先日到着しておりましたポルシェ純正のカーボンステアリングトリムです。こちらは現在同車シフトノブのボタン部分の塗装をご依頼頂いている方で、この度も当店をご贔屓頂きありがとうございます!
状態としてはABS樹脂パーツにカーボン繊維を貼り付けて、クリアーでコートした仕様となっています。日本でもこれを専門に行う業者さんがいらっしゃったりしますが、ポルシェ純正のパーツとして存在する辺り凄いですよね。さすがクラフトマンに優しい国です。
ただ状態としては芳しくなく、今回の御依頼としてはこちらの修正=クリアー再塗装で承りました。
「塗装の細かい事はプロにしか判らない」というのは実は違っていて、技術的な事は判らなくても「何か雰囲気が悪い」というのは結構誰でも感じられると思います。壁に飾ってある絵が少しだけ傾いるとして、気にするレベルでは無いにしてもそういうの判りますよね。
今回はカーボン目はそのまま残しますのでパテやサーフェサーなどは使えませんから、これの代わりにクリアーコートで行います。クリアーのみだと充填力は弱いので、下塗りとして2~3回程、下地が整ったら最後に本塗りとしてのクリアーを塗ります。クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーへの変更で承っています(もしくは同社VOCエクストリームプラスを使うかもです)。
ちなみに今回ネックとなるのがクリアーの部分的な剥離で、ちょっと判り難いのですが、外傷が無くクリアーが白っぽくなっている箇所がそれになります。
こっちの方が分かり易いかもです。触ってみても欠けや凹みなどは無いのですが、その部分だけ白くなっています。
場所からして恐らくこの穴に嵌っているプラスチックパーツを外す際にマイナスドライバーなどで抉った為で、カーボン層からクリアー層が剥がれてしまっている=層間剥離が生じている物と思われます。大体どの穴も同じような箇所で同じような状態になっています。部分的に力を入れず、プラスチックヘラなどで少しずつ浮かしていけばこうはならない筈なのですが、そういう所も気にしない人は気にしないのかもですね(なのでディスカバリーチャンネルとか観ると気分が悪くなるので見れません…)。
下側の左側は極少しだけの被害で済んでいるので、剥がすまでも無い(デメリット分が大きくなるようなら)黒またはグレーのタッチペンだけしてクリアーで覆う方法(FRP屋さんがよく使う技法)で行こうと思います。他の部分は剥離が起きている所まで削り、改めてクリアーを充填してこれを無くすようにします。注意する所としては削り過ぎてカーボン繊維を(模様を)傷付けないように、ですね。
そもそも凸凹したカーボン繊維を貼っているので仕方ないと所ではあるのですが、
今回下塗りを2回行う予定なので、この辺りも砥石を使って修正しておければと思います。カーボン模様があるとある程度の凸凹は気にならない(判らない)所はあるのですが、触った感じで明らかに凸凹しているのは気持ち悪いですからね。



