Dino 調色作業

ferrari6先日お預かりしておりましたディーノのフューエルリッドです。時間が出来ましたので早速色を作成しました。

今回のご依頼は色見本と塗料の作成、調色作業を承っています。

ferrari110色はフェラーリのロッソコルサ(カラーコード:300)で、まずは配合データから計量調色を行ないます。必要量は1キロですが、まずは0.25kgだけ作りました。ちなみに作った塗料はベースコートでは無く1コートソリッド、2Kエナメルです。

trek-21塗料原色は主に2種類あって、一つはいつも使っているベースコート用の塗料、そして今回は普段は殆ど使わない1コートソリッド用の2Kエナメルです。

ちなみにベースコート原色は自宅の作業場に置いているのですが、2Kエナメルの方は工場の一階に置いてあります。以前知り合いの方に頂いたミキシングマシーンが結構大きかったので、どうせならと言う事で自宅からこちらに移しました。一緒に自転車が写っているのは気にしないで下さい(社外記から持って来た画像ですので)。

standox_4こちらが自宅に置いてある大きい方のミキシングマシーンです。単なる棚では無く、モーターとベルト駆動で全ての塗料が攪拌出来るようになっています。

今の板金塗装はこれがあって普通なのですが、私が独立した頃はこのサイズはまだ夢のような物でして(とても高価です)、その名残もあって邪魔と言うよりもこれが自宅にあるなんてかなり幸せです(笑)。

standox_1工場で使う分はこんな感じで小分けボトルに入れて置いてあります。

standox8ちなみにそれぞれの塗料はパッケージで見分けがつくようになっていて、手前の濃い緑色の方がベースコート、奥の黄緑色が2Kエナメル(クリアーを含むスタンドグリル系)の塗料となっています。

ferrari111と言う訳で調色作業を行いました。

途中まで調色をして、方向性が決まったらさらに0.75kgを追加します。

ferrari113こんな感じで色の完成です。

light色の確認は自然光でも見ますが、主に調色用のライトで行ないます。自然光だけだとどうしても色を見る方向が限られてしまったりその時の状況(天気)に左右されてしまうので、近年はこちらの方がメインになっていると思います。これも昔は高価でしたが(30万とか50万とかしました・・・)、最近は5万円くらいで買えるのでは無いでしょうか。

ちなみに基本的に塗料の販売は行なっておりませんが、「色見本の作成」「調色作業」と言う事の付帯作業的な事であれば対応は致します。ただし有り得ない程に高額になってしまいますので(今回のノートパソコンが新品で買えるくらいになっています)、特に理由が無い限りは塗料の販売を専門で行なっているショップさんにて購入される事をお勧め致します。今回はかなり特種な例で、多分私の秘密にしている過去(笑)をご存知だったのだと思います。

後は後日実際に硬化剤を入れて色板に塗装を行い、余った(作った)塗料は缶に詰め、さらに硬化剤とシンナーも用意しておきます(硬化剤はこれから取り寄せます)。

どうぞもう少々お待ち下さいませ!