バイク用ウィンカーレンズ 本塗り

先日下準備を行っておいたたバイク用のウィンカーランプです。

昔のバイク用レンズはそれ単体で外れる構造が主でしたが、近年は接着されて土台と一体型になっているので今回のようにマスキングで対応する場面が多くなりました。

ただ車(4輪車)のテールランプと違って土台とレンズとの間に隙間が無くピッタリ付いている為、気を遣わないとその部分の仕上がりが悪くなってしまいます。2コート目のクリアーが塗り終わったら直ぐに剥がせるよう際のマスキングは最後に貼るようにしています。

プラスチックプライマー塗布後、スモークのベースコートを塗ります。

ご希望の濃さの画像を参考に、スモーク含有量を少なくしたベースコートを4~5コート程に分けて塗り重ねていきます。

濃度が決まったら最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

フチのバツ切りマスキングは2コート目のクリアーが塗り終わったら直ぐに剥がしています。

当店ではスモーク塗装を含め殆どが「2コート塗装」(または3コート・4コート塗装)での施工で、例えば今回のようなスモーク塗装では「1コート塗装」も可能です。ソリッドカラー(メタリックでもパールでも無い色)と同じ方法ですね。

スモーク塗装を含むキャンディーカラーは、トップコート=クリアーに直接色を入れて塗る事も可能で、その方法であればベースコートを塗る必要はありません。本塗り時間は数分の一、塗装途中のフラッシュオフタイム(コート間の乾燥時間)も不要なので本塗り時間はわずか数分で終わせる事も可能です。

ただしそれを行うとスモークの微調整が難しく(今レベルはほぼ不可能)、またクリアーの膜厚が大きくなる箇所=フチなどでスモークが濃くなってしまう等の弊害がある為、時間が掛かっても今の2コート仕様で対応しているという訳です(実際その方がリスクも少ないですし)。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!