ホンダシビックZCエンジンヘッドカバー 本塗り

先日サンドブラストを行っておいたホンダシビックのZCエンジンヘッドカバーです。その後リン酸処理を行っておき、恒温機の中で保管をしつつ熱を入れてよく乾燥させておきました。

まずは全体にプライマーを塗布します。

続けて結晶塗装を塗らない箇所(塗膜厚を着けたくない箇所)にベースコートの黒を塗布します。ホースパイプやボルト取り付け部、プラグキャップ装着部ですね。

その後よく乾燥させたらマスキングを行います。

まずはテスト的に私物(趣味の物)を塗装して様子を見ます。使用する塗料は結晶塗装用のリンターで、こちらは1液の熱硬化型タイプ=所謂「焼き付け塗装」と呼ばれる物ですね。塗り方が足りないと結晶目が出なく、塗り過ぎると汚い仕上がりになってしまうので、丁度良い塩梅を探します。

問題無ければヘッドカバーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

スプレーガンで車体を塗る場合は「被塗面に垂直」が基本ですが、今回のような形状でそれを行うのは物理的に難しく、なので敢えて角度を着けた状態でスプレーしています。とにかく全体が均一な膜厚になるようにイメージして塗っています。

その後120℃程の熱を掛けると結晶目が現れます。

今回もスマホでタイムプラス撮影をしたので紹介します。縦長画像だとshortになってしまうようなので切り抜いて強引に横長動画にしました。

画像だとグレーっぽく見えますが、実際には真っ黒の結晶塗装となります。

この後は恒温機で120℃30分程の二度焼きを行います。

その後「H」と凸文字を研磨して鏡面状に光らせます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スズキツインヘッドカバー塗装承ってます

先日到着しておりましたスズキツインのヘッドカバーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

スズキツインは初めてなのですが、ジムニーのヘッドカバーと同じ物と思われます。参考までにそちらの画像を紹介します。

形状としてはこちらのジムニーヘッドカバーと同じで、

色については、こちらのJA22ヘッドカバーに施工した「鮮やかな赤の結晶塗装」で承っております。

また全体に腐食も出ていますのでリン酸処理の前にはサンドブラスト処理(軽め)も行う予定です。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。尚、こちらのオーナー様からは別途日産180SXのレンズ類も御依頼頂いておりますので、そちらも後ほど紹介させて頂きます。

トヨタ2000GTヘッドカバー塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたTOYOTA 2000GTヘッドカバー2個の結晶塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はこのような状態だった物を、

溶剤槽に浸け置きして旧塗膜を剥離し、

腐食が酷い方はサンドブラスト処理、

その後リン酸処理を行い、耐蝕性の高いエポキシ系プライマーサーフェサーを塗布しています。これは通常使うプライマーに比べて厚塗りが出来る為、今回の場合だと全体に多くあった巣穴を埋める役割を担っています。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

ぱっと見は艶消しのように見えますが、

近くで見ると塗膜自体には艶があるのが判ります。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度も当店を御利用頂きまして誠にありがとうございました!

ホンダCR-Xヘッドカバー塗装承ってます

先日到着しておりましたホンダCR-Xのヘッドカバーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

こちらは整備工場様からの御依頼なのですが、オーナー様が掲載をご希望されましたので紹介させて頂く事としました(通常業者様からの御依頼は掲載はせず、現在当店の売り上げの4割くらいはこちらとなっております)。

ちなみにこちらのヘッドカバーですが、恐らく昨年にお預かりしているシビックのヘッドカバーと同型と思われます。そちらは現在溶剤槽に浸け置きをして旧塗膜を剥離中となります。同時に作業は行わないので入れ変わる事はありませんからどうぞご安心くださいませ(尚、先日塗装したトヨタ2000GTのヘッドカバーはそれぞれ打痕痕でどちらか判るようにしています)。

元々塗られているのは黒の結晶塗装なので、これと同じ様な感じで施工するようにします。違うのは当店での塗装では下地にプライマーを塗るのでこのようにペリペリと剥がれたりはしない事ですね。

以前施工した画像も紹介します。

こちらはバラードCR-Xのヘッドカバーで、パット見は似ていますが違う型となっています。今回も同じように塗装後に凸文字を研磨してアルミ地を光らせ、腐食の進行を遅らせられるようクリアーを筆塗りしておくようにします。

尚、こちらのヘッドカバーは以前編集ソフトを使って動画を作ったのでそちらも紹介します。

今回もこの時と同様、プラグキャップ取り付け部は結晶塗装は塗らず、ベースコートの黒(艶消し黒)のみとするようにします。

黒の結晶塗装の参考画像も紹介します。

こちらはスターレットのヘッドカバーで、全体は黒の結晶塗装ですが、プラグキャップ周りとボルト取り付け部、ホースパイプ取り付け部も艶消し黒に塗っています。今回もこちらのようなイメージを想定しています。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。まずはアルカリ層で洗浄し、その後溶剤槽に浸け置きして

トヨタ2000GTヘッドカバー×2 本塗り

先日下準備を行っておいたトヨタ2000GTのヘッドカバー二個です。

よくエアーブローをしたら本塗り開始です。

まずはプライマーを塗布します。

この型のヘッドカバーは当時はまだ鋳造技術が未熟だった為か全体に粗が多く、

巣穴が結構開いているので耐蝕性の高い浸透型エポキシプライマーサーフェサーを使用しています。

1コート目が終わったらこういった巣穴に筆挿しを行い、

さらに2コート、合計3コートを塗布します。

巣穴が残っていない事を確認したら60℃30分程の熱を掛けて半硬化させます。爪を立てると跡が残るくらいですね。

その間に本塗り前の確認=結晶目のテストを行います。

こちらは趣味で作成している壁時計の背板で、それぞれコート数(膜厚)を変えて結晶目のサイズを確認します。

これくらいが丁度良さそうなので、これを参考にしてヘッドカバーの塗装を行ないます。

全体に膜厚が均一になるよう、結晶塗装用の塗料=リンターの黒を塗布します。

素地が粗いので、それを目立たなく出来るようしっかり塗り込みます。

その後120℃30分くらいの熱を掛けて焼付けを行います。

今回は塗り終わってから熱を入れてチヂレ目が出ていく状態をタイムプラスで動画で撮影してみました(思い付きで始めたので余りよく無く、次回またチャレンジしてみようと思います)。

良い感じの結晶目が出てくれたと思います。

 この後は恒温機で再び120℃30分程の熱を掛けて二度焼きを行い、最後に凸部を研磨してアルミ地を光らせます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!