ホンダN-VANメッキフォググリル 本塗り

先日メッキの下準備を行っておいたホンダNVANの純正メッキフォググリルです。

マスキングを貼り直し、再び手で持って塗れるようワニクリップで芯棒に固定しました。

中央の穴部分の側面は裏側からスプレーするような塗り方になるので、ここのスペースを広めにとって固定しています。

またこれは小物塗装あるあるなのですが、部品を装着した際に「爪の根本」が若干見えてしまう場合があるので、あえて少し色が食み出るような感じで塗るようにしています。本当は谷のラインで綺麗に塗り分けしたいところですが、装着した際に隙間からここのメッキが見えてしまうと凄く目立つんですよね。

そして色ですが、こちらは黒が80%、白が20%のグレー色の見本となります。

色見本の方がかなり白いのが判るかと思います。

かといって黒の原色そのままだと黒過ぎるのも判るかと思います。

と言う訳で20%程ではないにしても、多少なり白を混ぜて明度を調整しました。

また多少青系の原色(MIX859)も入れて色相も調整しています。

ザラザラとした状態の樹脂素材はどうしても明るく(白く)見えますが、濡らして肌を平滑にすると黒味が増します。

ただし着色樹脂と塗装とでは色の見え方は全然違うので、正面や透かし等色々な条件で平均的に似たような感じに留めておきます。

そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーはつや消し仕様となります。

艶消しでも艶ありと同様ウェットコートでしっかり2コート塗って仕上げます。

その後時間の経過と共に艶が消えていきます。

塗装も艶がある状態と艶が無い状態では色の見え方が違い、ただこれは塗り終わって完全硬化してみないとどれくらいの艶具合になるのか判らないので、艶を合わせる作業は調色作業以上に大変だったりします(本塗り同様に塗って完全硬化させなければ艶具合が判らないからです)。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!