ゼンハイザーE835Sマイク 本塗り

 先日お預りしておりましたゼンハイザーE835S、スイッチ付のマイクです。足付け処理を行い、台にセットして本塗り開始です。

 ご依頼内容はキャンディーレッドですので、まずは下色にシルバーを塗装します。

 シルバーは最初に隠ぺい力の高い色を(具体的にはVW社のリフレックスシルバー)、その後粗目のメタリック(STANDOX原色MIX598)を塗布します。

何故だか判らないのですが、STANDOXのシルバー系原色は他社のに比べて信じられないくら隠蔽力が弱く、いきなり粗目のメタリックを塗っても延々隠蔽しません。DUPONTなら2コート塗れば十分なところを、多分10コート塗っても隠蔽しないのです(その辺にシルバーが綺麗に塗れる理由があるのではと思いますが)。

 そして透過性の赤=キャンディーレッドを塗布し、続けてクリアーを塗って本塗り完了です。

 テールランプにキャンディーレッドを塗る場合は、ムラの防止の為に含有量を低くした赤を5コート程に分けて塗りますが、マイクのように小さい物であれば塗りムラが出難い為、コストを落とす必要もある事から赤の含有量を高くしてコート数が少なく済むようにしています。具体的には「シルバー2コート→キャンディーレッド3コート→クリアー2コート」となります。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ゼンハイザーE945マイク ホワイトパール 本塗り

 先日お預りしておりましたゼンハイザーE945のマイクです。

「SENNHEISER」のロゴについては以前施工したラベンダーの色ので承っておりますので、それを基に色を作製します。

 またマイク本体の色はトヨタ「ホワイトパールクリスタルシャイン」(カラーコード:062)で承っておりますので、こちらも配合データを基に色を作製します。

左上の色がカラーベースの白で、その上に右下のパールベースを塗り重ねる3コートホワイトパールとなります。

 マイクグリップ部は空研ぎで研磨し、グリルボールはナイロンブラシとウォッシュコンパウンドを使って足付け処理を行っています。

 ベースコートを塗装し、十分に乾燥したらロゴのマスキングシートを貼り付けます。

 予め作成しておいたラベンダーカラーのベースコートを塗布します。

 そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様となります。

 またこちらはロゴの段差も綺麗に磨いてツルツルにして欲しいとのご希望も承っておりますので、完全硬化後には磨き処理も行います(磨き処理は【標準コース】以上のみの対応となります)。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ゼンハイザーE945マイク&ホルダー 本塗り

ゼンハイザーE945マイク&ホルダー塗装承ってます

先日お預りしておりましたゼンハイザーE945とマイクホルダーです。

 マイク本体はいつも通りですが、マイクホルダーは樹脂製で、しかも軟化性のあるタイプですから下地処理はしっかりと行う必要があります。予め軽く#800相当の足付け処理用副資材(アシレックスレモン)で表面を研磨し、その後ウォッシュコンパウンド(ハジキシラズ)を使ってさらに良質な足付け処理を行います。

 平面にはスコッチを、入り組んだ個所、谷のラインなどペーパーやスコッチでは当たり難い部分にはナイロンブラシを使います。

 良く乾燥させ、内側をマスキングします。この部分まで塗ってしまうと塗膜同士に強い圧力が掛かって跡が残ってしまったり、固着してしまったりする為です。特に今回は軟化剤を入れるので避けなければなりません。

 可動部はサイズを測ってデータを作製し、カッティングプロッターでマスキングシートを作製する事にしました。

 このような感じで可動部は塗らないようにします。

 台にセットし、本塗り開始です。

 念の為、プラスチックプライマーを塗る前に火炎処理も行っておきます。密着性がさらに向上します。

 ベースコートにはVW社「のキャンディホワイト」(カラーコード:LB9A)を塗り、クリアーはクリスタルクリアーに10%のソフトナーを入れた軟化仕様としています。

 マイク本体にも軟化剤の入ったクリアーですが、全く問題はありません。むしろ傷が付き難くなります(ただし硬化に時間が掛かり、非常に磨き難くなるので普通の塗装には入れないのが一般的です。勿論車体を塗るのに使ってもOKです)。

マイク本体とホルダーはテーパー状になっている為、強く挿し込むとホルダーが広がります。塗装の密着が悪い樹脂な上、そのようなストレスが塗膜に掛かるので普通に塗るだけだと塗膜は割れてしまいますが、軟化剤を入れればそれも大丈夫となります。SHUREは硬いので大丈夫ですが、ゼンハイザーは危険です。

この後一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

BRZ内装パーツ 艶消し黒 本塗り

 先日カーボンシートを剥がしてサフェーサーを塗っておいたスバルBRZのインテリアルパネルです。表面には黒のガイドコートを塗っています。

 元々そうだったのか、もしくはカーボンシートを剥がす為に通常では行わない#80シングルアクションサンダーを使った為なのかは判りませんが、表面はかなり凸凹している為、#320と固い当て板を使って全体のラインを修正します。

 その後は水研ぎでさらにラインを均します。

 こちらのメータークラスターも同様に、#400の空研ぎから始め、

 #600→#800の水研ぎでラインを均し、最後に当たりの優しい布製研磨副資材(アシレックスレモン)でペーパー目を均します。ちなみにこの布製ペーパーで研いでもサフェの塗り肌はそのまま残るので最初から使ってはいけません(またはラッカーサフェならとても柔らかいので大丈夫かも知れません)。

 最初の取り外しておいたモニター枠を取り付けます。元々溶着で着いていたので、同じようにABS樹脂棒を溶かして固定します。

これらは別々に塗装しても良いのですが、塗装後の取り付け時に傷が付いたりしたら嫌なので先に着けておく作戦です(元々着いたまま塗るつもりでしたし)。

 メータークラスターはどうやって固定しようかと色々考えた結果、以前セドリックのグリルメッシュを塗った時に使ったフレームが残っていたのでそちらを利用する事にしました。

 メーターパネル開口部の折れ曲がった個所は、表からだとどうやってもスプレー出来ない為、裏側から塗る必要があります。

また今回は塗装後に磨き処理の出来ない艶消し塗装の為、ゴミを着けないよう立てて塗る事にしました。一挙両全みたいな感じでしょうか。

 インテリアルパネルも同じように、最後は吊るして塗れるようクリップを固定しておきます。

脱脂洗浄後、溶着して取り付けたモニター枠部にプラスチックプライマーを塗布し、本塗り開始です。

 まずはベースコートを塗布します。

 ベースコート時に大きなゴミが付いた場合にはペーパーで削り落としますが、ちょっとした毛埃などはこういった専用のウエス(タッククロス)を使って除去出来ます。知り合いの塗装屋さんに紹介したら凄い物だと驚いていました(昔のはベタベタしていたので小さい物には不向きでしたが、水性塗料が出てからは各社からソフトなタイプが登場しました)。

 ベースコートが終わったらクリアーを塗布します。かなりアクロバットな感じですが、ゴミを着けないにはこれがベストな塗り方だと思っています。

 同様に、裏からフチまで回り込むようにクリアーを塗布します。

 その後徐々に艶が消えていきますが、乾いているように見えても表面はまだヌルっとするので、このままの状態で半日程は吊るしておきます。

 と言う事でしたが、ちょっと気になった事があったのでこの後こちらは塗り直しています。

 画像で見ても判るようなレベルでは無く、むしろそのままでも判る人が居るのかは不明な程度でしたが、今回は【標準コース】でのご依頼ですので後日塗り直す事にしました(ですので他のご依頼品に比べて期間が長くなっております。申し訳御座いませんでした)。

メーターパネルは良い具合に、いつものようにツルっとした艶消しに仕上がっておりますのでご安心下さいませ。

 そして後日熱を掛けて塗膜を完全硬化させた後、改めて表面を研磨して足付け処理を行いました。

気になっていたのは「ライン」で、一部固い当て板を使った後のカクカクした感じが残っていたのでそちらを修正しました。

本塗り後は撮影はしていませんが(ゴミが付くのが嫌なので近寄らないようにしてそのまま強制乾燥に至っています)、先ほど紹介した仕上りと同様(以上)ですのでどうぞご安心下さいませ。

それでは後日完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。また今回同時にご依頼頂いているPRO_Fitオリジナルカーボンプレートも完成していますのでそちらも併せて紹介致します。

どうぞもう少々お待ちくださいませ!

R34スカイラインテールランプ等一式 塗装承ってます

 先日到着しておりましたR34スカイラインのテールランプ、フロントウィンカー、サイドマーカー、バックランプ&リヤフォグ、ハイマウントランプの合計9点です。この度もご贔屓頂き有難う御座います!

 テールランプは純正の新品で、内部を加工されているとの事です。

 フロント・サイドのウィンカーは前期型のオレンジレンズの物との事です。

 バックランプ&リヤフォグも加工された物との事で、クリアーレンズに変更されているとの事です。

 ハイマウントランプとサイドマーカーに着いているウェザストリップ(ゴム)は接着剤が着いているようなので、こちらはフチが捲れるようにしてマスキングで対応したいと思います。

スモーク濃度については「極薄目と薄目の中間」で、先日完成してお納めした「デリカのテールランプくらい」とのご希望も頂いておりますのでそちらを参考にしようと思います。完成時の記事を紹介させて頂きますね。

デリカテールランプスモーク塗装 完成

スモークはべた塗りで、クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」で承っております。

今回のように型の違う製品を同じ様な濃度のスモーク塗装にする場合は、それぞれの塗り方を変えるようにして濃度を合わせます。

例えば上の画像のフロントウィンカーとサイドマーカーとでは元々の濃さ(黒さ)が違う為、同じようにスモークを塗ってしまうと仕上りも濃さがバラバラになってしまいます。

濃さの調整はコート数や塗料中のスモーク含有量で行い、またそれは事前には計りようが無い為、塗りながら調整しなければなりません。スモークの見え方はテールランプの構造(反射板や壁、レンズとの距離など)に依存する為、事前に作製した色板などでは意味が無いのです。

同様に、テールランプだけを塗る場合でも、クリアーレンズ部だけが明るい(眩し過ぎる)場合にはそこだけスモークを多めに塗ったりして調整しています。「長年の経験で」とか「職人の勘」みたいな事は曖昧過ぎて私的に好きではありませんが、この辺は実際に作業しながらでしか対応が出来ない事でもあります。単に黒くするだけなら簡単なのですが、実際は色々と考えて行っているのでかなり疲れる塗装でもあります。

こちらは以前ご依頼を頂いたF50ブレーキキャリパーで、仕様変更に伴って現在は取り外して保管されているとの事ですが、「装着時の雰囲気やバランスは現在のものより気に入っておりました。」とのお言葉も頂戴しました。わざわざ画像の送付有難う御座いました!

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。次のレンズ系塗装のターンは既に埋まってしまっておりますが、この量ですのでこちらは単体で本塗りを行うかも知れません。どうぞ作業着手まで今しばらくお待ちくださいませ。

改めましてこの度もご贔屓頂き有難う御座います!