アランミクリメガネフレーム 旧塗膜剥離

alan12 シルバーに塗られてしまったアランミクリのメガネフレームは少し前から作業着手しておりまして、無事全ての塗膜を除去する事に成功していますのでどうぞご安心下さいませ。比較的イメージしていた通りに作業が進みましたので背筋が凍るような場面はありませんでした。いやはや当初はどうなるかと思いましたので一安心です。

フレーム内には一応平面があるのでそういった箇所は#180のダブルアクションで大胆に削り落とし、後は手研ぎで削っていきます。、

alan13シルバーに塗られた塗膜の下は案の定足付け処理がされていないので塗装は完全には密着していません。面では一応くっついているのでミッチャク□ン等の密着剤を使った感じでしょうか。尚クリアーはシンナーでは溶けませんでしたので2液ウレタンと思われます。

alan14最初は粗いペーパー(#180)で気合を入れて殆どの塗膜を削り落とし、その後残った塗膜は#240~#320~#400と番手を細かくしながら除去しつつペーパー目を均していきます。鼻当て部分は一緒に塗るしかないかと考えていましたがマスキングで保護出来ましたので塗らずに残せそうです。

ちなみに細かい部分は短時間のシンナー&ブラッシングで、母材を痛めないようにしつつ塗膜を除去しています。ヒンジ周りのカスやレーザー彫刻で彫られた文字の内部もお陰で無事綺麗に取れました。

alan15その後は#600~#800の水研ぎでさらにペーパー目を均し、細部に至るまで完全に塗膜を除去します。塗られていた塗装は全然食いついていないのでむしろ少しでも残ってしまうと今度はそれのせいで密着不良(と言うかチヂレ)を起こしてしまうので念入りに行います。

という事でようやく仕切りなおしが完了し最初の状態に戻りました。これをさらにコンパウンドで磨くか、或いはクリアーを塗れば購入時に近い状態にまで戻せますが、ご依頼内容は「黒をベースにガラスフレームを少量添加して、パッと見は黒だけどよく見るとラメが入っている感じ」となりますので、次は塗装の準備となります。本塗り自体はまだ少し先になりますが、とにかく光明は見出せましたのでどうかご安心下さいませ・・・!(って一番安心しているのは私だと思いますが。笑)。