象印タンブラー 本塗り

 先日フェラーリ純正色のロッソF1スクーデリア(カラーコード:263657)で下塗りを行っておいた象印のステンレスマグです。完全硬化したクリアーに足付け処理を行い、十分に脱脂処理を行ったらいよいよ本塗り開始です。

 まずはベースクリアーを塗布します。色の着いていないベースコートですね。この後のライン入れ塗装の見切りラインを美しく仕上げる為に塗っています。

 場所を工場の二階にに移し、マスキングを行います。センター出しに全神経を遣って倒れるかと思いました。

 周りを養生し、

フェラーリ純正色のBianco Avus(カラーコード:100)を塗布します。ソリッドカラーの白ですね。

 ベースコートが乾いたら再び二階の作業場に移動します。

マスキングシートの隙間に、グリーンライン用のマスキングシートを貼り付けます。機械でカットしているので寸分狂わずピッタリ貼付けられます。

 両側を残し、真ん中のラインを剥がします。

 再び周りをマスキングし、

 先日作成しておいたグリーンを塗布します。

 マスキングを剥がしました。

本来なら先に「白→赤ライン→グリーンライン」を塗装し、その後その部分をマスキングして「全体に赤」を塗る方法が簡単なのですが、今回は赤がキャンディーカラーの為に塗り方で色が変わってしまう為、赤のストライプラインと本体を一緒に塗る必要があったのです(まあそこまで気にしなくて良かったのかも知れませんが)。

 そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 パッと見は普通の赤に見えますが、光に当たると下に塗ったシルバーが透けて見える(光が反射する)事によって鮮やかに見えます。

 底部分のマスキングシートは2重にしていて、クリアー塗装後にその内の一枚を剥がす事でフチの仕上りが良くなります。勿論一枚でも綺麗に剥がせれば良いのですが、万が一の保険みたいな感じですかね。

この後再び60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、さらに磨き処理を行って数日寝かしたら完成となります。

どうぞもう少々お待ちくださいませ!