オデッセイビームライトガーニッシュ 下地処理

 先日裏側に貼ってあったスポンジテープを剥がしておいたホンダ純正品、装飾クロムメッキ素地仕上げのオデッセイのフロントビームライトガーニッシュです。

 下地処理をした上で、まずは裏側と表側にプライマーを塗布します。

 さらにその上にサフェーサーを塗布し、一日以上寝かした後に熱を入れて塗膜を硬化させます。

尚、今回のような「単色べた塗り」であれば【お任せ仕上げコース】でも対応は可能で、今までの御依頼頂いた同型製品についてはこのコースでのご依頼となっていますが、今回は【標準コース】でのご指定となっていますので、プライマーの塗り方やサフェーのコート数など、いつもより多めに行っています。

【お任せコース】と【標準コース】の違いとしては、塗装後の磨き処理を省くかどうかと、それ以外にも作業の違いによってその都度費用も変わります。今回はオーナー様より「後で後悔したくないので丁寧に」と承っていますので、その分の作業を加えた金額設定となっています。

ただ全ての作業でそれを行うと、結局「自動車の塗装」と同じ金額設定となってしまう為(レーバーレート×時間、いわゆる「指数」を適用したお見積もりです)、小物に特化して塗装を行うメリットが少なくなってしまいます。

そこで【お任せコース】といったコース設定を設ける事により、高品位な塗装(簡単に言うとベンツやBMW、フェラーリなどを塗るような内容)を、極力安価で提供出来るようにするよう各コースを設定するようにしました。

ちなみに【最高仕上げコース】は「実作業に掛かった時間×¥8,000」といった算出方法となりますので、お見積もりは全ての作業が終わった後、ご納得行くまでお付き合いはしますが当然かなりの金額となるので余り現実的ではありません。大手メーカーが何度やっても納まらなく、もうお手上げとなった案件などを当店が代わりに行うといったご依頼が殆どです。

 研ぎ作業を行う前に全体に黒をスプレーします。研ぎ具合を確認する為のガイドコートですね。

 最初は#600で水研ぎし、

 その後#800水研ぎ→布状の研磨副資材(アシレックスレモン)を使ってペーパー目を均します。

右が研ぎ終わった後で、左が研ぐ前のガイドコートを塗られた状態です。こうやってサフェーサー表面に何かしらが塗ってあれば研ぎ忘れが防止出来ますし、また研いでいる最中もラインの崩れや深い傷などを確認する事が出来ます。また必要に応じて途中で再びガイドコートを行う事もあります。これをせずにサフェを研ぐと言う事は殆どありません。

この後両方とも研ぎ終わったら一旦ホコリの付かない所に保管し(工場二階の保管部屋か恒温器の中)、タイミングが来たら本塗りとなります。まだもう少し先になるかと思いますが、どうぞもう少々お待ちくださいませ!