先日お預かりしておりましたスズキツインのヘッドカバーです。その後アルカリ層に付け置きしてオイルを除去しておきました。
よく洗浄して乾燥させたら、裏側バッフルプレートの隙間をマスキングします。
続けて膜厚を着けたくない箇所=結晶塗装を塗らない箇所にベースコートの黒を塗布します。
その後赤外線ヒーターにて120℃~150℃程の熱を掛けて塗膜を硬化させると結晶目が現れます。
結晶目は塗膜の厚みで変わるので、全体が均一になるようにして塗っています。
塗装屋的にはどうしても上面(天面)を多く塗りがちですから、それも意識してそれぞれの面を均一に塗るようにしています。熱を入れないと判らない所があるので、いつもの艶あり仕上げに比べると数倍難しく、綺麗に仕上がった時は一人ガッツポーズをしています(本当)。
この後はもう一度恒温器(乾燥炉)で120℃30分程の熱を掛けて二度焼きを行います。
それでは完成次第改めて紹介させて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!