Dino Engine Tappet Cover

dino6 DinoのV6エンジンヘッドカバーです。左側のカバーだけが塗装が剥がれているのは素材がマグネシウムだからと思われます。

dino 旧塗膜を剥離し、リン酸処理を施してみるとそれぞれの状態が違うのが判ると思います。

左側のマグネシウム製ヘッドカバーの酸化被膜は黒く、右側のアルミ製のカバーは多少ムラっぽさはあるにしても普通にアルミの質感を維持しています。

dino1 まずはプライマーを塗布します。

尚現在であればマグネシウム素材の場合は酸化(腐食)を抑制する為、使用するプライマーは耐食性の高い浸透型エポキシプライマーを使った重防錆仕様で対応しています。

dino2 その後イタリアンレッドの結晶塗装を施し、Dinoのロゴ部を研磨して光らせて完成です。

dino4金属素地を露出させた部分は酸化し易いので、ご希望に応じてクリアーを筆で塗っておきます(無料サービスです)。

dino3 dino5結晶塗装の赤は、フェラーリ系の鮮やかなイタリアンレッドや日産系の「ドス黒い赤」など、細かい指定での対応も可能です。

Dino用ロッソコルサ 調色&色板作成 完成

dino7 大変お待たせしました!Dinoのロッソコルサ、調色&色板の作成作業完了となります。

その他については少々本業からズレてしまいましたので、誤解の無い様こちらでの紹介は控えさせて頂き、詳しくは社外記のこちらの記事で紹介しておりますので宜しければどうぞご確認下さいませ。

dino11こちらの色板は実際に硬化剤を入れて本塗り同様に仕上げています。色の具合も悪くは無いと思いますのでご安心下さいませ。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

Dino 色見本 本塗り

dino先日調色を行なって作成したディーノ用のロッソコルサを色板に塗装しました。画像だと良く判りませんが、床も塗りたてでピカピカです。

dino12今回は1コートソリッドなので主剤(赤)に硬化剤を50%入れての塗装となります(念の為ですがMSハードナーです)。クリアーは塗りません。

ちなみに先日調色時に塗っていたのは紙の色板で、こちらはスチール製の専用の物になります。

今回は塗料自体をご要望なのですが、基本的にはそれには対応しておりませんので、作業内容としては「調色」、こちらの色板(色見本)の作成をメインとし、塗料の方は付帯品といった感じでの対応となります。ちょっと量の多いタッチアップ用塗料と言う感じですかね。

そう言えば先日早速業者様(塗装屋さん)から、少々特種な結晶塗装用塗料の購入についてお問い合わせを頂きましたが、申し訳御座いませんでしたがそちらはお断りさせて頂きました。この度はご対応出来ず申し訳御座いません・・・(当サイトのご訪問者は同業者さんが多いようで、説明には注意はしているつもりですがどうか御理解頂ければ幸いです)。

dino2ちなみに本日はその他こちらのBMW EVOのヘッドカバーとサージタンクに付きっ切りでしたので他に進展はありません。しかもこちらはまだ途中で、クリアーの塗装も明日塗れるかどうかといった感じです。

紹介していない新たなご依頼品も幾つかありまして、お待たせして申し訳御座いませんがどうかもう少々お待ち頂ければと思います。

引き続きどうぞ宜しく御願い致します。

Dino 調色作業

ferrari6先日お預かりしておりましたディーノのフューエルリッドです。時間が出来ましたので早速色を作成しました。

今回のご依頼は色見本と塗料の作成、調色作業を承っています。

ferrari110色はフェラーリのロッソコルサ(カラーコード:300)で、まずは配合データから計量調色を行ないます。必要量は1キロですが、まずは0.25kgだけ作りました。ちなみに作った塗料はベースコートでは無く1コートソリッド、2Kエナメルです。

trek-21塗料原色は主に2種類あって、一つはいつも使っているベースコート用の塗料、そして今回は普段は殆ど使わない1コートソリッド用の2Kエナメルです。

ちなみにベースコート原色は自宅の作業場に置いているのですが、2Kエナメルの方は工場の一階に置いてあります。以前知り合いの方に頂いたミキシングマシーンが結構大きかったので、どうせならと言う事で自宅からこちらに移しました。一緒に自転車が写っているのは気にしないで下さい(社外記から持って来た画像ですので)。

standox_4こちらが自宅に置いてある大きい方のミキシングマシーンです。単なる棚では無く、モーターとベルト駆動で全ての塗料が攪拌出来るようになっています。

今の板金塗装はこれがあって普通なのですが、私が独立した頃はこのサイズはまだ夢のような物でして(とても高価です)、その名残もあって邪魔と言うよりもこれが自宅にあるなんてかなり幸せです(笑)。

standox_1工場で使う分はこんな感じで小分けボトルに入れて置いてあります。

standox8ちなみにそれぞれの塗料はパッケージで見分けがつくようになっていて、手前の濃い緑色の方がベースコート、奥の黄緑色が2Kエナメル(クリアーを含むスタンドグリル系)の塗料となっています。

ferrari111と言う訳で調色作業を行いました。

途中まで調色をして、方向性が決まったらさらに0.75kgを追加します。

ferrari113こんな感じで色の完成です。

light色の確認は自然光でも見ますが、主に調色用のライトで行ないます。自然光だけだとどうしても色を見る方向が限られてしまったりその時の状況(天気)に左右されてしまうので、近年はこちらの方がメインになっていると思います。これも昔は高価でしたが(30万とか50万とかしました・・・)、最近は5万円くらいで買えるのでは無いでしょうか。

ちなみに基本的に塗料の販売は行なっておりませんが、「色見本の作成」「調色作業」と言う事の付帯作業的な事であれば対応は致します。ただし有り得ない程に高額になってしまいますので(今回のノートパソコンが新品で買えるくらいになっています)、特に理由が無い限りは塗料の販売を専門で行なっているショップさんにて購入される事をお勧め致します。今回はかなり特種な例で、多分私の秘密にしている過去(笑)をご存知だったのだと思います。

後は後日実際に硬化剤を入れて色板に塗装を行い、余った(作った)塗料は缶に詰め、さらに硬化剤とシンナーも用意しておきます(硬化剤はこれから取り寄せます)。

どうぞもう少々お待ち下さいませ!

Dino246 調色&色見本作製承ってます

ferrari6先日到着していましたディーノ246のフューエルリッドです。今回はこちらを見本に色の微調色を行い、色見本と塗料の作成を承りました。この度のご依頼、誠に有難うございます!

車体は20年前にレストアされたとの事で、今塗られているボディーカラーが不明だったのですが、フューエルリッドの色を見る限りではフェラーリのロッソコルサ(カラーコード:300)で間違い無いと思います。ただし極力色を合わせて欲しいとの事ですのでここからさらに微調色を行い、色見本と、また今後の補修用として塗料の作成も行います。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難うございます!