BMW E30 M3 EVO2サージタンク 素地調整

bmw173ヘッドカバーの方は現在溶剤槽に浸け置き中で、その間にこちらのサージタンクの作業を進めます。こちらは塗膜がしっかりしているので総剥離は行わず、傷のある部分を削り、さらに全体のデロデロな肌を削っておきます。

bmw170文字の部分は表面に塗られていたクリアーとその下にあった腐食を削り落とし、この段階である程度文字の天面を平らになるように削っておきます。

bmw171文字の周りは特に肌が悪く、恐らく最初に塗ったサフェーサーをろくに研がずそのまま肌の上に肌を乗せてこのようになってしまったのだと思います。

bmw172平面部分はダブルアクションサンダーを使えますが、文字の隙間は当て板も入らないので、こういった箇所はヘラの幅の狭い方にペーパーを貼って研いでいきます。

これなら全部剥がした方が早いんじゃ?と思うかも知れませんが、この下には砂型鋳造の梨地が全面にあるので、これでも今の塗膜を残した方がまだマシなんですよね。

bmw174ある程度目処が付いたら、塗膜が残った箇所で色を確認しておきます。本当は先にこっちをやらなければならないのですが、一応塗膜の状態を確認しておきたかったんですよね。

ベースの白は通常のALPINE WHITE(カラーコード:300)で大丈夫そうです。

bmw175ちなみにこの色も歴史が長いですが、それだけに色ブレも激しいです。これが全部同じ色って・・・ちょっと無理がありますよね。

bmw176Mカラーについては今回それぞれの色名とカラーコードをを入手したのでそれを元に配合データをダウンロードし、それ通りに色を作りました。

ただ水色はちょっと濃すぎたようなので、配合中の白MIX570の原色を30.18グラムから50.18グラムに変更しました。

bmw177ヘッドカバーの方もちょっと様子を見たかったので溶剤槽から出してみるとこんな感じになっていました。上のクリアー層は剥がれているようで、後は下色の白とその下のサフェーサーが残っている感じですね。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きます。もう暫くお待ち下さいませ!