PCケース 下塗り

先日下準備を行っていたDimasTech® Bench/Test Table NanoのPCケースです。

大きい方の本体は真鍮棒で立たせて固定し、こちらの板状のパネルは枠を作成してそれとネジをワイヤーで繋いで宙に浮かせたような状態にしています。

自動車部品の場合は殆どが片側のみの塗装で済みますが、今回のように両面となると単純に手間が倍になるのでその分コストも大きくなる傾向になります。何卒御理解を頂ければ幸いです。

研磨~足付け処理が完了しましたので、いよいよ本塗り開始です。

今回は半艶仕上げとなりますので、極力ゴミが着かないよう目立つ面を垂直にした状態で固定出来るようにしています。

ただし単に被塗物を天井からワイヤーで吊るすだけでは、スプレーガンから出るエアーの勢いで被塗物が揺れてしまう為、手で抑えられるよう&置いて塗れるよう枠を作っています。

各部にはアルミのポップナットが着いているので、

それにプライマーを塗り、さらに研磨の際に素地のスチールが露出した箇所にも一緒に塗っておきます(結果全体にプライマーを塗る事になりました)。

続けてベースコートの黒を塗布します。

ただベースコートを塗って判ったのですが、元々塗られていたシルバーの塗装の肌が予想以上に凸凹で、ある程度は研磨で均しましたが、それでは抑えられない程になっているようです。

このまま半艶クリアーを塗っても良い仕上がりにならなそうな気がしたので、

急遽普通のクリアー(艶ありクリアー)を塗り、今回の塗装は「下塗り」とする事にしました。CORSAIRのPCケースを塗った時と同じような感じですね。

いつもの艶あり仕上げに比べてもかなり肌が悪いのが判ると思います。

この後熱を掛けて完全硬化させ、さらにこれを研いで素地を均し、次こそ半艶黒で本塗りを行います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!