巨神兵よろしく

clear小物の塗装になってからも、使っている塗料や材料は自動車ボディを塗るそれと換わらないシステムで行っていますが、使う塗料量は自動車塗装のそれに比べるとかなり少なくなりました。以前使っていた塗料用容器は400cc~1000cc用が多かったですが現在最も使用頻度の高い容器は「紙コップ」です。

ちなみにこの紙コップ、昔は防水の為に「蝋」を使っていたらしく、これに塗料を入れると溶剤でこれが溶け出してトラブルの元になっていたそうです。なので塗装には使わないようにと職業訓練校の先生に言われていました。

が、近年の紙コップは蝋では無く内側にポリエチレンをコーティングしているので塗料の容器にも使えるようになりました。勿論保管は出来ませんが色の調合や混合などには問題無く使えます。上の画像は余ったクリアーが固まった物で、塗料の性質上ポリエチレンにはくっ付きませんからこんな感じでそのままの形で綺麗に取れたりします。イメージとしてはプッチンプリンみたいな感じでしょうか。

clear-2が!元々固形分が少ない美観仕上げ用のクリアーですからここまでの塊となるとちょっとしたバランスの崩れで一気に崩壊したりします。容器の中に入った状態で徐々に硬化してくれればこんな風に亀裂が入る事はありませんが、出すのが早過ぎるとこんな結末になってしまうんですよ・・・。

ちなみに上手くやるとこんなのが作れます。beda3これを作る型は先ほどの紙コップに使われていたポリエチレンでは無くシリコン製で、同じく「塗料が食い付かない」といった特性を利用していますから特に離型剤などは使わずとも綺麗に型から外せます。

と、そんな真面目に紹介する事でもないんですけどね。ただ捨てるにはちょっと惜しいかといつも思ってしまいまして。

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