Qanba obsidian ゲームコントローラー 下準備

 先日お預かりしておりましたQanba obsidianアーケードスティック(家庭用コントローラー)のパーツ3点です。

状態としてはシルバーの塗装が施されていて、表面には筋状の段差があるので、

まずは#120のダブルアクションサンダーで旧塗膜を剥離しつつ素地を平滑に研磨します。

  今回のパーツはその形状からエアーツールが使えない箇所があり、また細長い棒状のパーツはアルマイト処理が施されていたので、

サンドブラストを行って入り組んだ箇所の塗膜を剥離し、またこの後の塗装(プライマー)が密着するよう被塗面全体を荒らしアンカー効果を期待します。

両サイドのパーツは鋳造製品の為にラインが甘いところがあり、そういった箇所は当て板を使って研磨し面を出しておきました。

その後よく脱脂清掃し、

 まずはプライマーを塗布します。

 裏側が乾いたらひっくり返して表側にも塗ります。

細長いパーツは元々あるネジ穴を使って固定し、裏表共一緒に塗れるようにします。

プライマーは金属素地と塗料を密着させる為の物で、これに関しては薄膜でOKです(むしろ塗膜を厚くするとトラブルが発生するのでNGです)。

その後続けてサーフェサーを塗布します。

サフェはこの後の研磨でライン出しを行う為の中塗り塗膜で、コート毎にしっかりフラッシュオフタイム(乾燥時間)を設けてしっかり膜厚を充填します。

サフェはそれ自体で肌が荒れ易いのでこのまま上塗りを行う事は出来ず、一旦熱を掛けて塗膜を硬化後に研磨して平滑な素地を作ります。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。次は色の作成ですね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!