マツダフューエルキャップ 下準備

先日お預かりしておりましたマツダ純正ガソリン用フューエルキャップです。

稼働する脱落防止用リングから下は塗らないのでマスキングをしておきます。またその際、極力隙間が開くよう下側に引っ張った状態で固定しておきます。

表面はザラザラとした梨地なので、#120→#180→#240の手研ぎで研磨します。隙間にもペーパーを通すようにしてしっかり足付け処理をしておきます。

手で持って塗れるよう芯棒に固定します。

よく脱脂清掃し、念のためガスプライマーによる火炎処理も行っておきます。詳しくは以前施工したディーゼル用フューエルキャップの記事で紹介していますので宜しければご参照くださいませ。

その後は通常通りプラスチックプライマーを塗布し、サーフェサーを塗ります。

サフェはウェットで5コート程を塗っていて、ただし一度に塗り重ねると内部に溶剤が溜まって揮発出来なくなり、塗膜を押し上げて膨らんでしまうブリスターを発生してしまう為、コート間では10分~15分くらいの乾燥時間を設けています(フラッシュオフタイム)。

隙間に入り込むようなイメージでフチまでしっかり塗っておきます。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

ちなみにこのまま直ぐに熱を入れると内部に残った溶剤が一気に気化→体積が膨張してやはり塗膜を膨らますブリスターが発生します。そうなると全部剥離して最初からやり直しになる為、どうしても強制乾燥しなければならない場合は(急いでいる場合は)セッティングタイム=低い温度(40℃以下)でまず溶剤分を抜いてから本焼き(60℃)といった感じにします。ただ最近は熱反応だけではなくUV硬化や湿気によって硬化するタイプが出ている為、これに限らず色々な方法で時間短縮が可能になりました。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

オーディオテクニカAE6100マイク 本塗り

先日お預かりしておりましたaudio-technica AE6100ボーカルマイクです。

赤いリング部分はアルマイト処理が施されていて、このまま上塗りを行っても塗膜は十分に密着しませんから、

表面を#320で研磨して足付け処理を行いました。角のシルバーになっている箇所は素地のアルム無垢が露出されているからですね。尚、固定している芯棒が同じ赤になっているのは今回とは全然関係なく、少し前に「レッドアルマイト風塗装」と言う事でキャンディーレッド+艶消し仕上げにした時の塗装が残っているだけです。こうやってみると同じ様に見えるのが面白いですよね。

よく脱脂清掃し、プライマーを塗布します。

グリルの網目部分は通常のペーパーでは細部まで届かないので、ウォッシュコンパウンド(液状研磨剤)とナイロンブラシを使って足付け処理を行います。一緒に写っているマイクホルダーは別件でご依頼頂いている物で、こちらもペーパーだけでは細部まで届かないので一緒に作業させて頂きました。

ウォッシュコンパウンド後は水洗いで綺麗に洗い流しておきます。

脱脂清掃後、エアーブローをして埃を飛ばしたら本塗り開始です。

まずはベースコートを塗布します。今回は事前にお貸出しした色見本調からホンダ「ビビットブルーP」(カラーコード:B-520P)をご指定頂きました。

ブルーパールが入っているかと思いきや実際にはホワイトパールが2種で、その他青系の原色が3種使われています。

乾燥した時に艶が消えているのはフリップコントローラー(MIX008メタリックアディティブ)が入っているからで、本来の役割としてはメタリック感を強調する為の物ですが、使われている顔料(恐らくはシリカゲル)によって副次的な効果=艶消しになるからですね。艶消しクリアーを塗らないベースコートだけでマット感を出す場合は、これを5%~10%程混ぜたりして使っています。

 そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

1コート目を塗ったら5分~10分くらい乾燥時間を設け(フラッシュオフタイム)、その後表面が乾いたら2コート目のクリアーを塗ります。

自動車ボディのようにエッジが立っていない形状であれば近年流行りの塗装方法=1.5コート塗り=1コート目を薄く塗ってそのまま2コート目を連続して塗る方法で良いのですが、それだとエッジにクリアーが乗り難いので(角のクリアーが薄くなるので)、クリアーの種類に限らずこの2コート塗りを基本としています。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

アーケードコントローラーケース 下塗り

先日下準備=素地調整~足付け処理を行っておいたアーケードコントローラーの筐体=ケースです。

そのまま本塗りを行う事も可能ですが、今回その前にクリアーの下塗りを行います。所謂「二度塗り」ですね。

元々はケース内部に入る画像左側のプレートのみ2度塗りを行う予定でしたが、

筐体を足付け処理した際に細かい凸凹が気になったので、

表面をダブルアクションサンダー#240→#320→#400で研磨しておきました。さらに細かい番手で研いでペーパー目を均すのも良かったのですが、どうせならと言う事で今回こちらもクリアーを下塗りしておく事にしました。

よく脱脂清掃し、プラスチックプライマーを塗布したら、

クリアーを塗って下塗り完了です。

クリアーは本塗りと同様2コート塗っています。

ただしフチにクリアーが溜まるのを避けたかったので、通常使うスプレーガンより口径を小さく0.8mmを使いました。

尚、次に行う本塗りでは内側も一緒に塗装します。

内部に敷くこちらのプレートは表面がザラザラとした梨地で、

クリアーを塗った直後はそれを感じない状態になっていますが、この後完全硬化すると艶引けしたような仕上がりになります。今回それを防止する為の下塗りですね。勿論クリアーでは無くサーフェサーを使っても良いのですが、サフェはそれ自体で肌を荒らすので(凸凹になるので)この溝すべてをペーパー(研磨紙)で手研磨を行うのは現実的ではありませんから、肌を荒らし難く足付け処理だけで済むクリアー(上塗り)を採用しているという訳です。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スバルエンブレム(枠&星ゴールド:背面赤)アクリルプレート下塗り

先日裏側の被膜とメッキを剥がしておいたスバルレヴォーグ前後エンブレムのアクリルプレートです。メッキ枠はそれとは別の工程で下準備を行っています。

表面にもクリアーを塗りますが、そちらは最後になるので現時点では塗料が飛ばないようマスキングをしておきます。今回裏側を塗るので視認性をよくする為ですね(ミストが飛んだりすると見え難くなります)。

プラスチックプライマーを塗布し、まずはクリアーを下塗りします。

初期の頃は直接本塗り=この場合ベースコートから塗装を行っていましたが、数回に一回程度(確率で言うと5%くらい)でクラックが生じる事があったので、今はまずクリアーを塗って一膜作ってから本塗りに挑むようにしています。

尚、今回3個同時に塗っていますがご依頼品は2個で、残り一個は当店の見本用となります。

隙間までしっかりクリアーが入るよう、4方向×4方向=8方向からスプレーをしています。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スバルエンブレム(枠&星ゴールド:背面赤)メッキ枠下準備

先日アクリルプレートの下準備を行っておいたスバルレヴォーグエンブレムのメッキ枠です。

素材はABS樹脂で、その上に装飾クロムメッキが施されています。耐久性が良いので自動車外装メッキ部品の殆どはこの仕様ですが、それ故にそのまま塗っても塗装が密着し難いので、

素地調整を行った上で一旦下塗り=プライマーを塗ってからの作業としています。

他の方法として、密着剤(スプレー糊のような物)を塗ってそのまま上塗りを行えば作業的には(コスト的にも)非常に楽なのですが、経年でペリペリと塗装が剥がれたりしたら嫌なので、

裏側も含め、全体にプライマーを塗布します。

尚、このままウェットオンウェット(半生で塗り重ねていくようなイメージで正規の作業方法)で上塗りを行っても良いのですが、やはりというかプライマーのラウンド=肌目が残ってしまう事もあるので、

上塗りでは無く中塗り=サーフェサーを塗る事にしています。

プライマーの役割は主に防錆や密着性で、サフェーサーの役目は膜厚の充填効果となりますが、それ故にサフェはさらに肌が荒れやすいので、一旦この後熱を入れて完全硬化させ、後日全体を研いで平滑にしてから上塗りを行うようにします。

プライマーは全体に2コート、サフェは表側を3コート、裏側を1コートといった感じです。

塗装屋さんなら判ると思いますが、プラスチックパーツのフチはちょっと盛り上がったような感じになっていて、なので間にサフェを入れる事でスムースなラインになるようにしています。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!