新原色 コースガラスフレーク PP304

以前から懇意にして頂いているオートサプライヤーさんから、新しい原色が出たとの事で早速購入してみました。こちらのシリーズはSTANDOXでは無くAXALTAになっていて、DUPONT(現CROMAX)と共用になっています。そして中国製です(苦)。

ぱっと見はパールですが、こちらは「コースガラスフレーク」で、MSDS(安全データシート)はまだ配布されていないのですが、先に販売されているこれの細かい方(ガラスフレーク:PP302)のMSDSを見てみると、原料は80%~90%が「酸化ガラス繊維」との事なので、今回のこれもそれと同様かと思われます。

ちなみにパールのように見えるのは、それらと同様ガラスの周りに酸化チタンがコーティングされているからだと思います(PP302では二酸化チタンが10%~20%含有されていました)。

ちなみに「コース」は「coarse」の事で、粒子が粗い事を示しています。逆の細かいのは「ファイン」ですね。

と言う訳で、早速色見本を作っておく事にしました。

それぞれの下色としては、左側がVWキャンディホワイト(LB9A)、右が黒(STX MIX571)の二種類を用意しています。今回の原色は、既存のガラスフレークのように粒子が黒くないので白の上にも塗れる!というメリットがあります。

参考までに以前購入したガラスフレークも紹介しますね。

こちらは透明なガラスでは無くまさに鉱物!といった感じなので、白のような明るい色の上に塗るとこの黒い粒粒が見えてしまい使えません。

という訳で、PP304のパウダー顔料を、ベースコート用の樹脂(MIX599)に混ぜました。含有量は5%としています。

それをシンナーで希釈し、ウエットで3コート塗り、そして最後にトップコート=クリアーを塗りました。

白の上だと単なる粗めのパールといった感じがしないのでも無いのですが、

黒の上だとパールでは見られないような輝きを表現してくれます。

ただ白の上に塗った場合は、ホワイトパールの時と同様、見る角度によっては白が濁るような傾向にはあります。まあ初期の頃のパール顔料に比べれば全然マシですが、私的にはこれがちょっと嫌な感じですかね。

黒の上に塗った場合は少し青み掛かったような感じで、曲面で見ると金属感が強く感じられてとても結構格好良いです。メタリックより使い易いので(ムラを気にしなくて良いので)これは使えるかも知れません。私が言う事でも無いのですが、マツダはマシーングレーよりこっちの方がよかったのではと・・・。

参考までにベアブリックも塗っています。

今回は白と黒だけですが、どの色にも使えるので他にも色々試してみようかと思います。

ちなみに自動車ボディに採用されている色としては、ホンダNBOXに採用されているピーチブロッサムパール(カラーコード:R573P)のようです。ピンクとの組み合わせも面白そうですね。とりあえずマイクの色見本を作ってみようと思います。

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