透過色相環キーホルダー 完成

5年くらい前に挑戦していた透明な色見本キーホルダーですが、見ての通りこれはどうにもならないぞと言う事で一旦は諦めていたのですが、その後ご要望もありましたので改めてチャレンジしてみる事にしました。忙しくなればなるほど何か違う事をしたくなる(現実から逃げたくなる)という人間の性質を良い方向に利用したような感じですね(笑)。

これまでの色見本キーホルダーは穴の開いた背板に色相環のピース12個を嵌めていく方式でしたが、透明になるとそうはいかないので(勿論試しましたが全く上手くいかなかったので)、色相環のピース一個ずつに接着剤を塗り、

しっかり押し当てた状態で、

紫外線を当てて硬化させます。

結果としてはあまりにも酷い気泡だらけの状態になってしまったので、

その他重しを載せたりもしてみたのですが全く上手く行かず、

色々と試して結局色相環ピースの自重に任せた方式が一番綺麗に出来る事が判りました。

ただその間色相環のピースはフリーな状態になってしまうので位置がズレやすく、その辺もかなり色々と試して一番良い方法を見つけていきました。

気泡の混入をある程度解消できるようになってからは、並行して枠の方も進行させます。

結果としては裏面パネルと表面パネルの接着は諦め、それぞれをネジで固定する方法にしました。

ネジについてはトルクスなど色々な形状やサイズを取り寄せて、

最もシンプルで主張しないM2のステンレス製ナベのプラスネジを採用する事にしました。長さは5mmです。

ボール盤で穴を開けようとすると表側と裏側のパネルで位置を合わせる必要がありますが、データ上で位置を決めてそれ通りに穴を開けられるレーザー加工機はこういう場面でとても有効です。

 尚、初期の頃は先に表と裏のパネルをネジ止めし、

その後周りをマスキングして色相環と一緒に中央の窪み部分にクリアーを塗っていたのですが、

その後は背面単体の状態で全面にクリアーを塗る方式に変えました。 塗り肌の凸凹が見えてしまうのでなんか気持ち悪いと思っていましたが殆ど気にならず、これは本当に良かったです。

並行して新たな色相環ピースの作成も行います。

丁度海の日の祭日(の代休的な日)があったのでそちらを利用して本塗りを行いました。

ちなみにこれまでの透過塗装=キャンディーカラーはミラーアクリルへの塗装だったので「片面分」の濃さで良かったのですが(入った光が反射して帰って来るので2倍の濃さに見えます)、今回は一方向のみなので単純に倍の濃さにする必要があります。

とは言え濃すぎると明度が落ちて暗くなってしまうので、塗りながら丁度良い濃さを見つけていきます。今回その為に白い50mm幅のマスキングテープを取り寄せました。

さらに並行して枠も作成します。素材以外は全部自分で作っているのでまあまあ大変ですが、企画だけして外注依頼にしたりするよりも自分で手を動かしている方が断然好きなので結構楽しくやらせて貰っています。今苦労をしておくのは塗装屋を引退した時の為でもありますしね。

色相環のピースが出来たので試作作業を続けます。

かなりの場面でトライ&エラーが続きましたが、

とりあえず試作第一弾が完成です!

とは言えちゃんと出来たと言えるのは5個中一個だけで、今のところ成功率は20%です。

「ハンドメイドだから」と言う事で逃げに走る事も可能ですが、

改善出来る余地はまだあったので、この後も試作を続けます。

今回の5個で最も良かったのがこちらですが、それでもかなり気泡が残っているのが判るかと思います。「気泡が出来ない」って言うのがウリの接着剤なのですが、現実は中々難しいですね…。

と言う訳ですが、折角なのでB品を持って外で撮影をする事にしました。

物体=色見本キーホルダーを通して向こう側の景色が見えるのは今まで無かったので中々面白いですね。

元々仕事の為に作っていた色見本ですが、段々と昇華してアクセサリーとしても完成度が上がっていくのが面白いですね。

そして遂に!色相環ピースの接着方法から作業内容を見直し、遂に納得の出来る仕上がりにまで出来ました!

全面の枠パネルを取り付けて動画を撮影しました。

結構適当に撮影した動画をXにアップしたところ、夕方くらいから夜に掛けてアクセスが増えていき、翌日には1万いいねを超えていました。ブックマークも2000を超えているので、これはかなりの数が売れるかも知れません。

とは言え本業の合間に行っている作業なので一日生産率は一個にも満たないですから(そもそも何も出来ない日の方が多いです)、今後は作業内容をマニュアル化して、いつものアルバイトに塗装以外の箇所を手伝って貰おうと思います。

自身同じ事を繰り返すのが余り好きでは無いのでその都度(今だとデザフェス出展毎に)新しい物を作るようにしているのですが、今回それが上手く嵌ったのかも知れません。

既に次に作りたい事も決まっているのでそちらも進行次第紹介したいと思います!

ヤモリ型色見本キーホルダー完成

5月のデザフェスで販売を予定している色相環のピースとヤモリを組み合わせた色見本キーホルダーです。

元々はこの様な色相環の形に揃えた色見本キーホルダーだった物を、

枠のパーツはそのままにヤモリを組み合わせ、

色相環12色のピースを散りばめて作成しています。一つ一つレーザーで切り出して塗装を施したオリジナルのハンドメイド品となります。塗料も全てSTANDOXです。

各ピースを一つずつ接着し、

クリアーを塗る事で一体感を出しています。

最後に塗装済みのヤモリを組み込んで完成です。

今回は12個作りました。

当SNSのアイコンとして使っている黒枠+ソリッドカラーの仕様も3個作りました。

ソリッドカラー仕様のヤモリはブガッティのティファニーグリーンを採用しています。骨無しのヤモリは7,000円を予定しています。

3個の内の一個のヤモリは表側では無く裏側から塗装した仕様で、さらに骨の形をレーザーで彫って蛍光ピンクを塗装した骨格標本風になっています。表側にはクリアーコートも施しています。骨付きヤモリは700円アップで7,700円を予定しています。

こちらは同じ黒枠にミラーキャンディー仕様の色相環ピースとヤモリを組み合わせた仕様となります。こちらは骨無しなので7,000円を予定しています。

ヤモリはライム&グリーンのグラデーションとしています。こちらも7,000円を予定しています。

中段です。枠は見る角度で色味が変わるクロマフレア系のカラーで、左側から「アンドロメダⅡ」「アンドロメダ」、一番右が「マゼラン」 該当のクロマフレアカラーです。右から2番目は本物のクロマフレアカラーでは無く、正面で紫味が出るクロマ風の顔料「HL-150」を使用しています。

左端の枠はアンドロメダⅡ、ヤモリはアンドロメダ+表面からの骨格彫刻となります。マジョーラー=クロマフレア顔料を使った枠は¥1,000アップで8,000円、さらに骨ありなので700円アップで8,700円を予定しています。

左から二番目は枠がアンドロメダ、ヤモリはマゼンタとパープルのミラーキャンディーグラデーションとなります。こちらは骨無しなので8,000円を予定しています。

中段右から2番目のヤモリも先ほどと同じで、こちらは骨無しなので8,000円を予定しています。

枠がマゼラン、ヤモリはアンドロメダ該当、表側から骨格彫刻しています。こちらは骨ありなので8,800円を予定しています。

最下段です。

表面の枠はTwitchのカラーにも採用されているパントン814の紫近似色で、裏面とヤモリはブガッティのティファニーグリーンとなります。ヤモリも同グリーンと骨を蛍光ピンクにしてPOPな配色にしてみました。骨ありなので7,700円を予定しています。

枠はフェラーリビアンコフジで、ヤモリはキャンディーレッド+骨となります。ホワイトパールの清潔感と毒々しい感じを組み合わせてみました。こちらも7,700円を予定しています。

その隣は黒枠と、先ほどと同じくキャンディーレッド+骨のヤモリを組み合わせました。配色としては間違い無い感じですね。こちらも7,700円を予定しています。

下段右端は蛍光ピンク+ラメの枠とティファニーグリーン+骨のヤモリを組み合わせてみました。裏面はパステルピンクとなります。骨のおどろおどろしい感じと可愛い配色でメンヘラっぽいイメージにしてみました。こちらも7,700円を予定しています。

枠付きのヤモリキーホルダーは数が作れないのでウェブ販売は出来ませんが、デザフェスに来られる方であればお取り置きに対応しようと思いますので、ご希望の方はXからDM頂ければと思います。

デザフェスの出展についてはまた後日改めて紹介しようと思います。

ペールカラー色相環 本塗り

先日完成させていた淡いトーンの色相環12色です。

ちなみに通常塗装業界では「トーン」という呼び方はしないのですが、SNS等で一般の方に紹介する場合はこの方が分かり易いので最近は進んで使うようにしています。

尚、「トーン」とは明度と彩度の組み合わせで表現した色調の事で、「高いトーン」は明度も彩度も高く、逆に「低いトーン」はどちらも低い色味を表します。こんな曖昧過ぎる表現だと厳密な色を扱う(作る)場面では使えないので、自動車補修塗装(板金塗装)業界ではほぼ聞かない単語です。「まだトーンが低いですね」なんて言ったら上司(親方)に引っぱたかれるのは確実です(昔は本当にそういう業界でした…)。

と言う訳でまずは材料の準備をします。画像に写っているのは色相環キーホルダー用に使うピースで、厚さ3ミリのアクリル板をレーザー加工機で扇状の形にカットしています。

今回これを艶あり12色+艶消し12色で合計24色、キーホルダー400個分くらいは作りたいので合計10000個程を塗れるよう準備をします。

 たださすがにそういった事を職場では出来ないので(そんな事を業務時間内に行うと会社は直ぐに傾くので)、カットした材料は自宅に持ち帰って行ないます。幸いにして平日仕事が終わってから呑みに行ったりする事はしないので、毎日自宅で2時間くらいやれば一カ月で実質40万円分くらいのコストを省けます。早く帰れば猫も喜びますし(多分)。

そして出来上がった物を工場に持ち込み、今回はお正月休みを返上して本塗りを行う事にしました。

また今回は15cmの卓上色相環時計用のピースにも塗装を行います。とにかく12色塗るのは準備も大変なので、もう当分やらないで済むようにしたいんんですよね。

と言う訳で三が日も終わらない内に本塗りを終えました。ここ一年くらいあり得ないくらい仕事量が増えているので、趣味の物を塗るのは休日を潰すしか方法が無いんですよね。お陰様で昨年は売り上げも落ちず楽しい事や新しい事を色々と出来た一年になりました。

艶消しも良い感じに仕上がりました。これは楽しみです。

塗装をしたら終わりではなく、この後はそれらを板から取り外したり傷や汚れがつかないよう保管しておく作業が続きます。さすがにこれは家に持ち帰ってやる事は出来ないのでアルバイトを頼むことにしました。幸いにして社会人になった娘が工場の傍に住んでいて、ただ勤務先では副業が禁止になっているみたいなのでうちで闇バイト的に作業を手伝って貰っているという感じです。

背板の色は原色に近い白と、今回のペールカラーに合わせて暖色系の白=オフホワイトを作る事にしました。

ちなみに自補修業界ではこういった「オフホワイト」などという言葉も使う事は無く、今回の場合だと「黄色味のある白」というのが正解です。色名でベージュとかはありますが、やはりそういった呼び方もしません。「青い白」「黒い白」「赤い白」「白い白」(?)などと言ったりするのが一般的だったりします(勿論私の知る限りで普通に使っている所もあると思いますが)。

背板はいつものようにMDF板をレーザー加工機でカットして作ります。

ちなみにMDF材の弱点は水ですが、塗装する事でそれを防げるのが気に入ってます。

色見本を元に色を作ります。後で同じ色が作れるよう配合データも作っておきます。

と言う訳でそれぞれ違う二種類の白を塗りました。

この後裏側と側面に黒を塗るのですが、一つ一つマスキングするのは大変なので(最初はそうしていました・・・)、

要らない紙=私の場合は古いカレンダーを取っておいていて、それにスプレー糊(55)を塗って白を塗った面を貼り付けてマスキングとします。一度に出来るしコストも掛からないのでかなり良い方法だと思ってます。動画も撮影したので紹介しますね。

と言う感じで再びアルバイトをお願いしました。

各ピースはピッタリ並べられるようデジタルデータで治具を作っているので一応誰でもちゃんとした物=規格品に収まるレベルで作れるようにしています。「手作りだけど大量生産品のようなカチっとした物」が好きなので、こういった工程を考えるのも楽しかったりします。

趣味の物ですがさすがに採算が合わな過ぎるのはマズイので、使用するパーツはそれぞれ違うショップさんから買っています。具体的には以下のような感じです。

■MDF板・・・楽天のMDF板専門店から100枚くらいをまとめ買いして送料を節約

■アクリル板・・・アクリル板専門店の安価な端材セットを利用(10kg 2,000円)

■ムーブメント・・・専門店から送料無料になる金額でまとめ買い

■針・・・アリエクスプレスからまとめ買い

アクリル板をレーザーでカットすると断面の分子構造が崩れる為か、塗装した際にその部位が溶剤に侵されひび割れが生じ易くなります。最初は気にしなかったのですが落として割れたように見えてしまうので、和柄紙を貼って見えなくするようにしました。これもレーザー加工機でカットしているので大きなコストを掛けずとも綺麗で簡単に作れるのが気に入っています。

・・・が!

先日レーザー加工機が動かなくなってしまい、こういった作業が全てストップしてしまいました。

以前にも電源が入らなかった事があって、今回は電源は入るのですがレーザーの出力が出なくなってしまったので、恐らくこの電源ユニットのどこかが原因なのでは?と思った次第です。幸いにして同じ型の物が入手可能だったので現在到着待ちといった感じです。

場所があるならもう一台あっても全然良いので、これでダメだったら新しいのをもう一台買ってその間に直したこちらを自宅用にとかでも良さそうですね。またはどこかファブスペースを利用するとかでしょうか。とにかく何とかしないとですね。

ヤモリ型色見本キーホルダー 完成

先日作成していたヤモリ型の色見本キーホルダーです。デザフェスでの販売に向けて撮影を行いました。

上段がパステルカラー、中段は枠がマジョーラ「アンドロメダ」該当のクロマフレアカラー、下段左側2個がマジョーラ「アンドロメダⅡ」、「マゼラン」「トラぺジウム」に該当するクロマフレアカラーの枠となります。

ヤモリについてはミラーアクリルにキャンディーカラーをグラデーションさせたりと色々な仕様があります。

散りばめらたピースは色相環の12色と、空いた隙間に違う一色を入れていたりします(スモーク等もあります)。

先に枠だけを完成させ、そこに予め塗装を施した各ピースを配置~接着し、最後にクリアーでコートしています。めちゃくちゃ面倒くさい内容になっています。もはや利益を出すとか趣味とかの範疇を超え、何かに挑戦しているような感じですね。

各画像はいつもの通りサイズの縮小以外は未加工となります(彩度やコントラストを強くするなどの画像加工は一切していません)。

ちなみに中段一番左側にあるののみ、色相環ピースを「メタリックキャンディー」にしています。

他の物はミラーアクリルの上にキャンディーカラーを塗装しているだけなので手間は掛かっていませんが(むしろ作業自体はソリッドカラーより楽です)、こちらはシルバーメタリックを下地に塗っているので塗装回数もバリ取りも非常に面倒な物となっています(なので1,000円アップとしています)。

下段左側の二個はアンドロメダ該当で、こちらにはイモリを暖色のオレンジキャンディーにした仕様を作っています。

こちらの2種は明度が高く、映える感じが良いですね。

とにかくこのピースの隙間にクリアーを入れるのが大変で、エアーの吹き返しに負けないようエアーブラシのノズルを10mmくらいまで近づけてスプレーしています。

動画も撮影しました。

裏側は通常通りRGB値の色相環をレーザー彫刻&白で塗装しています。

私的に一番好きなのがパステルカラーで、ただあまり人気は無いだろうなぁと思ってこの3個しか作ってません。評判が良ければまた作るかも知れませんが日に日に本業が忙しくなってしまっているので時間が掛かる(その割に値段は上げ難い)ヤモリシリーズは今後は抑えめになるかもです(そもそも今回も数年ぶりの完成かと)。

他ではまず見ない物なので、カバンとかに着けて外に持ち出すとしたらパステル系はめっちゃ可愛いと思うのですが…。

単に接着するだけでは無くわざわざクリアーを塗っているのは、取り付けたピースと本体との一体感を出す為で、言われなければ判らないようなところではありますが、意外と人間の能力は高いのでぱっと見でこれは普通じゃないな…と気付いてはくれるのではと思ってます。

とくにこちらのアースカラー=フォルクスワーゲンのハーベストムーンベージュはとても気に入っています。売れなければ自分で買い取ってしまおうかと(笑)。