ドゥカティカーボンフェンダー塗装承ってます

先日到着しておりましたドゥカティ用カーボンフロントフェンダーです。こちらのオーナー様は少し前に同車のバックミラーの塗装をご依頼頂いた方で、この度も当店をご贔屓頂き有難うございます!

元々ウェットカーボン製で、傷が付いていたとの事なのでオーナー様自らクリアー塗装を行ったとの事ですが、

タレや白化を生じてしまったとの事でこの度御依頼を頂く事となりました。

大まかな作業内容としては、既存のクリアーを研磨して除去し、一旦クリアーで下塗り→その後クリスタルクリアーで本塗りを行う事を想定しています。

白化(カブリ)はクリアー中に細かい空気(水分)を巻き込んでしまう事で起こる現象で、恐らくは塗装した時の気温と湿度が高く、ガン距離が遠いと肌が出来ない(塗って直ぐに乾燥していくので荒れる)ので近くしたら白く濁るようになった、みたいな感じでしょうか。

缶スプレータイプの2液ウレタンクリアーは硬化剤もシンナーも選べないので(使用する季節や気温によっての選択肢が無いので)起きてしまったトラブルかと思います。塗装を仕事でやるようになって判ったのですが、これは技術だけではどうしようもなく、環境や材料など全てが揃ってようやく出来る事なので、ちゃんとやろうとすると大変なんですよね。

白化を修正するには既存の塗膜を全て除去する必要があり、ただしシンナー等の溶剤は素地(素材)を痛めてしまうので使えませんから、地道に研磨してこれらを除去します。

裏側は既に艶消し黒が塗られているので、こちらは塗装せずこのままにする予定です。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

ポルシェ カーボンステアリングトリム塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたポルシェ純正カーボンステアリングトリムの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

変化が非常に判り難いのですが、

元々はこの様に巣穴が出来ていたり肌が悪かったり、

また取り外す際にドライバーか何かを使ったらしく至るところにクリアーが欠けて浮いた状態になっていて、

さらには一部のカーボンがベースとなるプラスチック素地から剥がれて浮いている!という事が発覚し、一旦作業を中止してカーボン施工専門業者さんに部品を送り、隙間から接着剤を浸透させて固定して貰う事としました。

一時はどうなるかと思いましたが、

2度の「研磨→クリアー塗装」を繰り返し、

またクリアーが浮いてしまった箇所は素地まで削り落として筆挿しで埋め、

よく見ても全く判らない状態にまで戻せたと思います。

クリアーは全てスタンドックスエクストリームプラスを使用しています。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

この部分はクリアー欠けが少なかったので黒をタッチペンして済ませようと思いましたが、折角なのでここもクリアーが浮いた箇所を削って白くなった箇所を取り除いています。

目立つ上部はラインを整え、

元々あった巣穴やカーボン繊維目も判らないよう平滑に仕上げています。

一時はどうなるかと思いましたが無事完了して良かったです。

塗装の事なら何とかなるのですが、専門外の事となるとやはりぶっつけ本番は難しいので、今回その道のプロの方=ブロスCCTさんに対応して頂きました。この度は本当にありがとうございました!(掲載のご承諾頂いています)。

ちなみに修理を担当して頂いた方曰く、「現在使われているカーボン繊維は目の細かい1Kで入手が難しい素材です」との事です。修理出来て本当に良かったです・・・!

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

ポルシェ カーボンステアリングトリム 本塗り

先日二回目のクリアー下塗りを行っておいたポルシェ純正のカーボンステアリングトリムです。

大分綺麗になっていて、このまま完成としても構わない仕上がりになっていますが、

折角の機会なのでここは容赦なく#400で研いでさらにライン出しを行い、

#600でペーパー目を均し、全体の肌を#800で落とし、#1500でペーパー傷の目消しを行います。

その後は#800→#1300相当の布状研磨副資材(アシレックスレモン→オレンジ)で細部の足付け処理を行います。

よく脱脂清掃し、

エアーブローで埃を飛ばしたら本塗り開始です。

クリアーはこれまでと同様、常温で硬化するタイプのスタンドックスエクストリームプラスを使っています。

コート数も同じくウェットで2コート塗っています。

一時期はどうなるかと思っていた素地から剥がれていたカーボン地ですが、その後問題無くくっ付いていて一安心です。

元々あった巣穴や肌の悪さも今回の3工程分のクリアー塗装でほぼ払しょくされたと思います。

置いている位置が高いので正面が撮り難く、分かり易いよう持って撮影しました。動画も撮影したのでそちらも紹介します(このサーバーでは負荷が多き過ぎるのでSNSのリンクを貼っています)。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ポルシェ カーボンステアリングトリム 下塗り②

先日1回目の下塗りを行っておいたポルシェ純正のカーボンステアリングトリムです。

ぱっと見は綺麗に見えますが、

まだまだラインの歪が酷いので、

#320の空研ぎで面出しを行います。

本来なら膜厚が充填出来る体質顔料(タルク等)を含んだスプレーパテやサーフェサーを使うべきところですが、今回のようにカーボン地を活かす場合はクリアーを使うので「塗装→研ぎ」を何度かに分けて行います。「一回で6コートくらい塗ればよいんじゃ?」と思うかも知れませんが、一度に大量の膜厚をつけるとトラブルの原因になる為、数回に別けて行う必要があります。

よく脱脂清掃し、

台にセットして下塗り開始です。

裏側は元々の仕上がりが悪いので、多少なりそれが良くなるよう一緒にクリアーを塗っておきます。

クリアーは今回も常温で硬化するタイプのスタンドックスエクストリームプラスを使用しています。

スプレー回数は通常と同じく2コートとしています。

これで2回目の下塗りが終わり、次はいよいよ本塗りに挑もうと思います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ポルシェ カーボンステアリングトリム 下塗り

先日お預かりしておりましたポルシェ純正のカーボンステアリングトリムです。

車体から外す際にマイナスドライバー等で抉って表面のクリアー層が浮いてしまっていた箇所を、カッターを使って鉋のような感じでそぎ落としていきます。

白くなって浮いている箇所が無くなったらあとは研磨でさらに範囲を広げます。

と思って研磨作業を始めようと思ったところ、

歪に見えていた箇所はどうやら本体(プラスチック素地)とカーボン層とで剥がれている事が判りました。該当の箇所を押すと凹むのです。

と言う事で一旦ここで作業を中止し、この問題に対応してくれそうなショップさんに相談をして一旦現物を送って見て頂く事に。

その後戻って来たのがこちらです。

食み出た接着剤の処理の為に研磨されているので歪が判らないのですが、

触ってみた感じでは以前のようなプニプニしたような感じは直っています。

かなり難しい内容だったと仰っていて、恐らくこのフチのつなぎ目部分から剥がして内部に接着剤を流し込んだのでは、と思う次第です。素晴らしい…。

と言う訳で、ようやく本来の作業を行なえます。

#320→#400でライン出しを行った後、#500→#800でペーパー目を均します。抉ってクリアーが浮いてしまっていた箇所も緩やかな傾斜になるよう研磨して範囲を広げておきます。各開口部フチのガタガタとしたラインも砥石で均しておきました。

台にセットし、脱脂清掃を行います。

内側にプラスチック素地が露出している箇所もあるので、プラスチックプライマーを塗っておきます。

まずは1コート目のクリアーです。ラインの歪はありますがプクっと膨らんだような感じは無くなりました。

そして2コート目のクリアーです。

今回は様子見といった感じの下塗りで、

この後研磨してラインを整え、

もう一度下塗りを行ってから本塗りを行う予定です。

一時はどうなる事かと思いましたが、今回カーボンを扱うプロの方の手を借りる事で何とかなりそうな感じです。まずはこの度ご対応頂きありがとう御座いました!

2コート目のクリアーを塗り終わって指触乾燥したら、

浮いたクリアーを削り落とした箇所に筆挿しを行います。

尚、今回のクリアーは念のため熱を入れないで(常温で)硬化するタイプのスタンドックスエクストリームプラスを使っています。内部に空気が封入されてしまっていると熱を入れた際に急激に体積が膨張して今回と同じようなトラブルが起きる可能性がある為ですね。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!