先日サフェーサーを塗布しておいたカワサキバリオスのカウルパネルです。
ガイドコートとして全体に黒をパラパラと塗ってあります。
こちらはパテなどの補修はしていないので硬い当て板は使わず、柔らかめのスポンジパッドと#600で水研ぎ、その後#800でペーパー目を均します。
サイドカウルは新品塗装済み品の為、こちらは足付け処理用の研磨副資材(アシレックスレモン)を全体に当てます。手が入り難い個所はヘラを使い、フチまでしっかり足付けをしておきます。
塗装前のエアブローは、「自分の体→ブース内全体→被塗物→ブース内全体→被塗物→自分の体→スプレーガン→被塗物」と、結構時間を掛けてしっかり行っています。スプレーガンについていた埃が剥がれ落ち、そのまま被塗面に巻き込まれるという光景を何度か見ているので、ガン自体のエアーブローもかなり重要だったりします。
また乾燥した日は静電気が発生する為、エアーブロー時には除電ガンなども併用して行います(ただエアー量が制限されてしまうので、私の場合は最初と最後、また途中などに使う感じです)。
今回は色見本帳から似たような色を選び、その配合データから色を作成していますが、一応色を確認しておく事にしました。
配合データで作成した色のままだと既存の色(見本としてお預りしたフューエルタンク)よりも彩度が低い為(色が濁っている)、白を抜いて改めて色を作ってみました。配合データそのままよりもさらに良くなったと思います。
クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様となります。
通常ここまで鮮やかな赤はあり得ないのですが(隠蔽しないので)、世界的にVOC(揮発性有機化合物)を減らそうという傾向にある為、下地の白が透けてしまう「キャンディーカラーのようなソリッドカラー」は近年多く見られます。最近の車は判りませんが、VWビートルなどは酷かったですよね。