cannondaleカーボンフォーク 剥離~サフェ入れ

 先日調色作業を終えているキャノンデールのカーボン製フォークです。

旧塗膜剥離の前に、重量を量っておく事にしました。

 作業前の状態は「301.6g」となります。

 カーボン素材の剥離作業には溶剤(剥離剤)やサンドブラストが使えない為、この場合は全て手作業となります(エアーツールは使います)。

 最初はダブルアクションサンダー#120で使い粗研ぎを行います。

何故か下から鮮やかなグリーンが出てきました。

まだまだ塗膜は残っていますが、無用に素地を削らないよう番手を落としていきます。ここからは#180のダブルアクションサンダーで削ります。

元々違う色だったからか、結構な量の塗膜を削る事になりました(これの倍以上はあると思います)。

 その後は#180→#240の手研ぎで塗膜を削ります。

 カーボン素地の上のグレーは恐らく成型時のエポキシ樹脂で、その上の黒がプライマー、さらにその上のグレーがサフェーサーになるかと思います。これより上の塗膜は足付け処理していないまま塗られていた層もあったので全部剥がしましたが、現状残っているのは低い部分でもあるので、無理に削ろうとするとラインが崩れてしまいますから、剥離作業はここまでとします。

 剥離後にも重さを量ってみました。

 この時点で「272.4g」なので、今回剥離した塗膜の重さは「29.2g」となります。

 よく脱脂清掃し、台にセットします。

 ホイールを固定する箇所(クイックレリース当たり面)はカーボン素地のままになるようマスキングをしておきます。マスキングする円は元と同じ径(20mm)としています。

 カーボンも一応はプラスチックにはなるのですが(炭素繊維プラスチック)、塗装においてこの場合はプラスチックプライマーは必要ありません。このままサフェを塗ってOKです(ただ念のためエポキシプラサフも一層だけ塗っておきました)。

 サフェはウェットに5コート程塗り、最後のコートが終わったらすぐにマスキングを剥がしておきます。

この後は一晩以上自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。またその際に重さも量っておきたいと思います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせていただきます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!