先日お預かりしておりましたヤリス用のアルミ製エアフィルター用遮熱板2枚です。
まずは表面に塗ってあった艶消し黒を削ろうと#120のダブルアクションサンダーを当てたのですが、中々下地が出て来なく、どうもおかしいと思ったらこちらの製品は黒アルマイト(恐らく硬質タイプ)が施されている物でした。通常アルマイト処理をしたらそのままだと思うのですが、恐らくは質感の向上の為に黒く染めた上にさらに艶消し黒を塗っているのだと思います。かなりしっかりした製品のようですね。
尚、無理にアルマイト被膜を削り落とす必要は無く、全体を#120で研磨してしっかり足付け処理をしておきました。
塗装する前に念のためそれぞれの部品が組み合わさる状態を確認しておきました。
つばが外側になるようです。なのでこの部分もしっかり結晶目を出すようにしないとですね。この後リン酸処理を行います。
尚、今回右側の部品は片面のみ結晶塗装の予定でしたが、固定方法を工夫する事で、当初オーナー様がご希望されていたように両面塗れるようにしました。以前セドリックのグリルメッシュネットを塗った時と同じ方法で、被塗物より一回り大きいフレームを作ってそこに細い針金で全方向から固定して宙に浮かせたような感じですね。
通常であれば被塗物の穴をS字フックで引っかけてそのまま塗るのが一般的ですが、それだとスプレーガンからのエアーでふらついたり、しっかり手で持って位置を固定出来ないので私的に好きではありません。特に結晶塗装の場合は膜厚でちぢみ具合が変わりますから、通常の艶あり仕上げ以上に本塗りには神経を使います。
そういった事もあって結晶塗装は比較的早い段階で受付が出来なくなる(細かい点を気にすると採算が到底合わない)と思っていた事もあって、そしてつい先日オートサプライヤーさん(塗料屋さん)からこの結晶塗装用の塗料=リンターが廃盤になったとの報告があり、それであればという事で今回を機に結晶塗装の受付を停止させて頂く事としました。
尚、同メーカーから代替品は出るようなのですが、「各樹脂メーカーの代替品を検討してまいりましたが全く同様の模様を出す樹脂は見つかりませんでした」との事なので、メーカーさんがそう言うのであればエンドユーザー(私のような塗装屋)も納得のいく仕上がりには出来なさそうなので、今ご依頼頂いている案件を持って一旦停止とさせて頂こうと思った次第です。ご不便をお掛けして申し訳御座いませんが、何卒ご理解を頂けますようお願い申し上げます。
尚、新しい結晶塗装用の塗料(ニュー焼付リンター)が思いの他良い物という事が判れば(もしくは既存と変わらない代替品が入手できるようであれば)復活する可能性もあるかも知れません。
それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!