オーディオ用置物 塗装承ってます

先日到着しておりましたオーディオのルームチューニング用置物、Acoustic Resolution Exciter RHR-21です。こちらのオーナー様は先日SEVのアルミプレートの塗装をご依頼いただいた方で、この度も当店をご贔屓頂きありがとうございます!

素材は金属製で、表面は多少ザラザラとした塗装が施されています。

金色の部分は塗らないので外しておきます。

穴の中はペーパーでの研磨はし難いので、この部分はサンドブラストを使用する予定です。一応全体を研磨してプライマーを塗ります。

色についてはこちらの部品を一緒に送って頂き、

艶消し黒の色見本と見比べてみるとこちらと近い感じなので、当店規定の艶消し黒で塗る事とします。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

TELEFUNKEN M81マイク 本塗り

先日お預かりしておりましたTELEFUNKEN M81マイクです。

グリル部分はブラックメッキが施されていて、このまま上塗りを行っても塗装は十分に密着しませんから、

サンドブラストを行って表面を荒らします。ツルツルとして硬い表面を凸凹にする事で塗料の食いつきを良くするような処理でアンカー効果を期待しています(身近にある物ではマジックテープのような感じです)。

よく脱脂清掃後、

プライマーを塗布します。

マイク本体の方はグレーメタリックの塗装が施されていますので、これを#800相当の布状研磨副資材(アシレックスレモン)で研磨して足付け処理をしてあります。

まずはベースコートを塗布します。

VW社のキャンディホワイト(カラーコード:LB9A)となります。

この後よく乾かしたら、

トップコート=クリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

マスキングした箇所の仕上りが悪くならないよう、2回目のクリアーを塗ったら直ぐにマスキングテープを剥がしておきます。少々リスクが高いですがそのまま固まってガタガタになってしまうのは避けたいのです。

ちなみに少し前までマイクは40本程度お預かりしておりまして、現在ようやく30本程にまで減らせた状態です。これから御依頼頂く場合は半年くらい掛かってしまいますのでご注意くださいませ。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

SHURE SUPER55ガイコツマイク 本塗り

先日サンドブラストとプライマーを塗布しておいたSHURE SUPER55SH Series IIガイコツマイクです。その後よく乾燥させ、全体を軽くサンディングしています。

今回ご指定頂いているのは3コートキャンディーカラーのマゼンタで、まずは下色として隠ぺい力の高いシルバーを塗布します。

原色のシルバーをそのまま使っても良いのですが、スプレーする為にはシンナーで希釈する必用があり、残った物を戻す事は出来ないので(計量調色の際に数値が狂ってしまうので)、比較的汎用性の高いVW社のリフレックスシルバー(LA9W)を作り置きにして使っています。予め濃い目に作っておけば希釈した塗料を戻せるので廃棄物を少なく出来ます。

その後STANDOX原色の中で最も粒子が粗い原色=MIX598を塗布します。こちらは原色そのままですが、よく使うメタリックなので希釈した物でも戻せるよう専用のボトルを作っています。

粗いシルバーは輝きが強いのですが隠ぺい力が弱いので、それぞれを使い分けて一層目のメタリックを形成します。この後、透過性の塗色=キャンディーカラーを塗り重ねていきます。

途中の状態を取り忘れてしまったのですが、キャンディーカラーは塗り方によって色味が変わってしまうので、一旦裏と表のカバーを仮組みした状態にして塗装しています。別々の状態で塗ると組み合わせた時にそれぞれの色が違って見えてしまう為、それを防止する為ですね。

キャンディーカラーが終わったら再び単体の状態に戻します。あのままだとフチや裏側にクリアーが塗れない為ですね。

仮組みした状態で塗れていなかったフチの部分を部分的にスプレーして修正しておきます。

キャンディーコートを早く終わらせようとして塗料中の色の含有量を高くすると場所によって濃淡=ムラが生じてしまう為、敢えて色を薄くしてコート数を増やして塗り重ねるようにします。

ここまでがベースコートです。

 そして最後にトップコート=クリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

3コートキャンディー塗装では、通常の2コートメタリックやパールでは表現が出来ない色に出来ます。

ただその分手間と時間が掛かるので割増費用が必用となります。

現在はメーカー様からも数十台のマイクが入っていて、通常納期は四ヵ月~六か月くらいと長めになっています。人を雇ってもっと効率よくやれば売り上げも上がるのですが、そもそも営業の規模を縮小する為に車の塗装を辞めて今の小物塗装屋になったので、今のスタイルを変えるつもりはないですかね。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。組付け作業もあるので少し多めに寝かす予定です。

それでは完成次第改めてご連絡を差し上げます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

SHURE SUPER55ガイコツマイク 下準備

先日お預かりしておりましたSHURE SUPER55SH Series IIガイコツマイクです。

素材はアルミと思われ、ピカピカとしたこのままの状態だと塗料が密着しませんから、素地調整としてサンドブラスト処理を行います。

この型で不思議なのは裏側の部分が異様に輝いている事で、てっきりアルミの無垢かと思っていましたが、もしかしたらメッキが施されているのかもしれません。

どちらにしてもそのままでは塗れないので、サンドブラストを行って被塗面を荒らし、この後に塗るプライマーの密着性を高めます。

固定するボルトとナットも行います。

裏側もしっかり当てておきました。

その後良く洗浄し、

脱脂清掃を行ったら台にセットします。

サンドブラスト処理をした表面はザラザラとしていて、ウェス等で拭くと毛埃が絡みついてしまうので、シンナーで上から下に洗い流すようにして脱脂処理を行っています。

プライマーを塗布します。

プライマーは防錆効果と密着の為の物で、これの種類によって金属や樹脂(プラスチック)等に色を塗る=上塗りを行う事が出来るようになります。

ちなみに「密着剤」というスプレー糊のような物もあって(ミッチャク□ン等)、それの謳い文句をそのまま信じるとどの様な物でもそれを使えばそのまま塗れるようになる訳ですが、少なくても塗装のプロ=自動車補修塗装業でそれを信じてそのまま使っている人はまず居ません。誰だって下地処理(足付け処理)の手間を省ければ良いと思っていますが、実際のところ時間が掛かっても必ずそれはやっていますよね。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

SHURE BETA58Aマイク(ブルー&グレー)塗装承ってます

先日到着しておりましたシュアBETA58Aボーカルマイクです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

御依頼内容はブルーメタリックとグレーの2トーンカラーで、イメージイラストも作成していますのでそちらを紹介します。

マイク本体とグリルのリング部分はボルボ社純正色の「デニムブルーメタリック」(カラーコード:733)で、グリルのメッシュ部(網部)は当ウェブサイト内色見本から、「S716 1-D」のグレー、いずれも艶あり仕上げで承っております。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!