自転車用カーボンホイール 本塗り

先日二回目の本塗り準備を行っておいた自転車用HED製20インチ(406)のカーボンホイールです。

少し時間が空きましたが、その間に壁に貼ってあるビニールに専用の粘着剤などを塗ってゴムや虫が着かないよう準備しておきました。

最初の本塗りではぶつ切りマスキング部に黄色いクリアーラインテープを使っていましたが、

今回は径に合わせて円形のデータを作成し、予め曲線状の形にしたマスキングシートを作成しています。

これを最初に塗った白を覆うようにして貼り付けています。

まずはベースコートの白を塗布します。

今回は出来るだけ真っ白にと言う事で、スタンドックス原色の白=MIX570を単体で使用しています。

原色単体で使うデメリットとしては非常に隠蔽力が弱いという面があるのですが、元々白で下塗りをしているのでそれも問題なく少ないコートで済んでいます。

そしてクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様で、軟化剤を10%添加しています。

フチのマスキングシートを剥がしました。

クリアーは2コート塗っていて、ただ軟化剤が入ると指触乾燥が極端に長くなり、その間にゴミの付着の可能性も高くなりますから、本塗り前にはブース内の清掃もかなりしっかり行っておきました。

ぶつ切りマスキング部はガタガタにならず綺麗に仕上がっているのが判るかと思います。

この後は一晩自然乾燥させ、後日恒温器で50℃120分くらいの熱を掛け、さらに工場天井裏スペースで保管して50℃程の熱を数日間かけ続けるようにします。

軟化剤が入ると指触乾燥は勿論完全硬化(締まりきり)にも時間が掛かるので、通常より時間が掛かるかも知れない事はご了承くださいませ。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

自転車用カーボンホイール 本塗り準備

先日下塗りを行っておいた自転車用HED製20インチ(406)のカーボンホイールです。その後50℃で2時間+24時間くらい(?!)熱を入れておきました。

と言うのも、この時期は工場の屋根裏の温度が非常に高くなるので、そこに吊るしておくだけで50℃程の熱が掛かるのです。

一番熱くなる箇所=天井に打ち付けた温度計はMAX50℃を超えていました。

なので非接触温度計で測ってみると53℃でした。丁度良い感じですね。

このまま3日程おいておくと8時間×3=24時間熱を入れていたような感じになる訳です。尚念のため恒温器でも50℃×2時間程の熱を掛けておいています。

一回目の塗装は下塗りと言う事でクリアー仕上げの2コートでは無く、1コートソリッド仕様となっています。

サフェで素地は平滑に仕上げていますが、カーボン素材特有の「繊維目」が出ているのが判ると思います。

繊維を固定化している樹脂分(この場合は恐らくエポキシ樹脂)は熱等によって伸縮しますがカーボン繊維自体はまず動かないので、樹脂分が伸縮を繰り返す内にカーボン目が浮き出てしまう、といった感じです。

それらを削り落として再び平滑にしつつ、ぶつ切りした段差も#500→#800で研磨して滑らかにしておきます。

1回目の本塗り(下塗り)ではラインテープ(黄色いテープ)を使いましたが、2回目の本塗りではぶつ切りしたラインを綺麗に仕上げたかったので、ホイール系に合わせてデータを作成→綺麗な円弧の形状でマスキングシートを作成しました。これなら貼るだけで揺れの無い美しい曲線ラインが描けると考えた次第です。

よく脱脂清掃し、1/4ずつにカットした幅5ミリのマスキングシートを貼っていきます。

気温が高くなって作業環境が辛くなるとどうしても仕上がりに影響してしまうので、夏場は我慢せず一階作業場でもエアコンをつけるようにしています。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

自転車用カーボンホイール 下塗り

先日2回目のサフェ研ぎを行っておいた自転車用HED製20インチ(406)のカーボンホイールです。

その後再びマスキングを行い、地面に平行した状態で塗れるよう枠を固定しました。

サーフェサーはぶつ切りで段差が付いている箇所があるので、今回はそれを覆うように上塗りを行うようにします。

ただしアルミ素地に直接上塗りは密着しないので、

まずはプライマーを塗布します。

本塗りでは極力艶を出した状態で仕上げたいのでベースコートの厚塗りやプライマーの塗装は極力避けたいところですが、今回は下塗りと言う事なのでこの辺を気にしなくて良いのが精神的に楽です。

ただし厚塗りをするとその分ぶつ切りマスキングをした塗膜の断面の仕上がりが悪くなってしまうので薄膜に留めておきます。

まずはベースコートの白を塗布します。

今回は上塗りに1コートソリッドカラー(STANDOX VOC 2Kエナメル)を使うのでベースコートの塗布は必要ないのですが、軟化剤を入れて隠蔽力が弱くなるという事もあり、適当な白(VWキャンディホワイト)を1コートだけ塗っておく事にしました。

その後クリアーでは無く白のトップコート=2Kエナメルを塗布します。

2Kエナメル=1コートソリッドとはクリアーに直接顔料が入ったような塗料で、下色(ベースコート等)は使わずそれ単体で上塗りが完了出来る塗料です。STANDOXの2Kエナメルは艶具合も良いので見た目は2コート仕上げとほぼ変わりはありません。

画像は2Kエナメルの1コート目が終わった状態で、この時点でかなり艶が出ているのが判ると思います(ただし1コートのみだと隠蔽力が弱く下地が透けてしまっている感じです)。

しっかりフラッシュオフタイム=コート間の乾燥時間を設け、ある程度塗膜の表面が乾いたら(指触乾燥)2コート目を塗って下塗り完了です。

2Kエナメルの色は白単体=MIX411を採用しています。また軟化剤は15%添加しました。

2コート目を塗り終わったら直ぐにフチのマスキングテープを剥がしておきます。

この後に行う本塗りはクリアーだけと考えていましたが、厳密には原色の色が2Kエナメルの白とベースコートの白で色味が違うので、一応MIX570(ベースコート用白)を塗る2コート仕様にしようと思います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

自転車用カーボンホイール サフェ研ぎ2回目

先日二回目のサーフェサーを塗っておいた自転車用HED製20インチ(406)のカーボンホイールです。

その後50℃120分程の熱を掛けてサーフェサーを硬化させておきました。

今回は下地をある程度整えた上でサフェを塗っていて、且つバツ切り部分にはPP=ポリプロピレン製のマスキングテープ(ラインテープ)を使っているので断面がシャープに仕上がっているのが判るかと思います。

ガイドコートとして全体にベースコートの黒を塗布し、#320→#400の空研ぎダブルアクションサンダーで研磨します。

ある程度ガイドコートが取れるまで研磨したら、

フチを同じく#320→#400で研磨してラインを整えます。

スポークが通る穴も形を整えつつ足付け処理を行います。

リムも一緒に#500で研磨して傷を除去して光らせました。

通常であればこの後#800~#1300までペーパー目を均しますが、今回は2度塗りとするので#500でOKとします。

アルミリムとの塗り分け部分は一見綺麗に仕上がっているように見えますが、

場所によって高さが違っていて、また隙間が開いている箇所もあるので実際に塗りあがると多少なり隙間や溝は残ってしまうかと思います。特に色が白だと目立つ傾向にはありますかね。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

自転車用カーボンホイール サフェ2回目

先日一回目のサーフェサーを研いでおいた自転車用HED製20インチ(406)のカーボンホイールです。

再び塗装用のジグ(フレーム)に取り付けて、裏表を一緒に塗れるようにしました。

よく脱脂清掃し、エアーブローで埃を飛ばします。

一回目のサフェで埋まらなかった巣穴は柔軟性のあるポリパテで埋めています。

二回目のサフェでは一回目のサフェを覆うような感じで、塗り分けのラインを0.3mmくらい拡大しています。また輪郭がシャープになるよう通常の和紙タイプでは無くPP=ポリプロピレン製のラインテープを使用しています。

サフェはウェットで4コート程塗りました。

一回目のサフェでは軟化剤30%仕様でしたが、二回目では20%仕様としておきました。30%仕様だとゴムのような柔らかさで、これを研いでもライン出しが出来ないような感じだったのでもう少し切削性を上げたかった為ですね。

今回もコート毎に30分くらいのフラッシュオフタイム=コート間の乾燥時間を設けています。

一回目のサフェに比べ、しっかり巣穴が埋まっているのが判るかと思います。

スポークが通る穴にあったカーボンクロスの毛羽も整えておいたので、穴のフチが綺麗に仕上がっているのが判るかと思います。

ぶつ切りマスキングは最後のサフェが塗り終わったら直ぐに剥がして断面が極力滑らかになるようにしています。

この後はサフェと一緒にアルミリムも研磨して素地を整えます。

尚、場所によって塗装面(カーボン面)がアルミリムより高かったり低かったりしていて、一度の本塗りだと上手く行かないような(綺麗に仕上がらないような)気がしたので、今回は2回に分けて行おうかと思っています。一度目はベースコート(白)とトップコート(クリアー)、2回目はクリアーのみといった感じですね。最後にクリアーコートのみを、これまでと同じように少し広げて塗れば断面が滑らかに仕上がるかと思った次第です。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!