TOYOTA S800ステアリング 亀裂修整

s800 大変お待たせしました!本日より作業着手しましたので御安心下さい。

こちらはトヨタ800なる年代物の車両の純正ステアリングで、部品自体も結構古いものですから当時のこのハンドルはみんなこんな状態になってしまうらしいです。どうやらこれでもマシな方との事でして・・・。

表面が傷だらけなのは#120で足付け処理をしてあるからです。これから強力なエポキシ接着剤で亀裂の内部に充填していきますが、溢れた物はそのまま食いつくように予め足付け処理をしておきます。

s8001 今回はいつもの3Mパネルボンドでは無く、同じく3Mのオフホワイトを使いました。前者は固形顔料分が多く粘度が高いのが特徴ですが、今回使ったこれは樹脂分のみなので亀裂の奥までよく浸透してくれるのでは?と期待したからです。重いと(粘度が高いと)表面だけで止まってしまいますからね。

使い方としては、専用ガンにセットして専用ノズルを取り付け、亀裂に押し付けるようにして内部の奥まで接着剤が届くように意識して充填します。ちなみにこの接着剤は元々2液性の物で、ノズルの内部がらせん状になっていて出て来る時に自動的に混合されるという仕組みです。最近の物は大抵こんな感じになっています。

s8002溢れた分は極力拭き取ってしまいます。この時点でラインを出そうとしても無意味なので(粘度が低いので垂れるだけです)、一旦きっちり完全硬化させてから今度は固形分の多いパネルボンドでさらに固定&盛り付けしようと思います(どちらもエポキシ系接着剤です)。やり方としては、多少溢れるくらいまでエポキシを盛り付けてそれを残しつつラインを整え、これ以上亀裂が広がらないように工夫しながら修整していこうと思います。

ちなみ理想としてはファイバー繊維で周りを一周させてしまう!と言う方法もあるのですが(cannondaleのカーボンフレームで行ったように)、それだと元のディテールでは無くなってしまうので今回のような部品ではナンセンスですかね。

こんな感じで少しずつでも進行させていこうと思います。どうぞもう少々お待ち下さいませ!