプレートはマスキングで残しています。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーとなります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

こちらは自然光下での撮影となります。

デカールの段差は#1500→#2000→#3000の研磨し、磨き処理を行って均してあります。

この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

SHURE SM58マイク(オレンジ)塗装 完成

先日お預かりしておりましたシュアSM58ボーカルマイクです。こちらは既に完成してお納めもしておりまして、改めて作業内容と完成画像を紹介させて頂きます。

マイク本体は#800相当の布状研磨副資材で研磨し、

グリルはナイロンブラシとウォッシュコンパウンドで足付け処理をしてあります。

まずはグリル全体をベースコートの黒で塗装し、

メッシュの部分をマスキングしたらオレンジメタリック=日産プレミアムコロナオレンジ(カラーコード:EBB)を塗布します。

本体も同様にオレンジメタリックで塗装します。

グリルのマスキングを剥がします。

隠ぺい力の事から本当は先にオレンジメタリックを塗って後から黒を塗りたいところですが、マスキングの手間(仕上り)を考えてこの順番となっています。ただ今回のオレンジメタリックは非常に隠ぺい力の高い塗色だったという事も理由ですかね。

そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。

クリアーは2コート、1コート目は7割くらいの力で、2コート目に9割くらいといった感じでしょうか(10割で行こうとするとどこかしらタレが生じたりするので安全マージンを取るようにはしています)。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

さらに数日寝かして組付けたら完成です。

こちらはストロボを使った撮影です。天候や時間に関係無く安定して撮影が出来るようにしています。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

こちらは自然光下での撮影となります。

マイクに限る事では無いのですが、各料金設定はそれ単体で施工するには採算が合わない所があり、ただこれを他の御依頼品と並行して作業、タイミングを合わせて一緒に塗ったりする事でコストを落とすようにしています。他店の値段設定がどうなのかは判りませんが、自動車ボディを塗るシステムでこれらの小物塗装を単品で行なおうとすると商売としてはかなり厳しいのです。

なので納期の短縮をご指定頂く場合は別途「納期指定」の有料オプションをつけて頂き、それでようやく単体で作業を行っても採算が合うようになります。高くなるのではなくむしろそれが基本的な金額で、逆に納期を指定されない事で割引がされているような感じと考えて頂ければと思います。

マイクの場合はある程度型が決まっていて、また新品のみのお受付なので時間が読み易い所もあるので納期のご指定(短縮)に対応できますが、逆に施工事例の無い物、下地が悪く(そのままでは塗れなく)時間が読めない事に関してはこちらのオプションは適用できないことはどうかご理解を頂ければと思います。

この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

SHURE BETA58Aマイク(ブルー&グレー)塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたシュアBETA58Aマイクの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はこのようなグレーメタリックのボディとシルバーのグリルだった物に、

ボルボ社純正色の「デニムブルーメタリック」(カラーコード:723)と、

グリルのメッシュ部には当ウェブサイト内色見本から、「S716 1-D」のグレーを採用しました。

こちらは自然光での撮影となります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

メッシュ部はぱっと見は黒に見えますがグレーの艶あり仕上げとなります。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

SHURE BETA58Aマイク(ブルー&グレー)本塗り

先日お預かりしておりましたシュアBETA58Aボーカルマイクです。

マイク本体は#800相当の布状研磨副資材(アシレックスレモン)で空研ぎ、グリルはナイロンブラシとウォッシュコンパウンド(液状研磨剤)を使って足付け処理してあります。

グリルのメッシュ部は)は当ウェブサイト内色見本から、「S716 1-D」のグレーをご指定頂いておりますので、それに合わせて色を作成します。

似たような感じに出来たら、

実際にグリルボールに塗って再度確認をします。

使った原色は白と黒のみとなります。

上が先ほどのグレーで、下が今回ご指定頂いているもう一つの色=ボルボ社純正色の「デニムブルーメタリック」(カラーコード:723)です。「デニム」というだけあって少しくすんだような青ですね。

最初に塗ったグレーが乾いたら、

網の部分をマスキングします。リングの隙間に差し込むような感じを意識して貼っています。

続けてデニムブルーを塗布します。

同じようにマイク本体側にもデニムブルーを塗ります。

グリルに貼ったマスキングテープを剥がしたら、

最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

アルミプレート部のマスキングは2回目のクリアーが塗り終わったら直ぐに剥がしておきます。ちなみにマスキングは1枚物ではなく敢えて2枚にして貼ってあって、ピンセットで剥がしやすいようにしています。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。ただこちら単体で熱を入れるのは効率が悪いので、大抵の場合は他のご依頼品と一緒に恒温器(乾燥炉)に入れて行うようにします。例えば結晶塗装の場合は120℃程の熱を掛けますが、その後熱が下がって60℃程になったらその余熱で一緒に行ったりもできます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々おまちくださいませ!