先日背面に使うターコイズブルーの色を作成しておいたスバル新型フォレスターの枠一体型エンブレムです。既存の被膜とメッキを剥がし、クリアーで下塗りを行っています。
クリアーを塗った塗膜にそのまま塗料を重ねても密着しませんので(経年でペリペリと剥がれますので)、ナイロンブラシとウォッシュコンパウンドを使って足付け処理を行います。細かい傷を着けて被塗面積を増やし、楔のように塗料が食い込むアンカー効果を期待する下地を作る為ですね。
よく脱脂清掃し、エアーブローで埃を飛ばしたら本塗り開始です。
既にクリアーが塗ってあるのでここでプラスチックプライマーを塗る必要は無く、直接ベースコート(色)を塗ります。シルバーは輝度感が高いスタンドックスSPFシルバー(JLM-906)を使う事にしました。一般的なシルバーメタリックに比べ粒子が細かくコントラストが大きいので(正面が明るく透かしが暗いので)、アルミ金属のような感じに近い質感となります。
六連星の端は細く塗料が入り難い為、少ないエアー圧で吹き返しが少なく塗れるエアーブラシを使う事にしました。
研磨してターコイズブルーに塗る箇所の面を露出させます。#1000→#1500の水研ぎを行い、#1300相当の布状研磨副資材(アシレックオレンジ)で細部を処理します。
表側のマスキングを剥がし確認したところ、シルバーを塗った箇所でペーパー目があるのを発見しました。SPFシルバーは通常のメタリックに比べて質感が良いのですが、反面非常にデリケートな所があり、極些細な傷(足付け処理で出来たような極浅い傷)でも目立ってしまうのです。気を付けてはいたのですが、今回は上から塗り重ねていく通常の塗装方法とは逆の塗り方なので、通常であれば問題無い程度でも影響を受けてしまいました。
と言う訳で、その後溶剤を使ってSPFシルバーを全て除去し、改めてベースクリアーを2コート程塗ってからやり直しました。通常の塗り直しなら上から重ねれば良いのですが、今回のように反対側から塗る場合はそうはいかない所が難しいというか厳しい所ですね。
塗装屋としてのピークは既に過ぎてしまいましたが(塗装を始めて10年~15年くらいが最も理想に近づけたと思います)、その後は多くの経験を得たお陰で、途中何かしら問題が起きても落ち着いてフォローは出来るようになりました。
そのままターコイズブルーを塗っても良かったのですが、そこでまた問題が起こるととんでも無い手間が増えるので、一旦クリアーを塗ってここまでの行程を完結しておきます。今回の場合だと任意保険を3重に掛けるような感じですね。
この後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させたら、再び足付け処理を行い次はいよいよターコイズブルーとなります。
それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!




