レコードプレイヤー アームベース サフェ入れ

player7 先日お預かりしておりましたレコードプレーヤーのアームベース部です。少し早いですが他に下地処理を行う案件があったのでこちらも削って下地の様子を見てみる事にしました。

player9傷の部分を削り落としてみたところ結構深く、プライマーだけでは跡が残ってしまうのでサフェーサーも塗る事にしました。

player10 尚、既存の塗膜は問題無く密着していますし、前回ご依頼頂いた時のように錆も出ていませんので総剥離はしなくて済んでいますからご安心下さいませ(費用が上がった分はこちらで相殺出来ています)。

player11下面にはゴム脚が付いていますが、そちらはマスキングで行うので外さずに済む予定です。

この後熱を掛けてサフェーサーを硬化させたら全体を研いで下地を作り本塗りとなります。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ジュークリヤガーニッシュカバー&メッキモール 下準備

juke4 ジュークのパーツも作業進行しておりますのでご安心下さいませ。

こちらはリヤガーニッシュに被せるタイプの社外品ステンレスカバーです。

普通にダブルアクションサンダーを掛けようと思っていましたが中央の細い部分に折れ目が出来てしまいそうだったので、部品に圧力の掛からないサンドブラストでの作業にしておきました。

juke5サンドブラストで足付け処理が完了です。

juke6 良く洗浄し、台にセットして、

juke7 プライマーを塗ります。

jukeフロントグリルモールの方は見た目はステンレスと同じように見えますが全く違います。ABS樹脂の上に銅メッキと装飾クロムメッキが施されていて、これにサンドブラストを当てるとメッキが捲れてしまい大変な事になります。メッキは塗装と違って素材に密着している訳では無いので局所的にでも剥がれるとかなり面倒です。メディア(研磨粒子)にウォールナットビーズ(クルミの殻を粉にした物)を使って行っても同じようになるので、多分熱が原因なのではと思っています。もしかしたらウェットブラストなら上手く行くかも知れません(私はしませんし、そもそもウェットブラストも無いですし・・・)。

juke8と言う訳でメッキ素地用の下地処理は少々違う方法で行い、最後は普通のサフェーサーを塗ってありますので、こちらは後日熱を掛けて完全硬化させたら全体を研ぎ出してラインを整えます。元のメッキを剥がしている訳では無いので既存のラインが崩れている訳では無いのですが、ウレタンサフェーサーとその下に塗っているプライマーで結構な膜厚になっているのでその肌を平滑にする為です。

装飾クロムメッキに普通の塗膜と同様の密着性を確保するのはそれなりに面倒ですので、場合によってはメッキを剥がしてしまうケースもあります。メッキがなくなっても強度が保持できるならば、密着剤を使って塗られてしまうよりかは全然マシと言うか間違いがありません。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

Wilson テニスラケット サフェ入れ

wilson2 先日お預かりしておりましたウィルソンのカーボン製テニスラケットです。

wilson3 旧塗膜はここまで剥がすつもりは無かったのですが、やはりと言うか自転車カーボンフレームの塗装と同じく怪しい層があったのでそこまで削り落とす必要がありました。具体的に言うと、下から艶のある赤が出てきました(実際はつや消し仕上げで、足付け処理がされていれば下から艶のある層が出てくる事はあり得ません・・・)。

それにしても自転車フレームよりもボディが細見なのでエアーツールは殆ど使えず、ほぼ手作業での研磨作業となっています。

wilson4最終番手は#240まで均し、さらに外周のグロメットが嵌る溝の部分は#320→#400 まで仕上げました。

wilson5 と言うのも、ここに塗膜が着くとガットを固定する為のグロメット?が嵌らなくなる為、極力塗膜を付けたくなかったのです。

サフェーサーは全部で6コート塗りましたが、溝の部分は最後の2コートのみにしたかったので最初はマスキングしてあります。6ミリ幅のマスキングテープを半分程織り込んでフチがペラペラ捲れるようにして、それを左右に展開するように二重に貼ってます(上手く説明出来なくてすいません。車の塗装屋さんならこの異様な作業が判って頂けるかもです)。

wilson6 穴の裏側が塞がっていればエアーが通る事も無いので、結果内側から塗るサフェーサーも穴の中に入らずに済みます。スプレー塗装の弱点は空気止まりの所に塗料を塗着させる事が出来ず、それを利用した感じです。

wilson7 ラケット下部の方には溝が無い為、ここのみ穴の中に詰め物をしました。綿棒の先端をカットして詰めています。ただしこの場合、塗料の表面張力により穴の周りに余計に塗料が溜まってしまう恐れがあるのでここは塗り方に注意して対応します。

wilson8 全体にサフェーサーを4コート塗った時点で溝に貼ったマスキングテープを剥がしました。

wilson9 5コート目からのサフェーサーはシンナーで希釈してさらに膜厚が着くのを防ぎ、2コートのみに留めています。

wilson10溝の部分も穴の中もサフェーサーの膜厚は極力抑えられたと思います。

この後60℃40分程の熱を掛けてサフェーサーを完全硬化させたら再度全体を研ぎ出します。一応旧塗膜の剥離の段階で既存のラインを損なわないよう気を付けて研いでいるのでそんなに激しく研ぐ必要も無いと思います。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

コペン バンパーセンサー(ソナー)塗装 完成

copen13大変お待たせしました!ダイハツコペン用純正バンパーセンサーの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

copen1元々はこのように黒い製品で、中央は金属素材につや消しの黒が塗ってあって、周りはプラスチック素地そのままとなっています。

copen2ネックなのはこれ以上部品の分解が出来ない事で、それにより間に挟まれたゴムリングが外せない為、マスキングで作業しなければならない事です。

copen2しかもこのゴムはシリコーン樹脂系のようでマスキングテープもしっかりと張り付いてくれません。

copen5そこで考えた対応策としてはゴムリングの内側と外側を別々に塗る方法で、これならマスキングテープをしっかり固定出来るので綺麗に塗り分ける事が可能です(と言う程簡単でも無く、かなりの手間も掛かっているんですけどね)。

copen14ただこのパーツは今回が二回目となるので、マスキングシートのデータは予め作成してあった物が使えたのでその分は楽でした。

copen15またピッタリのサイズに綺麗な円を手作業でカットするのは非常に難しいのですが、その点はいつも仕事で使っているカッティングプロッターのお陰で助かっています。

copen16中央の金属部分にはフライス加工した時の溝みたいなのがありましたが、表面に塗られていた黒を多少削れたので殆ど目立たなくなりました。

copen17光を反射し過ぎて艶具合がよく判らないので少し暗い場所に移して撮影してみました。

copen18色はコペン純正色の「ブライトシルバメタリック」(カラーコード:S28)で、クリアーは高品位なタイプのクリアーに変更しています。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

W124 Engine cover

benz251先日よりお預かりしておりましたメルセデスベンツW124のエンジンヘッド・タペットカバーです。お急ぎだった為に作業内容を紹介する前に先に発送まで完了させて頂きました。

そのまま施工例のページにさせて頂きますので改めて最初から紹介させて頂きますね。

benz253 今回のご依頼品はこれでも状態の良い方ですが、やはり塗膜の下からは腐食が見られるので下地からやり直す必要があります。

benz252 またこの部品は素材がマグネシウム合金の為、単に塗膜を剥がして塗り直しても再発する可能性が非常に高いのも特徴です。

benz254 さらに表側だけならまだしも、裏側に塗られた塗膜も剥がれ掛かっている物が多く、再塗装の際には表裏共にサンドブラストを行って塗膜を剥がす作業が基本となります。

また通常のサンドブラストでは腐食を根こそぎ取り除くのは困難な為、当店ではサンドブラスト専門店に委託して強力な直圧ブラストで施工して貰っています。

benz255また今回はヘッドカバーの横に装着されるプラスチックパーツも一緒にご依頼頂きました。

現状としては表面が劣化して全体が白っぽくなっているので、これを改めて艶消し黒に塗り直して新車時の黒々とした姿に戻します。

benz252旧塗膜と共に腐食も根こそぎ削り落とされて戻って来た状態です。

benz253裏側の塗膜と腐食も綺麗に削り落とされて来ました。

到着した際には乾燥材と一緒に密封された状態で、開封して空気に触れたその瞬間から酸化は始まりますので、この後即プライマーの塗装となります。

benz254 腐食して隆起した個所はダブルアクションサンダーで削り、その後全体をシンナーで荒い流すようにして脱脂洗浄を行います。

benz256 各部はマスキングし、まずはプライマーの塗装となります。

benz257 使用するプライマーは耐蝕性の高い浸透型エポキシプライマーで、プラグカバーには裏側にも塗布します。

benz258 艶が出ると面が凸凹しているのが判ると思います。

これらは結晶塗装なので目立たなくなりますが、艶あり仕上げにする場合はこれも全て平滑にしなければならない為に多大な手間と費用が必要となります。

benz259 通常のプライマーは薄塗りが基本ですが、ビスフェノールA型のエポキシ樹脂であれば厚塗りも可能な為、しっかりと塗り込んで耐食性を高める重防錆仕様とします。

ここで一旦熱を掛けて硬化させます。

benz260 そして結晶塗装を塗ってさらに熱を掛けて硬化させ、本塗りが完了となります。

benz261

benz263 benz262 benz264 プラグカバーは表面が凸凹していましたが、結晶塗装の特徴でもある「素地の粗さが目立たせない」効果で美しい仕上がりに見せる事が可能です。ヘッドカバーなどの鋳造部品によく採用されるのはこれが理由ですね。

benz265 car153結晶塗装は140℃~170℃の熱を掛けて硬化させるといった特性上、熱による色焼けで色ブレが頻繁に起きますが、一応今後の参考の為に色見本も作成しておきました。

benz266こちらのプラスチック製のカバーは通常の塗装(2液ウレタン塗装)の為、別工程で作業しています。

下地処理は#800のスコッチブライトとウォッシュコンパウンドでの足付けと、スリーポインテッドスター周りはナイロンブラシを併用してしっかり処理しておきます。

benz267よく脱脂処理をし、プラスチックプライマーを塗布したら本塗り開始です。

benz268まずは通常通りベースコートの黒を塗り、つや消し専用のクリアーを塗って本塗り完了です。

benz269クリアーは通常の艶ありと同様に硬化剤を50%入れるタイプのつや消しクリアーで、塗った直後は艶がありますが、時間が経つにつれて画像のように綺麗に艶が消えていきます。

benz270 そして完成です。

benz271 オイルキャップが装着される部分は、パッキンが当たる面を削っています。

benz272 benz273 benz274 benz278 benz275 benz276 benz277benz281こちらは結晶塗装では無く通常のマットブラックで仕上げています。

benz279実際に装着した状態をイメージして撮影してみました。

benz280当初は結晶塗装の赤をご希望されていたのですが、途中でこちらの青に変更となりまして、間に合って良かったです。

この度のご依頼、誠に有難うございました!