先日お預かりしておりましたaudio-technica AE6100ボーカルマイクです。
赤いリング部分はアルマイト処理が施されていて、このまま上塗りを行っても塗膜は十分に密着しませんから、
表面を#320で研磨して足付け処理を行いました。角のシルバーになっている箇所は素地のアルム無垢が露出されているからですね。尚、固定している芯棒が同じ赤になっているのは今回とは全然関係なく、少し前に「レッドアルマイト風塗装」と言う事でキャンディーレッド+艶消し仕上げにした時の塗装が残っているだけです。こうやってみると同じ様に見えるのが面白いですよね。
グリルの網目部分は通常のペーパーでは細部まで届かないので、ウォッシュコンパウンド(液状研磨剤)とナイロンブラシを使って足付け処理を行います。一緒に写っているマイクホルダーは別件でご依頼頂いている物で、こちらもペーパーだけでは細部まで届かないので一緒に作業させて頂きました。
ウォッシュコンパウンド後は水洗いで綺麗に洗い流しておきます。
脱脂清掃後、エアーブローをして埃を飛ばしたら本塗り開始です。
まずはベースコートを塗布します。今回は事前にお貸出しした色見本調からホンダ「ビビットブルーP」(カラーコード:B-520P)をご指定頂きました。
ブルーパールが入っているかと思いきや実際にはホワイトパールが2種で、その他青系の原色が3種使われています。
乾燥した時に艶が消えているのはフリップコントローラー(MIX008メタリックアディティブ)が入っているからで、本来の役割としてはメタリック感を強調する為の物ですが、使われている顔料(恐らくはシリカゲル)によって副次的な効果=艶消しになるからですね。艶消しクリアーを塗らないベースコートだけでマット感を出す場合は、これを5%~10%程混ぜたりして使っています。
そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!
クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。
1コート目を塗ったら5分~10分くらい乾燥時間を設け(フラッシュオフタイム)、その後表面が乾いたら2コート目のクリアーを塗ります。
自動車ボディのようにエッジが立っていない形状であれば近年流行りの塗装方法=1.5コート塗り=1コート目を薄く塗ってそのまま2コート目を連続して塗る方法で良いのですが、それだとエッジにクリアーが乗り難いので(角のクリアーが薄くなるので)、クリアーの種類に限らずこの2コート塗りを基本としています。
この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。
それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!
