Roland MIDIキーボード 本塗り

MIDIキーボード クリアー下塗り

先日分解して下塗りの為のクリアーを塗っていたローランドのMIDIキーボードです。先週末にようやく時間を見つけて本塗りを行いました。

 今回は枠の他に黒い鍵盤部分も塗りたいので、塗装時にそれを固定する為のクリップも追加で用意しておきました。

 こんな感じで鍵盤を一つ一つ固定して・・・

と思いましたが、仕事でも無いのにこれを一つ一つ塗るのは少々厳しいのでは無いかと感じまして、

 専用のジグを作ろうと思い、クリップの先だけが100個入った物を買ってみました。

しかし後にこれは大きな間違いと気づき(いつもの事ですが・・・)、他に何か良い方法が無いかな~と通勤中に考えていたところ、

 形状が同じ物であれば、と言う事で、

 採寸してIllustratorでデータを作り、

 端材のMDF板をレーザー加工機でカットし、

 それに鍵盤に挿し込むようにしました。

 射出成型品なので形状がテーパーになっている為、単に差し込むだけでもかなりしっかり固定する事が出来ます。

 と言う訳でいきなりですが、本塗り完了となります。

 色は当初の予定通りで、クロマフレア風パウダー顔料No.2を採用しました。見る角度によって「青→紫→赤→橙」へ変化する塗装となります。

 本物のクロマフレア顔料程にキレのある発色では無いのですが、材料を低コストで購入出来るルートを見つけたので、今までのように材料費を別途計上したりせずに済むようになりました(1キロ10万円以上する塗料なので、今回の場合だと塗装費とは別に数万円が必要でした)。

また顔料はパウダータイプなので、STANDOXの樹脂に混ぜて使えば通常通りの塗装システムで使用が可能です。

 基本はパール顔料なので隠蔽性は低く(殆ど無く)、その特性を利用して元々あった印字をそのまま残す仕上げとしました(ただしこの方法は通常の仕事としてはお受付が出来ません)。

 黒かった鍵盤もマジョーラ風に仕上がりました。

 鍵盤と鍵盤の隙間は25ミリ開けていて、これならスプレーガンを斜めにしてそのままスライドするだけで側面も簡単に塗る事が出来ます。

これらを以前塗装したRobiのように、それぞれのパーツを一つずつ手で持って塗ると非常にコスト高な作業となってしまいますが、今回のこの方法ならさらにコストを下げられるので、電子ピアノ等の楽器は今までより現実的な費用に出来ると思います。

後日時間が出来たら組み付け~撮影も行って改めて紹介したいと思います。

(ただ仕事じゃ無いからと言ってちょっと調子に乗ってしまい、クリアーを塗り過ぎたら一部がナイアガラになってしまいました・・・。後日もう一度クリアーを塗り直すかも知れません)。

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