大変お待たせしました!ウィルソンのカーボン製テニスラケットの塗装、本日完成となります。
最初の状態も紹介させて頂きますね。
元々は新品の状態で、既存のシールなどはクリアーの下に貼ってあったのでそれらを削り落とし、サフェーサーで平滑な下地を作ってからの塗装となっています。
塗膜の構成としてはベースコートの黒を塗り、その上に艶消しクリアーを塗っています。クリアーは艶ありの物と同様、主剤と硬化剤で硬化する2液のアクリルポリウレタンクリアーです。
サフェーサーでラインを研ぎ出していますので歪の無いシャープな仕上りになっていると思います。
穴にはプラスチック製のグロメットが嵌るという事で、極力膜厚が付かないように塗装しています。
知り合いがこちらの記事を見て「テニスラケットも塗ってるの?!」と驚いていましたが、お問合せ自体は結構多いです。ただ塗装費用が製品代を上回ってしまうケースが多いらしく、ご依頼に至ったのは今回が初めてです。
ラケットの他には金属バットを塗った事もありまして、そちらは確かチームメイトへのプレゼント用だったと思います。
塗膜の強度について時々ご質問を頂いたりするのですが、身近で参考になる物としては「車の塗装」とお考え頂ければと思います。艶消しの塗装となるとメジャーなのは少し前のベンツのバンパーやサッコプレートなどがそうで、また最近はポルシェやベンツなどボディ全面が艶消しの仕様なんかもありますしね。缶スプレーなどの1液ラッカーなどとは全く違う物ですのでご安心下さいませ。