KATOクレーンミニカー 運転席等 本塗り

 先日下準備をしていたKATO社製の1/50クレーンミニカーSR-250Riの運転席を含む腰上等の部品です。旧塗膜を剥離し、サンドブラストを行い、プライマーを塗った状態となります。

 まずはベージュを塗布します。2トーンカラーの下側だけなので、上の方には塗っていません。

 運転席も同様に、

 後方にあるエンジン部はプラスチックパーツで、こちらも2トーンカラーとなります。

 クレーンアームの土台部分後方にはトラ柄が入るので、ベージュに塗った部分をマスキングします。

 トラ柄用に作ったイエローを塗布します。尚、塗る順番は色の隠ぺい性を優先しています(そうでなければこれを最後にしています)。

 予めレーザー加工機で作っておいた縞柄のマスキングシートを貼り付けます。

 アプリケーションシート(透明な低粘着のシート)を剥がし、マスキングテープを巻き込んだフチまでしっかり貼り付けます(PP製のマスキングシートはこれが出来ないので今回和紙タイプを使っています)。

 そして黒を塗ります。黒はニットコウの「GN-10」をご指定頂いていて、これは見本帳の中で一番黒い黒なのでSTANDOXでも原色の黒をそのまま使用しています。

 マスキングを剥がしました。これでトラ柄の完成です。

 次にそれらの部品を仮組し、1.0mm幅のマスキングテープを使って2トーンのラインを引きます。この辺は実車(1/1)と同じですね。

 反対側も同じようにします。

 繋がったラインテープをカットして部品を取り外し、トラ柄とベージュに残す箇所をマスキングします。

 隙間なく貼っているつもりですが、段差部分はそこから色が漏れたりするので後で部分的にベージュを塗りなおす事も想定しています。

そしてグリーンを塗り終わりました。

 モールド(溝)の部分などはマスキングテープの隙間から色が抜けて食み出たりしましたが、そういった箇所は虱潰しに塗りなおしています。

 そしてデカール貼り付けの作業です。

 デカールは一番最初に作っていたのですが、実際に貼ってみるとモールドがある範囲ギリギリになってしまっていたので、サイズを修正して刷りなおしておきました。

 「作業半径内立ち入り禁止」は横幅が18mmとなります。一文字が1.8mmくらいでしょうか。

 参考となる実車の画像は沢山ご用意頂いているのですが、車種の型が違うという事もあり、色々な部分をコンバートして対応しています。

 作業内容については文章だけだとどうしても見逃してしまいがちで、またオーナー様にも伝わり難いところがありますが、イラストを作成しておくと無用なミスやトラブルも防止できると思います(まあそれこそが一番手間の掛かるところでもあるのですが)。

 デカールをよく乾かしたら再び工場一階に移り、

 クリアーを塗って本塗り完了です。(尚、こちらの画像は電話番号を出さないように微妙な角度にして撮影しています。)

 フロントバンパーです。

他に転倒防止の脚(アウトリガーの端のジャッキ部分)もトラ柄でご指定頂いているので、次はそちらの作業を行いたいと思います。

どうぞもう少々お待ちくださいませ!