スバルエンブレムメッキ枠 下準備

現在進行中のスバルエンブレムのメッキ枠、3セット分です。ABS樹脂に装飾クロムメッキが施されていて、そのまま上塗りを行っても塗膜は密着しませんから、通常の被塗面と同じようになるよう下地を作ります(もしくは薬品でメッキを剥がす事も可能ですがその方がコストが掛かるのでこの場合は選択しません)。

素地調整を行い、まずはプライマーを塗布します。

今回施工しているのは以下のご依頼品となります。

スバルエンブレム(背面黒/枠艶黒)塗装承ってます

スバルエンブレム(ピンクゴールド)塗装承ってます

スバルエンブレム(枠艶黒/表スモーク)塗装承ってます

本塗り自体のタイミングはそれぞれバラバラになるかと思いますが、メッキ素地の下地作業は同じ内容なので並行して作業をしています。まとめて作業をする事で時間の短縮と、余分に塗料を余らせてしまったりする事を防ぐ為ですね。

この後に行う上塗りはメッキ素地には密着しないので、裏までしっかりプライマーを塗っておきます。

 

その後30分程のセッティングタイムを設け、サーフェサーを塗布します。

ここでのサフェは、この後に行う研ぎ作業で下地のメッキを出さない為の物なので、特に厚塗りはせず、肌を荒らさないように注意して塗ります。

フチまでしっかり塗れるよう、裏側に回り込むようにしてスプレーしています。

この後は60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、表面を研磨して平滑に均したら上塗りを行います。

こちらはプレートを外す為の穴を開けているので、後日エポキシで埋めておくようにします。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スバルエンブレム(表スモーク/裏赤+枠艶黒)塗装承ってます

先日到着しておりましたスバル純正エンブレム前後です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容は、


■アクリルプレート・・・表側スモーク:裏側(背面)レッドキャンディ

■メッキ枠・・・艶あり黒


となります。クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーへの変更で承っています。

以前当店で施工した事例がみんカラで紹介されていたようで、そちらを見てこの度当店へのお問い合わせを頂いたとの事です。ありがたい限りです。

参考までに以前施工した時の画像を紹介させて頂きます。

アクリルプレートは裏側の青い被膜を削り落とし、透過性の赤→シルバーメタリック→クリアーで発色の高い赤=キャンディーレッドの塗装を施し、さらに表側に薄いスモーク塗装を行っています。こちらのページから他の画像も見れますので宜しければご参照くださいませ。

枠とアクリルプレートは両面テープでついていて、一個は途中までオーナー様に剥がしておいて頂きましたので、残りはこちらで除去しておきます。これが意外と大変ですので、気にせずそのまま送って頂いて大丈夫です。

リング状のクッションテープは糊面を素手で触らないようにして丁寧に剥がし、塗装後に再貼り付けするようにします。

リヤの両面テープは意外と綺麗に剥がせました。この辺は個体差がある感じですね。

スバルエンブレムは相当数の塗装を行っていて、それぞれの台紙のデータが溜まっているので、その中から同じものを探します。幸いにして今回の物は2個ともありました!(データや両面テープ作成のみのお受付はしておりませんのでご了承くださいませ。またメッキ枠・アクリルプレートどちらかのみの場合にも対応しておりません)。

念のためコピー用紙をレーザーカットして現物に合わせ、間違いが無ければ、

両面テープをカットします。

残った両面テープを低溶解タイプの溶剤(シリコンオフ)で除去しておきます。

現在こちらを含め4セット、さらに近々1セット届く予定ですが、それぞれ間違えない様同時に作業するのは3セットまでにしています(なのでこちらはもう少し先になるかと思います)。またそれぞれには区別がつくよう印をつけるようにしています。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

アウディエンブレム&内装パーツ塗装承ってます

先日到着しておりましたアウディクワトロのエンブレムと、エアコン吹き出し口の「つまみ」部のパーツ2点です。こちらのオーナー様は14年前に当店をご利用頂いておりまして、この度もご贔屓頂きありがとうございます!

こちらのクワトロエンブレムは少し前にも同じものをご依頼頂いておりまして、ただその時とは少し仕様が変わります。

判りやすいよう以前施工した時の画像を紹介します。

この時は文字と枠を黒、内側平面部を赤でしたが、今回はこれとは逆で、


「縁とquttroの文字を赤、文字背景の平らな部分を黒」


で承っています。

色については見本でお預かりしている物を参考に簡易的な色の作成(非調色・5分程度の作業)、艶あり仕上げ、クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

そしてこちらは内装エアコン吹き出し口のつまみ部分のパーツとなります。

現状は未塗装、黒の樹脂素地状態ですが、

これをこちらの見本と同じような配色にします。つまみ部分を艶ありの黒、レール部分を艶ありの赤ですね。

そのままの状態では塗装が出来ないので、まずは分解を行います。

樹脂素地は比較的柔軟性と粘りがあるので割れ難く、恐らくはPP=ポリプロピレン樹脂と思われ、その特性のお陰で各部割れずに分解出来ましABS樹脂だったら爪固定部分は全部割れていたと思います)。

分解すると一固定の為の金具と板バネがあるので、それぞれ無くならないように保管しておきます。

こちらが艶あり黒で、

こちらが艶あり赤となります。可動部(左右両端の突起部)はマスキングをして塗らないようにしておきます。

念のためそれぞれ元通りに出来るよう印をつけておきました。また組付け時に間違えないよう分解前の画像もかなりの数を撮影してあります。

参考までに以前ご依頼頂いた時の画像も紹介させていただきます。

この時は2010年頃で今の工場に引っ越す前、川崎にある知人の工場に間借りしていた時です。その時のメール等の記録は残っていないのですが、画像はありました!。ヘルメットに取り付けるデジタル速度計ですね。

今だったら音叉マークはデカールでやっていると思いますが、この時はまだドライプリンターを持っていなかったので(存在すら知らなかったので)、マスキングシートを作って塗装で対応していたようです。なんて恐ろしい…(笑)。

当時は固定経費が少なく済んでいたので比較的安価で対応出来ていましたが、今はその時に比べると2倍~3倍くらいの塗装費になっていると思います。それでも「あの時の塗装が非常に美しかったので今回また依頼させていただこうと思い問い合わさせていただきました。」との事で、有難い限りです。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

スバルエンブレム(枠艶黒/表スモーク)塗装承ってます

先日到着しておりましたSKフォレスター用のスバル純正エンブレムです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容はメッキ枠を「艶ありの黒」に、

アクリルプレートを表からスモーク塗装で承っています(裏=背面の青は何もせずそのままとなります)。クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーへの変更で承っております。

スモークの濃さについては以前施工した時の画像を参考にと承っておりますので、そちらも紹介します。

この時も枠は艶あり黒の塗装なので、全く同じような内容ですね。

枠とアクリルプレートは両面テープで固定されていて、これを剥がさないと作業が出来ないのでまずはこちらを処理しておきます。

台紙を剥がし、

両面テープを剥がします。かなり強力なのでこの時点でDIYでは難しいかも知れません。

シリコンオフを使って残った糊を除去しておきます。

小さいほうのエンブレムは背面が開いていないはめ込みタイプで、これを表側から外そうとしたら枠かプレートどちらかを傷つけてしまうので、リューターを使って裏側に小さな穴=サービスホールを作成します。

そこからシリコンオフを流し込み、両面テープの糊を弱くしつつヘラを差し込んで少しずつ剥がしていきます。

という訳で無事枠とプレートを分離出来ました。こちらの両面テープも綺麗に除去しておきます。

また元々着いていた両面テープは再利用が出来ないので、同じような感じの物を使って作っておきます。

幸いにして以前作成しておいたデータが残っていたので、

それを基にレーザー加工機で両面テープをカットします。

厚みのある両面テープはハサミやカッターでは綺麗にカットする事が難しく、その点レーザー加工機では純正同様に美しいラインでカットが可能です(ただし両面テープの素材によってはカット面が炭化してしまうので、使えるのはそうならないタイプ=熱可塑性の両面テープに限られています)。

現在スバルエンブレムは3セットお預かりしておりますので、タイミングが来たらまずはメッキ素地用の下地を纏めて行おうと思います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

スバルエンブレム(ピンクゴールド)塗装承ってます

先日到着しておりました現行スバルインプレッサ用前後エンブレムです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

御依頼内容は「ピンクゴールド」への塗装で、判り易いよう以前施工した事例で説明します。

アクリルプレートの塗装はこの時と同じで、裏側は何もせず、表側からピンクゴールド塗装を行ないます。

枠のメッキに関しては、これに直接上塗りは出来ませんから(十分に密着しません)、まずはこちらを別途下地処理を行って一旦グレー色とし、その後「シルバーメタリック→ピンクゴールド」で塗装を行ないます。

枠の部分はこちらと同じメタリックピンクゴールド塗装を行ないます。いずれも高品位なタイプのクリスタルクリアーへの変更で承ってます。

尚、スバルのエンブレムはメッキ枠とプレートが両面テープで固定されていて、このままでは塗装は行えなく、

ただし両面テープは一度剥がすと再利用は出来ませんから、

これらを同じような感じで復元しておくようにします。

小さい方については、以前作ったデータの中に該当する物があったのですが、大きい方は初めて扱う物だったので、

元の台紙(フィルム)をスキャンしてデータを作成し、一旦プリントアウトして形状をを確認します。

その後レーザー加工機を使い、まずはテスト的に紙をカットします。

実際に部品に合わせて細部のデータを修正し、これを何度か繰り返して良い感じになったら、

両面テープをカットします。

さらにそれを部品に合わせて問題無ければこれでようやく準備OKです。

尚、今回とは別に少し前にお預かりしておりましたスバルエンブレム(こちらは車種不明)もその後両面テープの作成を承りましたので、

既存のデータから探してみると、こちらはどちらも同じサイズ・形状の物がありました。恐らくはこの事からこちらの車種不明だったエンブレムはWRX STIなのでは、と見当がつきます。

こちらは既に使っている物なのでデータは間違いが無く、いきなり両面テープをカットしてOKです。

念のため部品に合わせて丁度良い具合なのも確認出来ました。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!