大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたKPGC10型スカイラインGT-R(ハコスカ)のヘッドカバー塗装、本日完成となります。
最初の状態も紹介します。
とにかく気持ちの悪いチヂレ目に仕上がっていて、また下地処理がしっかりしていなかった為か塗装がペリペリと剥がれて来ています。
今回はそれを「旧塗膜剥離→サンドブラスト→リン酸処理→プライマー塗装→サーフェサー塗装→研磨→下塗り→研磨→上塗り」といった工程で下地を作り直し、
日産純正の「ミッドナイトパープルⅡ」(カラーコード:LV4)で塗装しました。
ミッドナイトパープルⅡは原色にクロマフレア顔料(マジョーラーにも使われている顔料)が使われている為、通常の方法で色を作る事は出来ず、今回はメーカー(STANDOX)にて作成~パッケージで購入する事となりました。
凸部はベースコートを塗装後に研磨し、最後に一緒にクリアーでコーティングしています。
クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。
Twitterで知り合った塗装屋さんから、「いつも写真のツヤがとてもキレイで気になっているのですが乾燥後もあの艶なのでしょうか」(原文ママ)といったメールをいただいたのですが、この歪な形を磨ける訳がありません(笑)。
ちなみに今回は一か所大きいゴミが着いたので、それだけ磨いて除去しています。磨いた範囲で言うと直径5cmくらいで、それ以外は塗ったそのままとなります(大抵いつも通りです)。
マジョーラっぽい感じはしないのですが、見る角度によっては普通の顔料では出ない色の表現がされています。
凸文字周りのサフェ研ぎは本当に大変で、身体(頚椎)への負担が大きく、基本的には艶あり仕上げのヘッドカバー塗装は現在もお受付はしておりません。こちらと同型のヘッドカバーのみ対応しております(ただし納期は未定で6カ月~一年くらい掛かってしまう事はどうかご了承くださいませ)。