先日下塗りとして一旦艶ありの黒に仕上げておいたロータスエキシージのスロットルボディです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させておきました。
通常「メッキ調の塗装」と呼ばれるような塗装を行う場合はこのまま足付け処理無しに専用の塗料を塗りますが、色々問題があったので今はそちらは行っておりません。と言うかそれなら本当のメッキ屋さんに出した方が良いですからね。
と言う訳で再び全体を足付け処理します。ペーパーは#1500のみで、あとはスコッチとナイロンブラシにウォッシュコンパウンドを併用します。
台にセットします。片手で持ってスプレー出来るようにしてあります。
前回と同様、道先案内人的な役割をして貰う色見本も用意しておきました。
続けて、STANDOXの高輝度メタリック「JLM-906」とバインダー(樹脂)を「1:6」にした物を塗布します。塗装している条件は前回ヘッドカバーを塗った時と同じで、スプレーガンも同じデビの低圧ガンを使っています。
尚、JLM-906を使ったSPFシルバーについては以下の記事が判り易いと思いますので宜しければご参照下さい。
SPFシルバーを塗った色見本を確認しながらコート数を決めていきます。
ちなみに通常ベースコートでゴミなどが着いた場合はペーパーの中研ぎなどで対応は出来ますが、SPFシルバーのような高輝度メタリックは延々その跡が残るので触れないのが一番です。どうしても、と言う場合には、上記のような専用のタッククロスなる物で塗膜の表面を軽く撫でるようにして取り除きます。それで駄目なら黒からやり直しが方が良いかも知れません(ただし余計な膜厚はつくし肌は荒れるしとまるで良い事がありませんが・・・)。
参考までに、以前ご依頼頂いたヘッドカバーの画像も紹介しますね。
光に当たると激しく反射しますが、下地の黒が透けているので角度をつけるとその黒さから金属的な質感に見える、と言う作用があります。
塗り難い箇所はスプレーガンはパターンを一番小さくして狙う打っています。最初は結構使い難いと思っていたDeMIⅡスプレーガンが役に立ってくれています。
今回のような3コート塗装は一度塗り過ぎたりすると元に戻す事が難しくなりますが、先に試し塗りをする事で思わぬミスやブレを修正する事が出来ます。
それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!